アロマスプレーの基本的な作り方
アロマスプレーは材料を順番に入れて混ぜるだけなのでかんたんに自作できます。では、作り方の手順を見ていきましょう。
アロマスプレーの作り方手順
肌の弱い人は使い捨て手袋を使用しましょう。容器類は最初にコットンなどに消毒用エタノールをしみ込ませて拭き消毒してから使いましょう。
全体量が50mLになる分量になっています。100mLにしたいときはこちらのレシピの分量を2倍、30mLにしたい場合は60%に換算して作ります。消毒用エタノールは完成時の量に対して約2割(20%)の量を使います。
出来上がり50mLのアロマスプレーの作り方(濃度0.5~1%の場合)
- ①消毒用エタノール10mLをビーカーに入れる
- ②エッセンシャルを5滴~10滴(0.5%~1%)入れる
- ③竹串などでよく混ぜる
- ④精製水40mLを入れて竹串で混ぜる(白濁する)
- ⑤ボトルに移してよく振る
①消毒用エタノールをビーカーに入れる
消毒用エタノール10mLをビーカーに入れます。容器によりメモリがない場合は計量スプーンで計って入れるか、分量の位置に印を付けておくとわかりやすくかんたんにできます。
②エッセンシャルオイルを入れる
エッセンシャルオイルを5滴~10滴、濃度が1%以内になるように入れます。ほとんどのエッセンシャルオイルの瓶の口はドロップ式の1滴ずつ落ちる形になっていて、1滴の量が0.05mLになっているのでかんたんに計れます。決して強く振らずエッセンシャルオイルが自然に落ちるように数えます。
肌用はエッセンシャルオイルの濃度が0.5%程度になる量にしましょう。できあがりが50mLの場合4~5滴が適量です。
全体量 | 30ml | 50ml | 100ml |
---|---|---|---|
濃度0.5% | 3滴 | 5滴 | 10滴 |
1% | 6滴 | 10滴 | 20滴 |
2% | 12滴 | 20滴 | 40滴 |
3% | 18滴 | 30滴 | 60滴 |
4% | 24滴 | 40滴 | 80滴 |
アロマスプレーを手作りするときのエッセンシャルオイルの量は「〇滴」と覚えておくとかんたんですよ!
③竹串でよく混ぜる
ビーカーに消毒用エタノール、エッセンシャルオイルの順に入れます。竹串などでよく混ぜましょう。先にエッセンシャルオイルを入れてしまうと、沈殿してうまく溶けない場合があるので、エタノール→エッセンシャルオイルの順番は守りましょう。分離していないことが確認できるまでしっかり混ぜます。
10秒~15秒くらい混ぜたらOK!
④精製水を入れて竹串で混ぜる(白っぽくなります)
精製水40mLを入れて、さらに竹串で混ぜます。
エタノールとエッセンシャルオイルがしっかり混ざりあっていれば水分を入れると白く濁ります。ここでも竹串でしっかり混ぜて乳化させます。乳化とは油分と水分など、本来は分離してしまう液体を仲介役の物質によって混ざりあわせることを言います。
⑤ボトルに移してよく振る
ボトルに移すときにこぼれる心配があるときは、化粧品の詰め替え用などの小さいろうと(漏斗)を使うと入れやすいわよ!
ボトルに移してさらに振ることでしっかり乳化できます。特に水道水やミネラルウォーターを使用して自作したアロマスプレーの場合はよく振ってから使います。
アロマスプレーの作り方のポイント
- 必ずに最初に消毒用エタノール→エッセンシャルオイルの順で入れる
- エッセンシャルオイルは一滴ずつ自然に落とす(強く振って落とさない)
- 分離していないことが確認できたら精製水などの水分を入れる
- 最後によく振って混ぜしっかりと乳化させる
アロマスプレーの目的別の作り方
こちらではルームスプレーや消臭など、いろいろな使い道があるアロマスプレーのかんたんな作り方をご紹介します。手順は基本的な作り方と同じですので、エッセンシャルオイルの比率をいろいろ変えて手作りしてみましょう。できあがりの全体量は50mL、エッセンシャルオイルの濃度がほとんど1%の分量になっています。
①ルームスプレー
ルームスプレーはお部屋の空気をきれいにする使い道のほかにも、カーテンやソファにスプレーして消臭目的としても使えます。ルームスプレーとして散布するときの濃度は1~3%にします。また、ペットがいるお宅は使えない香りもあるので注意しましょう。
必要な材料
- 消毒用エタノール10mL
- 精製水40mL
- ラベンダー4滴
- レモン4滴
- ローズマリー2滴
②リフレッシュ効果
自宅や会社でリフレッシュしたいときにアロマスプレーは有効です。ティーツリーの森林のような香りとユーカリの清涼感のある香りがリフレッシュに一役買ってくれます。ユーカリは風邪予防にも効果があるので乾燥する冬におすすめのエッセンシャルオイルとなっています。
必要な材料
- 消毒用エタノール10ml
- 精製水40ml
- ティートリー4滴
- ユーカリ3滴
- レモン3滴
③安眠
アロマテラピーならではの安眠効果があるフローラル系の優しい香りです。自宅でアロマスプレーを使う場合、リフレッシュできる香り、寝室ではリラックスできる香りと使分けるのもおすすめです。
必要な材料
- 消毒用エタノール10mL
- 精製水40mL
- ラベンダー4滴
- イランイラン4滴
- スイートオレンジ2滴
④消臭
アロマスプレーの使い道として消臭効果が得られるのも嬉しいポイント。ゴミ箱や台所の生ごみの消臭としての使い道や、玄関や靴箱の消臭としてもおすすめです。
必要な材料
- 消毒用エタノール10mL
- 精製水40mL
- レモン6滴
- ユーカリ3滴
- レモングラス1滴
⑤虫除け・防虫
ハッカ油や虫除けに効果があるエッセンシャルオイルがあるので、公園やアウトドアに行くときに携帯サイズを手作りしてバッグに入れておくのもおすすめです。
ハッカ油で作る虫除けの作り方
ハッカ油は昔から虫除けとして使われています。いろいろな使い道があるので一つ持っていると便利ですよ。
必要な材料
- 消毒用エタノール10mL
- 精製水40mL
- ハッカ油10滴~20滴
エッセンシャルオイルで作る虫除けの作り方
シトロネラの香りには昆虫や蚊が嫌う作用があります。ハッカ油の香りが苦手な人はエッセンシャルオイルをブレンドした虫除けスプレーを作ってみるのもおすすめです。
必要な材料
- シトロネラ4滴
- ゼラニウム2滴
- レモンユーカリ2滴
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アロマスプレーの作り方の注意点
グレープフルーツ・ベルガモット・レモンなど一部のエッセンシャルオイルには光毒性という症状が現れる可能性があります。肌につけた状態で日光に当たると皮膚に炎症を起こしたり、シミの原因になったりすることもあります。このほか虫除けなど肌に直接スプレーするときはアレルギーの心配がないか必ずパッチテストを行い安全を確かめてから使いましょう。
まとめ
アロマスプレーの材料は手に入りやすく、混ぜていくだけなのでとてもかんたんに自作できます。ボトルに作成日を書いて貼っておくと使用期限の管理がしやすくなります。
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出典:写真AC