落書きの落とし方「漆喰壁」
壁紙クロスではなく、消石灰が塗られているのが漆喰壁です。真っ白なため落書きが目立ちやすいデメリットもありますが「削る」という最終手段も使えるので、だいたいの落書きを落とせます。
消しゴムとメラミンスポンジがおすすめ
漆喰壁への落書き汚れを消す際、まず最初に試すべきなのは「消しゴム」です。消しゴムで落ちなければ次に「メラミンスポンジ」を試すとよいでしょう。
洗剤選びの注意点
漆喰壁はアルカリ性の消石灰が材料です。酸性の洗剤や漂白剤は、漆喰を傷める可能性があるため落書き落としに使わないように注意しましょう。
酸素系漂白剤や酸性洗剤がNGです
酸性洗剤や漂白剤を使わないのであれば、前のコーナーでご紹介したビニール製壁紙クロスの落書きの落とし方も試せます。ぜひ参考になさってくださいね。
落とせる落書きの種類
- クレヨン・クレパス
- 鉛筆・色鉛筆
- ボールペン
- 油性マジック
- 水性ペン(マーカー・サインペンなど)
- 絵具
落書きの落とし方①クレヨン・クレパス
クレヨンやクレパスなど油性の画材で落書きされたときは、食器洗い用洗剤などの中性洗剤を水で薄めて拭き掃除するとよいでしょう。なかなか落ちないときはドライヤーや蒸しタオルで汚れを浮かせながら拭き掃除がおすすめです。
汚れの消し方手順
- 薄めた中性洗剤をつけた布で汚れをふき取ります。
- 細かい凹凸に落書き汚れが入り込んでいる場合は、歯ブラシでやさしくこすります。
- 全体を硬く絞った布で水拭きして完了です。
落書きの落とし方②鉛筆・色鉛筆
鉛筆や色鉛筆の落書き汚れにはまず、消しゴムを試しましょう。消しゴムで落ちない場合はメラミンスポンジでこするとほとんどきれいになります。
汚れの消し方手順
- 汚れの部分にやさしく消しゴムをかけます。
- 落書き汚れが凹凸に入り込んで消しゴムが届かない場合は、練り消しゴムを何度かくっつけて汚れを吸着させます。
- 頑固な汚れは水を含ませたメラミンスポンジでやさしくこすり落として完了です。
落書きの落とし方③油性マジック・ボールペン
落としにくい油性マジックやボールペンの細い線の汚れには、砂消しゴムがおすすめです。砂消しゴムとは研磨砂が配合された消しゴムのことです。この方法を試す場合は、周囲と風合いが変わらないか気をつけましょう。
汚れの消し方手順
- 汚れの部分を砂消しゴムでこすり汚れを落とします。
- 広範囲に落書きされてしまった場合はサンドペーパーで漆喰壁を磨き、表面を削り落としてしまってもよいでしょう。
- 汚れがなくなれば完了です。
落書きの落とし方④水性ペン
水拭きでもなかなか落ちない水性ペンの落書きは、キッチン泡ハイターなどのアルカリ性漂白剤がおすすめです。漆喰はもともとが白いので色落ちを気にせずに使えます。
汚れの消し方手順
- キッチン泡ハイターを汚れにスプレーして、キッチンペーパーなどで覆って数分待ちます。
- キッチンペーパーをはがし、硬く絞った布で落書き汚れをふき取ります。
落書きの落とし方⑤絵具
水彩絵の具の場合はまず、水拭きを試しましょう。ビニール製壁紙クロスの歯ブラシを使う方法もおすすめです。どうしても落ちない場合は、キッチン泡ハイターを使うとよいでしょう。
汚れの消し方手順
- 布で汚れ全体を水拭きします。
- 汚れがうまく落ちない場合はキッチン泡ハイターを汚れに吹き付け、キッチンペーパーを貼り付けて数分待ちます。
- 硬く絞った布で落書き汚れをふき取って完了です。
落書きの落とし方「紙製壁紙クロス(ふすま)」
ふすまなど、紙製の壁紙クロスに落書きをされてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。残念ながら油性マジックや水性ペンなど「インクをしみ込ませて描く画材」については完全に消すのは難しいのが現実です。しかし、消せる汚れもあります。
落とせる落書きの種類
- 鉛筆・色鉛筆
- ボールペン
おすすめアイテム紹介
ふすまなどの紙製壁紙クロスの落書きには、表面の汚れを落とす「消しゴム」が効果的です。おすすめの消しゴムをいくつかご紹介いたします。
①プラスチック消しゴム
どこの文房具店でも購入できる、最もスタンダードな消しゴムです。紙製の壁紙クロスの落書き落としにも便利で、鉛筆による落書きならまず試したいアイテムです。
②砂消しゴム
プラスチック消しゴムより若干硬く、研磨剤入りでザラザラとした質感の消しゴムです。少しだけ削って汚れを落とすので一般的に消しゴムでは消えないとされている、色鉛筆やボールペンによる落書き落としに便利なアイテムです。
③ボールペン消しゴム
カッターの刃の代わりにスリムな砂消しゴムが入っているのがボールペン消しゴムです。細かいところに非常に便利で、ボールペンの細い線落書き消しに使えるアイテムです。
まとめ
子育てで避けて通れないイタズラの中でも精神的ショックが大きい「壁の落書きの落とし方」の特集でした。壁の材質や画材を把握できれば、ある程度の落書きには対応できます。あきらめる前の掃除の参考になれば幸いです。
- 1
- 2