はじめに
マンガのキャラクターは、実在の人間をデッサンしたり、写真を精密にトレースしてできあがるわけではありません。トレースされたようなイラストより、いかに魅力あるキャラを描けるかが一番のポイントです。今回はマンガのキャラクターの目の描き方を紹介します。
顔の構造
顔のパーツは、両目と口の中心を結んだ線が三角形になるように描きます。三角形の中心に鼻が入るようなイメージです。三角形のバランスによって、性別の描き分けや、いろんな表情が描けるようになります。顔の構造を知らないと、顔のバランスが悪くなるでしょう。
目の構造
顔のパーツをすべて描くと大変ですが、顔の中の一部分なら描きやすいです。特に目は、イラスト初心者でも描きやすい部分。目はまつげやまぶただけでなく、黒目の中もハイライトや瞳孔など、とても細かいパーツでできていることを意識して描きましょう。
目を描く前に
イラストは紙とペンがあればすぐに始められますが、バランスよくきれいに描くためには知識も必要です。イラストを描くときに必要な用語について解説します。魅力的なイラストを描くにはしっかりデッサンして、観察することも大切です。さまざまな角度、表情を描いてみましょう。
アタリの描き方
マンガキャラをバランスよく描くために必要なのが「アタリ」です。アタリとは、大まかな位置を決めるために鉛筆など描く下書き線です。人物の顔を描く場合は、輪郭の目安のまるを描き、その中に目鼻の位置の目安となる十字を描きます。
アオリの描き方
アオリとは、下から見た状態のことです。あごの面積は大きくなり、上に行くにつれて小さくなります。また、耳と目を結ぶ横線は上向きに弧を描き、目尻は下がり気味にしましょう。バランスが崩れやすく、難しいと感じますが、アオリが描けると絵に動きが出ます。
フカンの描き方
フカンとは、上から見た状態のことです。当たりの耳と目を結ぶ横線は、下向きに弧を描くようにとりましょう。頭やおでこが大きくなり、口やあごの面積が小さくなます。フカンの一番の特徴は、つむじが見えることです。人物を上からデッサンすると分かりやすいでしょう。
マンガを描く場合、アタリを描かずに顔を描くとコマによってバラつきが出てしまうよ