扇子の作り方④クリアファイルで工作
クリアファイルを使って扇子を工作すると、濡れることを気にせずに使えます。アウトドアやレジャーにも役立つかもしれません。また、羽が一枚ずつ分かれているため、厚みのある飾りをつけられます。クリアファイルを用いた自作扇子の作り方をご紹介しましょう。
材料・道具
クリアファイルで扇子を手作りする場合の、材料や道具は次の通りです。
- クリアファイル 1枚
- 割りピンなど要(かなめ)をとめるもの
- ものさし
- はさみ
- 穴あけパンチ
羽を切り分けて折る
クリアファイルに画像のように線を引きます。千枚通しのようなもので傷をつければ印が目立ちませんし、折り目で折りやすいです。ボールペンやマジックで線を引いた場合は、後で除光液で拭き取れば消えます。画像の黄色い線で切りましょう。クリアファイルは袋になっているので2枚分使えます。扇子の羽の枚数をお好みで調節してください。
羽の角を丸めてから、先程の画像の紫の線にしたがって、斜めに折り目を入れます。クリアファイルは薄くてぺらぺらですが、この折り目が骨の役目を果たすのです。逆Z(逆N)型になるように折ると、普通の扇子の開きになります。逆に折ると、扇子の開きが逆になるのでお好みの向きでOKです。
穴を開けてとじる
羽を折りたたんだ状態で、下部中央に穴を開けます。穴を開ける位置がわかりにくい場合は、マジックなどで印をつけておくと開けやすいです。
羽を重ねて、要を割りピンなどでとめます。よくネットに紹介されているのは、ボタンにゴムを通し「くるりんぱ」でとめる方法です。その場合は、扇子を開閉する際に擦れたり力がかかる部分なので、切れにくいゴムを使いましょう。
マジックで模様を描く場合は、こすれて取れやすい手元の部分は避けて上のほうに描きます。画像のようにシールを貼るのもかわいいです。1枚ずつの羽が分離しているため、ラインストーンのような厚手のシールや羽根なども飾れます。ただ、折りたたんだときに厚くなりすぎないように、時々閉じて様子を見ながら飾るのがおすすめです。
下敷きに応用した作り方
応用として、やわらかいタイプの下敷きでも扇子が手作りできます。今回は100均のB5サイズのリバーシブル下敷き(パステルカラー)を使って自作しました。厚みがあってしっかりしているので折り目はつけません。画像の線の通りに羽を切り分け、角を丸めます。上下の中央に穴を開けましょう。
要の部分は先程と同様に割りピンを用いてもよいのですが、今回はボタンを通したリボンを使っています。上部の穴にもリボンを通し、抜けないように両端にボタンをつけました。羽を開いた状態でちょうどよい長さになるようにしてください。扇子を閉じたときは上部のリボンを引き締めて結んでおけばOKです。リバーシブル下敷きなので表裏で色がちがう扇子になりました。
クリアファイルでも扇子を自作できるのね。ゴージャスなジュリアナ扇子も手作りできるかしら?
扇子の作り方⑤ジュリアナ扇子風にする
友人に頼まれて作ったジュリアナ扇子。動物愛護の面から本物ではなく人口の羽根でと依頼され、かなり探して作りました。ちょっと盛りすぎたか、扇子というより花?な感じ仕上がりました。#ジュリアナ扇子 pic.twitter.com/L0GXbVwi4G
— あくた (@akuta3211) December 8, 2019
ジュリアナ扇子はジュリ扇(じゅりせん)とも呼ばれ、羽やファーで豪華に飾った扇子です。バブル期にディスコ「ジュリアナ東京」でお立ち台で踊る女性が振っていたことから、「ジュリアナ扇子」と呼ばれます。今でもコスプレやコンサートなどの小道具として人気です。
ゴージャスに飾り付けてジュリアナ扇子に
手作り扇子に100均の羽やファー、モールなどを貼れば、オリジナルのジュリアナ扇子が作れます。折りたたみたい場合は、飾りをつける場所や量に注意が必要です。手作りのジュリアナ扇子は、振り回して踊るには要部分の強度が不安かもしれません。しかし、場を盛り上げる飾りとして持つには、ジュリアナ扇子は十分なインパクトを与えられるでしょう。
まとめ
扇子は日本で生まれた文化です。夏の省エネ対策で扇子の力が見直され、100均でもたくさんの扇子が売られています。それをそのまま使うのもよいですが、自分好みの扇子を自作するのもおすすめです。初心者でも簡単に作れる扇子もあります。今年の夏は手作りの扇子でおしゃれに涼を呼んでみてはいかがでしょうか。
出典:筆者撮影