ヨーグルトメーカーとは
ヨーグルトメーカーは、一定の温度を保つ発酵器です。一般的な商品は40℃程度の温度を一定時間保てる機能が付いており、牛乳と種として使うヨーグルトがあれば数時間程度でヨーグルトが作れます。いろいろなタイプの製品があり、家電量販店などで数千円程度で購入できます。
使用するヨーグルトメーカー
今回使用するのは、タニカ電器の「ヨーグルティアS」というヨーグルトメーカーです。温度調整などもできるうえ、アタッチメントを準備することで、温泉卵なども簡単に作れます。納豆やみそ、酵母起こしなどいろいろな発酵食品が作れます。
ヨーグルトメーカーで手作りチーズができる
日本でも、しぼりたて牛乳を使ってチーズ作りをする酪農家が存在します。つい最近まで、チーズ作りは大きな酪農工場だけのものというイメージがありましたが、このところでは家庭で、しかも近所のスーパーで購入できる材料だけで手作りチーズが作れます。ここからはクリームチーズの作り方を紹介します。
材料
- ヨーグルトメーカー(ヨーグルティアS使用)
- 低温殺菌牛乳 800cc
- ヨーグルト 35g
- 生クリーム(脂肪分35%以上あるもの) 200cc
- チーズ酵素(レンネット) 2g
ヨーグルトは、寒天やゼラチンで固めているものは使えません。
レンネットとは
チーズを作るために牛乳を凝固させる酵素です。販売されているレンネットは大量の牛乳を使うため家庭用としては不向きですが、ヨーグルティア用に作られたチーズ酵素(レンネット)は1包ずつ個包装されているので使いやすいです。価格も手ごろなので、チャレンジしたいと思えるのでは?
モッツァレラやフロマージュブランなども作れますよ。
低温殺菌牛乳とは
成分無調整牛乳の場合、生乳を130℃で2秒間殺菌します。低温殺菌牛乳は66℃で30分間殺菌します。いずれの条件でも体に害がある菌は死滅するので、安全に飲めます。低温殺菌牛乳はたんぱく質の変性が少ないため、生乳に近い風味が残ります。
また、チーズを作るためにはカルシウムイオンが必要になります。高温殺菌するとなくなってしまいますが、低温殺菌の場合はカルシウムイオンが残されるため、チーズが固まりやすくなります。このような理由から、必ず「低温殺菌牛乳」を使ってくださいね。
注意点
「家庭で作ったフレッシュチーズを熟成させてハードチーズは作れる」という仮説が成り立ちます。ハードチーズ作りには、温度管理や湿度調整、雑菌のない部屋などいろいろな条件が必要になります。家庭では管理が難しいということからフレッシュチーズを楽しむにとどめたほうがよさそうです。
出典:筆者撮影