グリーンウォーター（青水）をペットボトルで作る方法！早く作るコツは？

グリーンウォーター（青水）を知っていますか？日常生活では聞き慣れない単語ですが、メダカや金魚を飼育している人なら馴染みのあるものです。グリーンウォーターはメダカや金魚を飼育するうえで、利点が多く自宅で作成している人も多くいます。今回はそのグリーンウォーターについて、ペットボトルでの作り方や早く作るコツなどをご紹介します。

グリーンウォーターはその名のとおり緑色の水。なぜ緑色なのか？その原因は植物性プランクトンが水中に大量発生したことによって水が緑色に変色したもので、青水、アオコ、水の華とも呼ばれています。植物性プランクトンとはアオコ、ミドリムシ、アオミドロなどのことで、その種類もさまざまあります。池や湖に見た目が似ている水です。少々汚く見えますが、このグリーンウォーターこそメダカや金魚にとっては最適な環境になるのです。

特別な道具や薬品は必要ありません。バケツや発泡スチロールに水を溜めて、日当たりのいい場所に置いとくだけ。手入れなども特に必要はなく、10日～2週間で水中に植物性プランクトンが大量発生して緑色に変色していきます。ちなみに植物性プランクトンが発生しやすい温度は20度～28度。初夏～秋頃がベストです。

グリーンウォーターに含まれる植物性プランクトンはそれ自体がメダカや金魚の餌になります。栄養も豊富なので健康にもよく、成体の色つやがきれいになります。また何らかの理由で弱っているメダカや金魚の療養目的として一時的にグリーンウォーターが入った水槽に引っ越しさせるという使い方をされている人もいます。

稚魚は食欲旺盛ではありますが、一度に食べられる量は少ないです。口も小さいので人工餌だと餌をすりつぶしたり、稚魚用の餌を用意するなど少々手間がかかりますが、グリーンウォーターの中であれば餌となる植物性プランクトンを食べたいときに食べられる。健康面にもいい。一石二鳥です。

メダカや金魚の排泄物には有害な物質（窒素化合物など）が含まれています。水質悪化の原因にもなりますので通常ならこまめに水槽の水を交換しなければいけませんが、グリーンウォーターなら植物性プランクトンが有害な物質を栄養素として吸収してくれるので水質を極力維持できます。

植物性プランクトンはメダカや金魚だけではなく、ミジンコやタニシの餌にもなります。ミジンコやタニシをメダカなどと一緒に水槽で飼っていれば水質浄化を担ってくれますし、ミジンコはメダカの餌にもなります。飼育する際は一緒にミジンコとタニシを飼う人も多いです。

グリーンウォーターは水を溜めて日当たりがいい場所に放置すればできます。容器は水が溜められるものなら何でもいいので、ペットボトルでも作れるのです。ペットボトルであればご家庭で簡単に用意ができるうえに、場所も取りません。ただし、ちょっとした工夫や注意点があります。

2L以上でお茶などの角ばった容器がおすすめです。500mLや炭酸飲料などの丸みがある容器でもできますが、グリーンウォーターができあがるのに時間がかかります。

ペットボトルを横向きにし、穴を開けて酸素を取り入れやすくします。植物性プランクトンは酸素が多い環境のほうが発生が早まります。ペットボトルの開け口だけですと酸素が充分に取り入れにくいため、グリーンウォーターになりづらいです。角ばった容器がおすすめの理由は横向きにもできるからです。

前述したように、植物性プランクトンを発生させるには日光にあてることです。屋外でも室内でも日当たりのいい適した場所に置いておくことが大切です。持ち運ぶ点でもペットボトルは便利で、容器が透明なこともあって全体に日光があたるのでグリーンウォーター作りに持ってこいです。