マクラメとは
マクラメとは、手芸で使われる編み方の一種です。数本の紐をある法則にしたがって結びつけて、幾何学的な模様を作ります。できあがりがレース模様になる編み方もあるため、マクラメレースとも呼ばれています。マクラメはアクセサリーやインテリア小物にも使われ、作り方が簡単なため人気です。また、紐の素材を変えたりビーズを装飾したりとさまざまなアレンジができます。
マクラメの歴史
マクラメの発祥がどこなのかは、わかっていません。もともとはアラビアのラクダの背につける麻袋の結び方が、イスラム圏に伝わって中世時代に発展し、その後アラビア人によって世界中に広められたといわれています。歴史とともに編み方の種類も増え、16~17世紀にはファッションの装飾としてヨーロッパでマクラメが流行しました。日本国内でもマクラメの歴史は古く、明治時代以降は手芸の手法として親しまれています。
マクラメの語源
マクラメは「交差して結ぶ」という意味があり、アラビア語の「ムクラム(格子編み)」やトルコ語の「マクラマ(タオル)」が語源といわれています。
マクラメとミサンガの違い
ミサンガとは、糸を結んで作ったアフリカ発祥のアクセサリーのことです。糸が切れると願いが叶うといわれていて、一般的には手首や足首にお守りのかわりに巻きます。一方のマクラメとは編み方の方法の総称のことで、ミサンガはマクラメ編みで作れるアクセサリーのひとつです。ちなみに、マクラメの作り方でなくても糸を結んだアクセサリーはミサンガと呼ばれます。
マクラメの編み方
材料
マクラメ編みをするときは、好きな素材の紐を用意してください。ナチュラルな仕上がりにしたいときはコットンなどの自然素材を使うのがおすすめです。またアクセサリーを作る場合は、ビーズや数種類の色の紐を使うとオリジナリティある作品に仕上がりますよ。
結びはじめの作り方
編み方①平結び
平結びはもっともスタンダードな編み方で、使う素材の種類によって仕上がりの雰囲気が変わります。
平結びにビーズを組み合わせると、簡単にブレスレットが作れますよ。
編み方②ねじり結び
ねじり結びは、毎回右端の紐から編み始めるのがポイントです。
ねじり結びは、長く編むと編み目がねじれてきますよ。
編み方③七宝結び
上記の手順を繰り返していくと、ネットのような編み模様ができあがります。
七宝編みは、プラントハンガーやタペストリーに使われることが多い編み方です。
結び方④四つ編み
四つ編みはマクラメ編みの種類のひとつですが、ヘアアレンジにも使えますよ。
四つ編みは作り方が簡単なので、ほかのハンドメイドでもよく使われる編み方です。
出典:写真AC