黒錆加工の方法①ナイフを研ぐ
赤錆がナイフについてしまっている場合は、金属用の紙やすりを使って錆び落としします。赤錆の浸食が激しい場合はなかなかきれいになりませんが、できるだけきれいに磨きます。
黒錆加工の方法②ナイフを洗う
研いできれいにしたナイフを洗います。ナイフに汚れや指紋などの皮脂がついていると、その部分に黒錆が乗らなくなってしまうので洗剤とスポンジを使って洗います。スポンジは油分のついていないものを使いましょう。油脂が落としにくい場合は脱脂用のパーツクリーナーなどを使っても大丈夫です。
黒錆加工の方法③濃い紅茶を作る
お湯600mLに紅茶のパック5つを入れて濃い紅茶を作ります。普段紅茶を淹れるときのように、ケトルでお湯を沸かしてポットで紅茶を淹れる方法で大丈夫です。今回はコーヒーポットを使って黒錆加工液を作ります。
mL表示のある耐熱性のガラスポットを使うと量を量るのが楽です。茶葉に吸い込まれて水分量が減るので、少し多めにお湯を入れておくと比率調整が楽にできます。紅茶と酢が4:1の割合になればいいので、使う容器に合わせて分量を調整しましょう。
黒錆加工の方法④容器を準備する
紅茶を出している間に準備をすると言っても、ペットボトルをハサミで切るだけです。ナイフのブレードが浸かるより少し高めの位置で切っておきます。
黒錆加工の方法⑤酢を混ぜる
濃い紅茶ができたら、酢150mLを入れます。まだ食品の状態なので、ここまでの工程は普段使っているポットや鍋などでしても大丈夫です。酢を入れるとこのような色になります。
黒錆加工の方法⑥ナイフを漬ける
ペットボトルに黒錆加工液を入れて、ナイフを漬けます。すぐに色が濁ってきますが、化学反応が起きている証拠なのでそのまま1時間程置いておきます。柄がはずせるナイフの場合は柄をはずし、割りばしに針金を巻き付けて、針金の先にブレードの穴を引っ掛けるようにすると直接触らずに作業できます。
15分ほどつけておくとかなり濁りが出てきます。
1時間経つと中が見えないほど濁ります。泡が浮いているのはしっかりと化学反応が起こった証拠ですので、ペットボトルのふちに当たってしまわないように気をつけて、ナイフを取り出します。
黒錆加工の方法⑦黒錆加工液を洗い流す
黒錆が定着していないので、手がブレードに触れないように気をつけながら水で黒錆加工液を洗い流します。ブレードにものが当たらないように気をつけながら置き、乾燥させます。柄がついたナイフはコップに逆さに立てて乾かすといいでしょう。完璧に乾かしてから刃物用防錆オイル、またはオリーブオイルを塗ったら黒染めナイフの完成です。
黒染めナイフのできあがりです。オイルを仕上げに塗ると黒さが増します。赤錆が侵食すると黒錆が乗らない原因になりますので、きれいに仕上げたい人はナイフを購入してすぐに黒錆加工をしておきましょう。
次はナイフのお手入れのしかたを紹介するよ。
黒錆加工後のナイフの手入れ
黒錆加工をしたナイフを使用したあとは、しっかりと水分をふき取り、刃物用防錆オイルまたは食用オイルを塗って手入れをしておきましょう。しっかりと手入れをしておけば赤錆が浮きにくい状態が長続きします。
ナイフの研ぎ方
カーボンスチール(炭素鋼)製のナイフは錆びやすいが切れ味がよいことが特徴です。しかし、放っておけば切れ味は落ちるもの、黒錆加工したからと言って手入れをおこたってはいけないので、研ぎ方を紹介します。
ナイフを研ぐときのコツ
砥石に置くときに寝かせる角度が15度、砥石にナイフを斜めに置いたときにナイフの刃の部分からナイフの柄側の砥石の長辺の間を45度の角度にするのが重要で、角度を保ちながらぶれないように研ぎます。セラミック砥石との相性がよく、硬い鋼の素材なので♯500前後の硬度の高い荒砥石がおすすめです。使用前に砥石の表面を平らにしておきましょう。
ナイフの研ぎ方
ナイフを研ぐ前に洗面器に水をはり、砥石を30分ほど漬け込んでおきます。平らな場所に滑り止め用のふきんを敷き、その上に水分を吸収した砥石を置きます。15度と45度の角度に気をつけ、保ったままブレさせずに丁寧に研ぎます。カーボンスチール(炭素鋼)は研ぎやすいのも特徴なので、コツを掴めば簡単にお手入れができます。
まとめ
錆びやすいカーボンスチール(炭素鋼)製のナイフですが、手入れをしっかりして使っていけば長持ちし、愛用のナイフになること間違いなしです。1つのものを大切に長く使うというのはエコにもなりますので、黒錆加工をしてアウトドアライフを楽しみましょう。
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出典:筆者撮影