精霊馬の作り方!なす・きゅうりの選び方や製作工程を図解で解説!

精霊馬の作り方!なす・きゅうりの選び方や製作工程を図解で解説!

お盆になすときゅうりに割りばしが刺さった置物を見たことはありませんか。それらは精霊馬・精霊牛と呼ばれるお盆の風習のひとつで、きちんとした意味があります。今回は、精霊馬・精霊牛の意味や作り方、飾り方について詳しくご紹介します。作り方を真似して挑戦してみて下さい。

記事の目次

  1. 1.精霊馬・精霊牛とは?
  2. 2.精霊馬・精霊牛の作り方
  3. 3.精霊馬・精霊牛の飾り方
  4. 4.迎え火と送り火の方法
  5. 5.精霊馬・精霊牛の処分の方法
  6. 6.まとめ

精霊馬・精霊牛の飾り方

仏壇の正面からみて右手に置く

精霊馬を仏壇に飾る場合は、正面から向かって右側に置くことが多いようです。飾るタイミングには地域差もあり、精霊馬を迎え盆でのみ飾る地域もあれば、送り盆でのみ飾る地域もあります。宗派によっては、浄土真宗のように霊魂は存在しないと考えていて、送り盆や迎え盆のような習慣がないものもあります。地域や宗派によって考え方やしきたりもさまざまですので、一度どの方法が自分に適しているか確認してみてはいかがでしょうか。

精霊棚を設置する場合

お盆の頃には、ご先祖様をお迎えし、供養するために「精霊棚」を設置する家もあります。精霊棚はお盆に入る前日~当日にかけて設置し、送り盆を迎えるまで飾ります。精霊棚を設置した場合でも、仏壇と同様に精霊馬は正面から向かって右側に置くとよいでしょう。ご先祖の魂を精霊棚にお迎えできるよう、精霊棚を設置している間は仏壇の扉は締めておき、設置の場所も仏壇の近くにします。

飾る向きにも注意

精霊馬を飾る際は、場所だけではなく向きにも意味があります。精霊馬と精霊牛はいずれも迎え盆にあたる13日頃に「内向き」に飾ります。送り盆にあたる16日には祖霊をお見送りできるよう、「外向き」に置き換えましょう。祖霊は玄関からやってくるということで、迎え盆に玄関の方に向けて置く地域もあります。

飾る期間は8月13日~16日

こちらも地域や宗派による違いはありますが、精霊馬は迎え盆の8月13日から送り盆の16日まで飾ることが一般的です。なお、16日まで飾った精霊馬はご先祖様が乗り物として使われたものですし、夏場に傷をつけて常温保存していた野菜なので、旬物とはいえ食べることは避けましょう。もったいない気もしますが、縁起のよくないふるまいは避けたいところです。

迎え火と送り火の方法

出典:写真AC

迎え火の焚き方

迎え盆には、精霊馬だけではなく「迎え火」を焚いてご先祖様が帰ってこられるときの道しるべを示してお迎えするという慣習もあります。迎え火は8月13日の迎え盆の当日に、墓前か家の玄関の前で焚きます。お盆の間中、消さないように焚き続けるとよいとされていますが、安全に気をつけて無理のない範囲で行うとよいでしょう。

送り火の焚き方

送り火は、8月16日の送り盆の当日に焚くことでご先祖様をお送りします。夕方に行うことが多く、迎え火を焚いた同じ場所に焚くことが一般的です。精霊馬を含む仏壇周りやお供え物の片付けは送り火を焚いた後に行いましょう。

精霊馬・精霊牛の処分の方法

出典:写真AC

塩で清めてから処分する

昔は他のお供え物と一緒に海や川に流していましたが、近年はなかなか難しくなっています。したがって現在は、送り盆で役目を果たした精霊馬は、お塩で清めたあと半紙や布にくるんで、生ごみとして処分することが一般的になっています。また、庭のあるご家庭であれば庭の土に埋めてもよいでしょう。他にもお盆飾りと一緒に燃やしたり、お寺でお焚きあげしていただくという手もあります。

お焚きあげの注意点

お焚きあげとは、捨てずらいものや先祖の魂が宿っていると考えられるものを処分したいときに、お寺で焼いてもらうことです。年始の頃には全国のお寺で正月飾りのお焚きあげが盛んに行われますが、お盆に利用できるお寺もあります。相場は大体3000円~といわれており、他の方法より費用はかかりますが、最も丁寧な処分の仕方といえるでしょう。ただし、お焚きあげをお願いする際は、家の宗派と合っている必要があるため、注意が必要です。

心を込めることが大切

どの処分方法を選んでも、ご先祖様の送り迎えをしてくださったことへの感謝の気持ちを込めて行うことが最も大切です。精霊馬を単に生ごみとして捨てる場合であっても、できるだけ丁寧なふるまいを心掛けましょう。

まとめ

精霊馬にはさまざま意味が込められており、ご先祖様が気持ちよくお盆に帰ってこれるように工夫が凝らされています。ご先祖様が好きだったものをイメージして、型にはまらない精霊馬をつくる人も増えてきています。今回ご紹介した野菜の選び方や作り方は、ご先祖様への歓迎の気持ちを表現する手法の一つであり、なによりも心を込めて作ることが大切です。今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです。

でじゃも
ライター

でじゃも

断捨離好きでシンプルで豊かな生活を理想にしています。日常を彩るちょっとした知恵や工夫をお伝えできればいいなと思います(*^-^*)

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