イタリア生まれのグラニータとは
グラニータは、イタリアで夏の定番として親しまれているスイーツです。日本でいうかき氷に似た食べ物で、フルーツや野菜などを砂糖、シロップと混ぜて凍らせ、シャーベット状にして食べるのが一般的です。
グラニータ発祥の地
グラニータの発祥の地は、イタリアのシチリア島です。シチリアでは夏の季節になると菓子パンのブリオッシュと一緒に朝食の1品として出されるほど、家庭料理として広く浸透しています。のちにフランスに渡り、グラニテと名前を変えてフランス料理のデザートとしても提供されているすごいスイーツなんですよ。
グラニータの作り方
グラニータは使う材料によってさまざまな味が楽しめ、とてもバリエーションが豊富なのが特徴です。ここではフルーツや野菜を使ったグラニータから、コーヒーやお酒を使った大人向けのグラニータまで、幅広いレシピを見ていきましょう。
レモンのグラニータ
甘酸っぱい味が好みなら、レモンを使ったグラニータがおすすめです。レモン味ならかき氷によく似た味となり、子どもから大人まで幅広く食べられますよ。
用意する材料(3〜4人分)
- レモン汁:200cc(レモン約5個分)
- 水:200cc
- グラニュー糖:100g(約大さじ8)
作り方
- 鍋に水を入れて沸騰させる
- 1にグラニュー糖を入れて溶かし冷ます
- 2にレモン汁を加えてよく混ぜ合わせる
- 容器に移し変えてラップなどで蓋をし冷凍庫へ
- 1時間ほど冷したら一度取り出しかき混ぜる
- 再度冷凍庫で冷やす
- かき混ぜて冷やす作業を4~5回繰り返す
- 器に盛れば完成
固まりすぎたらシャーベット状になるまで室温で溶かしてから食べましょう。
キウイのグラニータ
甘酸っぱくて栄養満点のキウイもグラニータにぴったりのフルーツです。紹介するのは白ワインをプラスした大人なレシピなので、夜の晩酌代わりに食べてみてくださいね。ホームパーティーのデザートとしてもおすすめですよ。
用意する材料(1~2人分)
- キウイ:4個
- 白ワイン:大さじ3
- 砂糖:大さじ3
- レモン汁:大さじ1
作り方
- キウイの皮を剥いて4等分くらいにカットする
- 白ワインと砂糖を耐熱容器に入れ30秒レンジで温める
- 2を混ぜ合わせてキウイとレモン汁を入れてミキサーで混ぜる
- 平の容器に入れて3時間ほど冷凍庫で冷やす
- 固まったら混ぜて再度冷凍庫へ
- 器に盛ってカットしたキウイを添えれば完成
ミキサーで混ぜるときは空気を含まないようにすると滑らかな舌触りになるよ。
その他にもグラニータにおすすめのフルーツを紹介するわね。
グラニータにおすすめのフルーツ
- 桃
- スイカ
- パイナップル
- りんご
- いちじく
- ベリー系(いちご、ブルーベリー、ラズベリー)
- 柑橘系(オレンジ、ゆず、グレープフルーツ)など
グラニータはどんなフルーツとも相性抜群です。大人な味わいにしたいなら、キウイグラニータのレシピのように白ワインやウォッカなどのお酒を加えてみましょう。
エスプレッソのグラニータ
苦味のある大人な味が好みの方は、エスプレッソを使ったグラニータがおすすめです。トッピングにホイップやチョコなどを使えば、苦味が苦手な方もスイーツ感覚で味わえますよ。夏はホットコーヒーよりも、ひんやりおいしいシャーベット状が癖になるでしょう。
用意する材料(小さいカップ約6個分)
- エスプレッソ:500mL
- 砂糖:100g
- 生クリーム(ホイップ状にしたもの)
- 刻みチョコレート(適量)
作り方
- 淹れたてのエスプレッソと砂糖を加えて混ぜる
- 1が冷めたら容器に平たい容器に移す
- 2を冷凍庫で約1時間ほど冷す
- 半分固まったらかき混ぜて再び冷凍庫へ
- かき混ぜて冷やす作業を4~5回繰り返す
- 器に盛りホイップ、刻みチョコをトッピングすれば完成
エスプレッソを作るのが難しい場合には、缶コーヒーやインスタントコーヒーを使えばかんたんに作れるよ。
トマトのグラニータ
