ナイフに黒錆加工をする方法とは?やり方とメリット・デメリットを紹介!

ナイフに黒錆加工をする方法とは?やり方とメリット・デメリットを紹介!

アウトドアのために買ったナイフがすぐに錆びてしまってがっかりすることがあります。初心者にはどうして錆びてしまったのかわからなかったり、防ぐ手段である黒錆加工の方法がわからなかったりすることもあります。カーボンスチール製のナイフの黒錆加工の方法を紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.黒錆加工とは
  3. 3.黒錆加工のメリットとデメリット
  4. 4.黒錆加工の方法
  5. 5.黒錆加工後のナイフの手入れ
  6. 6.まとめ

はじめに

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アウトドアのためにナイフを買ったのに、すぐに錆びてしまってがっかりすることがあります。錆が湧いた理由がわからなかったり、防ぎ方がわからなかったりする人のために、赤錆を防いでナイフを長く使えるようにするための黒錆加工の方法を紹介します。

黒錆加工とは

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ナイフに赤錆が発生するのは、もともとカーボンスチール(炭素鋼)が錆びやすい素材だからです。その赤錆の発生を防ぐために鋼の表面に酸化被膜(黒錆)を作る処理をすることを黒錆加工と言います。赤錆は鋼の内部を腐食する錆なので、黒錆加工をすることで赤錆を防ぎ、鋼を長持ちさせます。黒錆加工をすることによってブレードが黒染めになりますので、見た目重視という人にもおすすめの加工方法です。

黒錆加工ができるナイフとできないナイフ

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黒錆加工はできるナイフとできないナイフが存在します。ステンレス(ステンレススチール)素材のナイフは錆びにくく、赤錆が発生しにくいぶん黒錆も乗りません。カーボンスチールなどの鋼素材を使用したナイフであれば黒錆加工をおこなえるので、黒錆加工をする前にナイフの素材を確認しましょう。

カーボンスチール製のナイフの特徴

カーボンスチール(炭素鋼)製のナイフの特徴は切れ味がよく研ぎやすいが、錆びやすいということです。錆びやすいですが、黒錆加工をすることで赤錆を防ぐことができるのでデメリットにはなりません。

黒錆加工のメリットとデメリット

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メリット

  • 黒錆加工をしておけばナイフを長く使える。
  • 切れ味も変わらずいい状態を保てる。

デメリット

  • 黒錆加工をしていてもその効果が永久に続くわけではない。
  • 黒錆が取れてきた場合は再度黒錆加工をしなければいけない。
レモンやグレープフルーツなどの酸の強い果物を切った後などは黒錆が取れやすくなるので気をつけなければいけません。お手入れのときに黒錆が取れてきていないか確認しましょう。

黒錆加工の方法

出典:筆者撮影

材料

  • ナイフ(カーボンスチール製)
  • お湯    600mL
  • 紅茶    ティーパック5つ
  • 酢     150mL
  • ナイフを漬けられる容器(2Lのペットボトルを加工するなど、使い捨てできる容器にしてください)
  • 割りばし
  • 針金
ステンレス製のナイフは黒錆加工ができないので使用しないでください。100%カーボンスチールであれば全体が黒染めになり、部分的にステンレスが使われているナイフの場合はカーボンスチールの部分のみが黒染めになります。

簡単な手順

  1. 研いで錆を落とす。
  2. ナイフを洗う。
  3. 濃い紅茶を作る。
  4. 容器を用意する。
  5. 黒錆加工液を作る。
  6. ナイフを漬けこむ。
  7. 水で洗う。
  8. 乾燥させる。
  9. 防錆オイルを塗る。
これらの工程は漬け込み時間も入れて2時間ほどでできます。

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黒錆加工の方法①ナイフを研ぐ

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