みんな大好き!カスタードクリーム
カスタードクリームたっぷりのシュークリーム。ほおばった瞬間、とろけるクリームの舌触りと甘さで幸福感でいっぱいになりますね。アレンジ次第でいろんなスイーツにも応用できるカスタードクリームですが、自家製でも美味しく作れます。材料やひと手間加えるだけで、プロ級の本格カスタードクリームをかんたんに作れるのでそのポイントをご紹介します。
自家製プロ級のカスタードクリームの作り方
材料
・卵黄・・・・・3個分
・牛乳・・・・・250mL
・砂糖・・・・・60g
・薄力粉・・・・25g
作り方①卵黄と砂糖・小麦粉を混ぜる
ボールに卵黄を入れ、砂糖を入れてよくすり混ぜます。振るった小麦粉を加え、手早く滑らかになるまで混ぜあわせましょう。
作り方②牛乳を加える
牛乳を火にかけて、沸騰寸前まであたためます。卵と砂糖、小麦粉を混ぜたボールに牛乳を入れてよく混ぜあわせましょう。
作り方③ザルでこして中火にかける
混ぜあわせたものをザルでこし、鍋に戻して中火にかけます。たえず木べらか耐熱性のゴムベラで底から混ぜながら火を通しましょう。最初はさらっとしていますが、だんだんもったりしてきます。
作り方④もったりするまで混ぜる
もったりし始めたら火を弱め、火から鍋をはずしながら、さらに鍋底から素早くかき混ぜます。慌てずゆっくり火を通し、常にかき混ぜることが滑らかなカスタードクリームを作るコツです。ふつふつと泡立ち始めたら火を止めます。余熱でカスタードクリームにさらに火が通りますので、火を止めた後もかき混ぜましょう。
作り方⑤容器に入れて冷やして完成
バットなどに平らに広げて粗熱をとります。乾燥を防ぐため表面にラップをかけて、冷蔵庫で冷やします。シュークリームに使うときは泡だて器で軽く混ぜ、絞り袋に入れるよいでしょう。さらにこのカスタードクリームをプロ級にするために加えるものをご紹介いたします。
自家製プロ級のカスタードクリームをワンランクアップさせるコツ
プロ級ワンランクアップのコツ①バニラビーンズで香りづけ
バニラエッセンスで香りづけをしてもよいのですが、やはりバニラビーンズを使うと香りや風味が格段に変わり、プロ級のカスタードクリームになります。バニラビーンズは切れ目を入れて種をしごき、さやも種も牛乳にいれて温めて香りを出します。香りを強く出したいときは、なべにふたをして蒸らしてください。
プロ級ワンランクアップのコツ②生クリームを加える
カスタードクリームに生クリームを加えると、より濃厚でクリーミーな味わいになります。作り方はできあがったカスタードクリームに泡立てた生クリームを混ぜ合わせるだけです。生クリームはよく泡立てて固めに仕上げた方が、ゆるくなりすぎず扱いやすくなります。生クリームの量は上で紹介したカスタードクリームに対して70mLほどです。生クリームを加えた分、砂糖も15gほど加えて甘さを調整してください。泡がつぶれないようにさっくり混ぜ合わせるのがコツです。
プロ級ワンランクアップのコツ③バターを加える
バターを使うとよりバターのコクが加わります。生クリームを使うよりもさらに濃厚な味わいになります。そしてバターを加えることで固さが出ます。カスタードクリームベースのバタークリームはクレームムースリームといい、フレジェに使われます。
フレジェに使われているクリームが崩れないのはバターを使って固めに仕上げているからです。きちんと自立させるにはカスタードクリームと1/3~1/2の無塩バターを使います。室温に戻したバターをクリーム状にして、カスタードクリームに混ぜあわせましょう。しっかり冷やしてクリームを固めてから型から出します。
プロ級ワンランクアップのコツ④ゼラチンで固める
フレジェなどでバターを加えたカスタードクリームを使うとクリームが崩れないといいましたが、バターを使うとカロリーが気になりますし、濃厚なクリームが苦手な方もいるでしょう。そんなときに使えるのがゼラチンです。ゼラチンを使って固めることで、カスタードクリームが流れること防げます。
ゼラチンは水を加えてふやかしておきます。牛乳を温めるときに加えて溶かして使います。プロ級カスタードクリームのレシピの分量で5gほどのゼラチンを使いましょう。ゼラチンを使ったカスタードクリームはバターを使って固めたものよりもっちりとした食感になります。タルトなどに使うと水分が生地にしみこみにくくなるため、さっくりした食感が楽しめますよ。
自家製プロ級のカスタードクリームの美味しい食べ方
家庭でできるプロ級のカスタードクリームの作り方をご紹介しました。シュークリーム、フレジェ、タルトなどさまざまな使い道がありますが、他にもカスタードクリームを使ったデザートのアレンジがあります。
①パンに使う
カスタードを使ったパンといえばクリームパンです。しかしながら、家で作るにはなかなかハードルが高いという方も。もっとかんたんにクリームパンの味を自家製カスタードクリームで味わいたい方への使い道は、好みのロールパンや食パンなどにはさんで食べることです。
おすすめレシピ「アップルカスタードトースト」
カスタードクリームと相性のいいリンゴを使ったかんたんトーストレシピをご紹介します。食パンにカスタードクリームをぬって、薄く切ったリンゴをならべてお好みでシナモンをふってリンゴが軽くしんなりするまでオーブントースターで焼きます。シャリシャリ感が残りつつ、しんなりしたリンゴの甘酸っぱさとカスタードクリームのやさしい甘さがよくあってとてもおいしいですよ。
②プリンを作る
全卵ではなく黄身だけ使うことと、小麦粉を入れるのが違いますが、カスタードクリームの材料はほぼプリンと同じです。カスタードクリームに牛乳とゼラチンを加えればかんたんにプリンが作れます。温めた牛乳にふやかしたゼラチンを入れて溶かし、カスタードクリームを加えて冷蔵庫で冷やし固めればお手軽プリンの完成です。
おすすめレシピ「フルーツプリン」
プリンにフルーツをトッピングするのは定番ですが、オーブンで焼いたり、蒸したりせず、ゼラチンで固めるレシピなら、生のフルーツや果汁を混ぜ込んでも、フルーツ本来の新鮮さを楽しめるフルーツプリンを作れます。おすすめは苺やバナナです。生のパイナップルなどは酵素の関係でゼラチンが固まりませんのでご注意を。
③トライフルに使う
トライフルはイギリス発祥のスポンジケーキ、生クリーム、カスタードクリーム、フルーツなどを重ねて作ったデザートです。ショートケーキのように、スポンジケーキを均等にスライスしたり、生クリームをきれいにデコレーションしたりしない分気軽に作れます。フルーツの使い方、器の選び方など、アレンジ次第でおもてなしにも使える本格スイーツです。
おすすめレシピ「チーズ蒸しパンのトライフル」
手軽に作れるトライフルですが、やはりスポンジケーキを焼くのは大変です。スポンジケーキは市販品もありますが、少量作るのならチーズ蒸しパンがおすすめです。チーズ蒸しパンを、食べやすい大きさに切ってスポンジケーキの代わりに使います。濃厚な味が苦手な方は、生クリームではなく、水切りヨーグルトを使えば、カロリーオフかつさっぱり味のトライフルが作れます。
まとめ
自家製プロ級カスタードクリームのかんたんな作り方、カスタードクリームを使ったデザートのレシピをご紹介いたしました。他にもアレンジ次第でいろんな食べ方を楽しめます。よろしかったら今回のこの記事をぜひ参考にしてみてください。
出典:筆者撮影