パッチワークとは?
パッチワークとは、布同士をつなぎ合わせて、大きな布地を作ること自体を指しています。昨今でははぎれ布をつなぎ合わせてできたモチーフを作品に仕上げることをパッチワークと呼ぶのが一般的になりました。
はじめてでもできるパッチワーク
東京国際キルトフェスティバルといった、メディアでも紹介される最大規模の手芸イベントがあります。こういったところに出品されるパッチワークは芸術性が高いものが中心ですが、針と糸が使えて、並縫いができればはじめての人でもパッチワーク作品が作れます。気負わずにチャレンジしてみませんか?
はじめてでも応用可能
パッチワークはピースのレイアウト次第で応用可能な手芸技法です。また布地の色合わせとも相まって、唯一無二のパッチワーク作品が完成します。オリジナル性の高さもうれしいところではないでしょうか。
はじめてのパッチワーク【材料編】
- 布 2種類以上 はぎれ程度の大きさ
- 糸 キルト糸推奨 なければもめん糸でも
- 縫い針、ハサミ、定規、印付けペン、厚紙
- キルト芯
- ミシン(ミシンで応用可能)
はじめてのパッチワーク【作り方編】
ここからはパッチワーク作品「ナインパッチのコースター」を紹介します。伝承的なパターン「ナインパッチ」の作り方と、それをコースターに仕立てる方法をレクチャーします。オリジナルの方法で型紙作りから紹介してまいりますので、参考になさってください。
作り方①型紙を作る
- 厚紙に、1辺3cmの正方形を描く
- 正方形をできあがり線にして、周囲に7mmで枠を描く
- ②の線が截ち切り線になる。この截ち切り線に沿って紙を切り抜く
- できあがり線を切り抜いて型紙の完成
厚紙は、お菓子などのパッケージを再利用してくださいね
作り方②布を裁断する
- はぎれサイズの布に型紙を当てて、截ち切り線とできあがり線の2つを書き入れる
- 截ち切り線で布を裁断する
- これを9枚準備する
- しわがあれば、事前にアイロンをかけておく
今回は、A色を5枚、B色を4枚準備しました。配置を考えて枚数を準備しましょう。この正方形1枚を「ピース」と呼びます。
作り方③縫い合わせる
- 布の配置を確定させる
- ピース同士を中表に合わせて、できあがり線だけを手縫いやミシンで縫う
- 糸をしごき、布にしわが寄らないよう気を付けて糸を切る
- 玉止め・玉結びは必須・縫い方は並縫いでOK
縫い代は1段目と3段目は外側に倒し、2段目は内側に倒しておきます。アイロンでクセづけしておきましょう。
作り方④縫い代の始末と仕上げ
3つのピースを一つにまとめます。1段目と2段目のピースを中表に縫い合わせます。このとき、手縫い針はピースごとの頂点を貫くように刺しますが、縫い代をよけてください。縫い代がごたつかないよう、4枚のピースが重なる部分は「風車倒し」にしておきます。
ピーシングを終えたものを「キルトトップ」と呼びます。この状態で作りためておくと、マットやタペストリに仕立てられます。
作り方⑤まとめる
同じサイズに裁断したキルト芯と裏布を準備します。キルト芯の上にキルトトップを表面を上にして重ね、裏向きにした裏布をさらに重ねます。待ち針やしつけ糸を使ってずれないように固定しておきましょう。返し口を残し、できあがり線の周囲をぐるりと縫います。表に返し、「コの字綴じ」で返し口をまつります。
ここまで来たら、完成までもう一息です!
作り方⑥キルティングを入れる
キルティングとは、中に挟んだキルト綿がずれないように入れるステッチです。多様なステッチの入れ方がありますが、今回は画像のようにまっすぐの並縫いのラインを入れてみましょう。手縫いの場合は、細かく並縫いをしていきます。糸始末をしてコースターの完成です。
ミシンでキルティングを入れる場合は、縫い目を割るように入れると目立ちません。
はじめてのパッチワーク【色合わせ編】
パッチワークを作るときに困ってしまうのが「色合わせ」です。同系色の単色と濃色で合わせることや、濃色と白といった組み合わせなら、はじめてでもうまくいきます。柄物を合わせたい場合は、「柄×無地」というように無地の布を合わせるとできあがりがうるさくなりません。
ミシン以外は100円ショップですべて材料が揃います