サシェの基本
サシェとは
サシェとは、アロマを閉じ込めた袋のことで、匂い袋ともいいます。ポプリを布袋に入れたシンプルなタイプや、ワックスに香料を混ぜて固めるアロマワックスサシェなどがあります。素材や香りの組み合わせによって、無限のバリエーションを楽しめます。自分好みのサシェを手作りすれば、暮らしを彩ってくれることでしょう。
サシェの用途
バッグの中に忍ばせて香りを持ち運んだり、引き出しの中に衣服と一緒に入れて香りを移したりして使います。また、玄関やトイレに吊るしたり、枕元に置いたりして香りを楽しめます。暮らしの中のさまざまなシーンで香りを楽しめるアイテムですね。詳しい使用例はのちほど紹介します。
手作りサシェの使用例
あらかじめ置く場所を想定してサシェを作ると、具体的なデザインや香りのイメージがつきやすいです。おすすめの4つの置き場所を紹介するので、サシェ作りの参考にしてみてください。
①玄関で
玄関はおすすめの置き場所のひとつです。こちらはアロマワックスサシェで作ったウェルカムボードのアイディアです。香りづけだけでなく、おしゃれなインテリアになりますね。帰宅したときに、ほんのりといい香りが迎えてくれますよ。
②お部屋に吊り下げて
空間を香らせたいときの使用方法です。こちらはアロマワックスサシェとドライハーブを交互に吊り下げて飾っています。サシェとしては閉鎖された空間の方が香りは長持ちするのですが、お部屋のインテリアとして飾るというのも楽しみ方のひとつです。
③寝室で
好みのアロマオイルの香りを忍ばせたサシェを枕元に置きます。リラックス効果と安眠効果を併せ持つ香りがおすすめです。ラベンダー、サンダルウッド、ネロリ、ベルガモットなどがあります。花粉症の時期にはミントやユーカリなど鼻づまりに効果のあるアロマを取り入れるのもおすすめです。
④トイレで
トイレも密閉された空間なので、サシェを置く場所として向いています。消臭、抗菌効果のあるヒノキやヒバなどの樹木系のアロマや、清涼感のあるレモンなどの柑橘系の香りを取り入れるのがおすすめです。サシェでさわやかな空間を演出してみてください。
サシェの作り方
ポプリ袋の作り方
サシェのもっとも手軽な作り方です。小さな袋にポプリを詰めた、ポプリ袋の作り方を紹介します。工程は4つだけ、簡単にできるので初めて作る方でも挑戦しやすいでしょう。
用意するもの
- ポプリを入れる袋(お茶パックなどの不織布袋でOK)
- ドライハーブ
- 好みのアロマオイル
- 密閉できる容器(ジップロックでも可)
作り方
- ドライハーブを密閉容器に移します。
- 好みのアロマオイルを数滴垂らし、ドライハーブとよく混ぜます。
- 容器を密閉し、数週間香りを馴染ませたらポプリの完成です。
- 完成したポプリをお茶パックに小分けして使います。
サシェは袋に詰めて作るので、ドライハーブは細かいほうが使い勝手がよいです。ラベンダーなどがおすすめです。また、形が崩れてしまったり、細かくなってしまったドライハーブは、サシェ作りの絶好の材料になります。
ポプリを入れる袋を手作りするのも素敵ですね。中身を交換して繰り返し使うことを考えると、巾着型が便利です。用途に合わせて大きさや香りを調節できるのも手作りのよいところです。ぜひ好みの布と香りを合わせて、お気に入りを作ってみてください。
香りがなくなったら
香がなくなってしまったポプリは、アロマオイルを追加することで簡単に復活できます。作業工程はポプリの作り方と同じです。中身を取り出し、オイルを数滴垂らして混ぜ、再利用しましょう。
アロマワックスサシェの作り方
最近では、ワックスの中に香りを閉じ込めたアロマワックスサシェも人気があります。ドライした植物やフルーツをのせて、見た目にもおしゃれです。本来はワックスと蜜ろうを使うのですが、ここではキャンドルを使った簡単な作り方を紹介します。
用意するもの
- キャンドル
- 紙コップ
- 割りばし
- 電子レンジ
- アロマオイル
- 好みの型
- 飾りつけ用ドライ植物
作り方
- キャンドルの紐や金具を取り外し、紙コップに入れて電子レンジで加熱して溶かします。
- 溶かしたキャンドルに好みのアロマオイルを滴下して香り付けします。割りばしなどでかき混ぜます。
- 好みの型に流しこみます。
- ドライフラワーやフルーツで飾り付けます。
- 室温で固まるのを待ちます。
- 型から外してできあがりです。
香りがなくなったら
香りがワックスの中に閉じ込められているので、表面を削ることで香りが復活します。削った個所が目立たないように、裏側から削っていきましょう。最終的にはパキパキ手で砕いて不織布袋に入れ、引出しの中の衣服の香りづけなどに使えば、最後まで楽しめますよ。
出典:写真AC