はじめに
一年をとおして手に入るキャベツはそのままでも温野菜でも美味しく食べられ、栄養的にも魅力的な野菜です。キャベツはせっかく安売りしていても、一玉を買って使い切れるかどうか迷います。そこでキャベツ一玉を長い期間保存すできるコツや、キャベツを千切りにした作り置きでも日持ちする方法ついてもご紹介します。
キャベツの保存方法
こちらでは一玉や、1/2や1/4にカットしてあるキャベツが日持ちする保存方法をご紹介します。基本的にキャベツは寒いところでの保管が向いています。温かい場所や暖かい季節の常温保存は避けましょう。保存中にキャベツの一部が茶色になってきたら、できれば切るなどしてその部分は捨てましょう。食べても腐っているわけではないので大丈夫です。
一玉丸ごとの保管方法
一玉キャベツを購入したら、食べ切るまで時間がかかることもあります。前述でも触れていますが、キャベツは寒い場所での保存を好むことから、雪国では雪の中に埋めて熟成させる保存方法があるほどです。0~5℃くらいの低温に置いておくと長期間持ちます。
キャベツの芯をくり抜く
キャベツの日持ちをよくするために、まず芯を取り除きます。キャベツの芯は収穫後も葉の養分吸い取り葉が段々茶色になっていきます。キャベツをひっくり返し、キャベツをしっかりと手で押さえます。包丁の先を芯の外側に斜めに入れ少しずつ芯を出します。
キャベツの2/3程度の深さまで芯が取れていることを確認します。芯があることで葉の養分がなくなっていくので、芯を取り除くだけでも長期間の保存が可能です。こうすることで、保存期間中に段々と葉が茶色になるのを防止できます。取り除いた芯は甘みと栄養分がぎゅっと詰まっているので、細かくカットしてスープに入れると美味しいですよ。
なぜキャベツの芯を取り除くと日持ちするの?
キャベツには葉脈という根から葉へ栄養を送る道があります。キャベツを丸ごと保存する際に芯を取り除くことで葉の栄養分を閉じ込められます。また、くり抜いたところに湿り気を与えることで、葉脈をとおって葉へ水分が行きやすくなります。
湿らせたキッチンペーパーなどを詰める
芯を取り除いたところに、濡らしたキッチンペーパーや新聞紙を丸めて入れます。濡れたキッチンペーパーは2〜3日ごとに替えましょう。キャベツを使うときはできるだけカットせず、根本から葉を一枚ずつはがして使います。こうすることで1ヶ月ほど日持ちすることもあります。断面から酸化が始まり茶色に劣化するので、できるだけ一枚ずつ葉をはがして使いましょう。
野菜用保存袋や新聞紙に包んで保存
芯の処理が済んだら、呼吸ができる野菜保存用のビニール袋に入れるか、新聞紙に包みます。保存場所は冷蔵庫の野菜室よりは気温が低い冷蔵室がおすすめです。キャベツは0℃〜1℃くらいの低い温度を好むので、できるだけ涼しいところや寒い場所に保管します。外気温が0℃前後になる冬は常温でも寒い玄関先やベランダの日が当たらない場所もおすすめです。
おすすめの野菜保存袋
野菜の形状やサイズにあうよういろいろな形状の保存袋があるので、こういった袋を活用してみてはいかがでしょうか。野菜が呼吸できる構造になっているので、葉野菜など茶色に劣化しにくく長期間保存できます。ほかの野菜も、常温保存できるものも日持ちがよくなるのでおすすめです。
カットキャベツの保存方法
あらかじめカットされたキャベツは断面から酸化が始まり茶色になりやすいので早めに消費しましょう。カットしてあるキャベツも購入したらすぐに芯を取り除き、湿ったキッチンペーパーを断面に当ててラップでしっかりと包み、冷蔵室(野菜室は温度が高いので冷蔵室がおすすめ)で保存します。こうすることで断面が茶色になるのを防止できます。
キャベツの千切りの方法
キャベツを千切りにして保存しておくことで忙しいときにもさっと盛り合わせに使えるので便利です。包丁でカットする自信がない人は千切り用のピーラーやスライサーを使ってもできるので活用しましょう。手で千切りにする際、葉を一枚ずつはがして使うようにしましょう。
スライサーを使ってキャベツの千切りを作るときは手を切らないように注意しましょう。スライスしにくくなってきたら面を変えて縦にするとやりやすくなります。
キャベツの繊維を断つ切り方
シャキシャキとしたキャベツの千切りにする切り方は、前述した葉脈を断ち切るカットをすると歯ごたえのある千切りになります。はがした葉を4等分くらいのサイズの使いやすい大きさにして重ねて軽く巻きます。葉脈に対して直角になるよう(葉の筋と垂直になるようにする)1~2mm幅でカットします。切りづらければ葉の枚数を減らし、ゆっくりと行いましょう。
キャベツの葉の繊維に沿って切る
葉の葉脈に沿ってカットする場合、繊維が残ることから食べ応えがしっかりとした状態になります。少し切ってから試食してみて固いと感じたらさらに細くするか、葉の向きを変え、前述の繊維を断つ千切りのやり方に変えるとよいでしょう。作り置きする場合は、こちらの切り方のほうが保存期間が長くなってもシャキシャキするのでおすすめです。
次のページでは、キャベツの千切りを保存する方法や美味しいキャベツの選び方などを紹介するよ~!
出典:写真AC