鉄道模型のウェザリングの方法
ウェザリングの汚し方を知りたいという場合、まず簡単にそろえた材料で始める方法を実践してみましょう。簡単な方法ですが、リアルな経年経過の風合いを出すためには、写真などで実物を見ながら少しずつ進めていきましょう。何度か繰り返しウェザリング加工を行うことで、コツもつかめてきます。
手順①墨入れペンを入れる
黒い墨入れペンを使って、車体の要所を塗り込んでいきます。この時に「汚し方を強めたい部分」には少し多めに塗り込んでいくとよいでしょう。インクが乾かないうちに表面だけふき取ると、溝などにインクだけが残ります。その時は失敗したと感じるかもしれませんが、時間が経過すると古ぼけたような雰囲気が出せます。
綿棒やティッシュで拭き取れなかった部分は、リアルな世界でも汚れが残る部分です。こういった汚し方をすると、塗装が剥げ、下地が見えているように見せることもできます。
②ウェザリングマスターを使う方法
新品の鉄道コンテナの模型(緑)とウェザリングしたコンテナを並べました。白亜化した雰囲気はウェザリングマスターで表現することが可能です。また、車体の屋根の砂埃やうっすら浮かんだ錆び感の表現もできるので試してみましょう。
任意の色のウェザリングマスターを付属のチップにつけ、全体を塗り表面だけをふき取る方法で白亜化コンテナの表現ができます。また、屋根にサビ色系のウェザリングマスターを乗せるような感覚で軽くつけていくと、薄汚れた雰囲気が出ます。気動車の場合、煙突周辺のスス汚れなども表現してみましょう。
付属のチップについた刷毛で、つきすぎた粉を払うとリアルさが増すぞ!
軽く拭き取るところと、ティッシュなどをこすりつけるように拭き取るところを分けるとよいでしょう。化粧用のコットンパフを使って拭き取ると、また違った風合いが生まれます。素手で触ると手が白くなってしまう、白亜化の雰囲気が出せます。
100均商品を使った鉄道模型のウェザリング方法
100均で購入できる4B鉛筆や化粧用パフ、アイシャドウ用チップを使ってウェザリングができます。4B鉛筆を墨入れペンの代わりに使ったり、台車の足回りにススをつけたように汚しを入れることができます。車輪は通電部分なので、鉄道模型を走らせる場合は、汚しを入れすぎないようにしましょう。
4Bは芯が柔らかく、黒が強いので汚しも入れやすいぞ
10年ほど前にウェザリングしたものです
出典:筆者撮影