トマトを使ったヘルシーなグラニータです。フルーツを使ったスイーツ感覚のグラニータとは異なり、おかずの1品になりますよ。またトマトは甘みもあり、野菜嫌いな子どもでも食べやすい味なのでおすすめです。
用意する材料(3人分)
- トマト:3個
- オリゴ糖:大さじ10
- レモン汁:大さじ1
- ミニトマト:1個
作り方
- トマトをおろし器を使ってすりおろす
- ザルなどを使って種と皮をこす
- 2に砂糖を加えて混ぜる
- 平らな器に3を移し、2時間ほど冷凍庫に入れる
- 4をミキサーにかけて混ぜ合わせ、再度15分ほど冷凍庫へ
- 5を2回繰り返す
- 器に盛り付けてミニトマトを添えれば完成
野菜をすりおろす工程が面倒なら、野菜ジュースを使えばかんたんに野菜のグラニータが作れるわよ。
アーモンドのグラニータ
今回は液体状になったアーモンドミルクを使った作り方ですが、粒上のアーモンドを粉砕して食感を残すのもおすすめです。甘いアーモンドグラニータのトッピングには、ホイップクリームやシナモン、カカオがよくあいますよ。
アーモンドのグラニータもイタリアでは人気のフレーバーよ。
用意する材料(3~4人分)
- アーモンドのミルク:1本(750mL)
- 砂糖:200g
- 水:500g
- アーモンドエッセンス:数滴
作り方
- 鍋に砂糖と水を入れて沸騰させ冷ます
- 1に少量ずつアーモンドミルクを入れて混ぜる
- 冷凍庫で5時間以上冷やす
- 3をミキサーに入れて混ぜる
- 器に盛り付けアーモンドエッセンスを振りかければ完成
ピスタチオを使ってもおいしいわよ。
紅茶のグラニータ
紅茶をグラニータにすれば、味だけでなく香りも楽しめるスイーツになりますよ。暑い夏は紅茶を冷たく味わえるグラニータがおすすめです。紅茶の種類をいろいろと変えて、異なるフレーバーのグラニータを楽しんでみましょう。
用意する材料(3~4人分)
- 紅茶(好きなフレーバー):20g
- グラニュー糖:150g
- 水:1000cc
作り方
- 鍋に水とグラニュー糖を混ぜて沸騰させる
- 一旦火を止め好みの紅茶を入れる
- アルミホイルなどで蓋をして、香りと味が出るまで10分ほど蒸らす
- 3をこして平らな容器に入れ冷ます
- 冷めたら冷凍庫に入れる
- 固まったらほぐして器に盛れば完成
グラニータにおすすめのフレーバーティーを紹介するわね。
グラニータにおすすめの紅茶
- ハイビスカスティー
- ミントティー
- アールグレイ
- ダージリン
- タンジェリンなど
和風テイストのお茶グラニータも作れる
紅茶だけでなく、抹茶やほうじ茶などの緑茶を使えば日本らしいフレーバーのグラニータが作れますよ。ほうじ茶なら市販のペットボトルを使うのがおすすめです。作り方も簡単で、ゼラチンを加えたほうじ茶ゼリーの上に氷を加えて冷やしたほうじ茶グラニータを乗せ、最後にホイップクリーム、ほうじ茶黒みつをトッピングすれば、何とも贅沢な味わいが楽しめますよ。
グラニータのアレンジレシピ
グラニータはそのまま食べてもおいしいですが、ほかの食材にトッピングしてアレンジするのもおすすめです。
ヨーグルトにトッピング
グラニータはヨーグルトとの相性がぴったりです。朝食のヨーグルトにグラニータをトッピングして食べれば、毎日日替わりで違う味が楽しめますよ。またヨーグルト自体にフルーツなどを混ぜて凍らせて作ってもおいしいですよ。
アイスにトッピング
冷たいグラニータはバニラアイスともマッチします。どのフレーバーにもあいますが、アイスに添えるならエスプレッソやコーヒー味のグラニータがおすすめですよ。
まとめ
グラニータはどんな食材とも相性がよく、かんたんに作れます。子どもも食べやすい甘いグラニータから、大人が好む苦みやアルコールを含んだグラニータまで、バリエーション豊富に作れるのもポイントです。好きな食材で冷たくておいしいグラニータを作って、夏の暑さを吹き飛ばしましょう。
本場イタリアでも柑橘類を使ったグラニータは定番のフレーバーですよ。