石窯の作り方③必要な材料を揃える
作りたい窯の形や構造が決まったら、次は材料を揃えます。窯は非常に高温になるため、レンガやコンクリートも特別なものを用意する必要がありますが、どれもホームセンターやオンラインショップなどで簡単に手に入れられます。形状によっているものも変わってくるので、しっかり確認して購入しましょう。
耐火煉瓦(レンガ)
石窯はかなりの高温になるので、耐火性と蓄熱性に優れる「耐火煉瓦」を使いましょう。通常の「赤レンガ」では熱に耐えきれず割れやすく、熱が逃げやすいため熱効率が悪いです。また、レンガには「耐火断熱レンガ」というものもありますが、こちらは暖まりにくく熱に弱いため、窯内ではなく、窯の外側に貼り付けることで、窯の中に外気温が伝わりづらくできます。
おすすめ耐火煉瓦①耐火レンガSK-32
耐火レンガ SK-32 東京並型 国産 227x110x60 ピザ釜 石釜 作成 BBQ 耐火 れんが 耐火煉瓦 レンガ 東並 耐熱 バーベキュー 窯 ガーデニングに 敷石としても 日本製
参考価格: 290円
耐火温度も石窯に適していて、値段もお手頃価格というすぐれものです。壁や火床・焼床、天井部分とすべての場所に使えます。
おすすめ耐火煉瓦②耐火レンガSK34
耐火レンガ SK34 平板 大きさ300×600×65 ピザ窯 大板 バーベキュー BBQに最適
参考価格: 6,200円
上の煉瓦の大判タイプで、大体6個分の大きさです。少し割高ではありますが、焼床・火床はもちろん、天板など1枚の板を使いたい場所にはおすすめです。
耐火コンクリート
コンクリートも耐火コンクリートが必要になります。セメントに砂利などを混ぜたもので粒子が荒くゴツゴツしているのが特徴です。似たものには、耐火モルタルがあり、こちらは砂利を混ぜないので、きめ細かくなめらかな肌触りです。しかし、強度や耐水性が弱く、800℃以上で焼き上げなければ固まらないなど扱いづらいため、耐火コンクリートを選びましょう。
おすすめ耐火コンクリート①アサヒキャスターCA-13T
ピザ釜 BBQ炉などに アサヒキャスター CA-13T 25kg
参考価格: 3,580円
耐火コンクリートといえばコレ!と言われるほど、有名な耐火コンクリートです。固めに練って天板や焼床・火床を作ったり、柔らかめに練ってレンガの間の目地埋めなどオールマイティーに活躍します。
温度計
食べ物によって適正な調理温度は変わってきます。すすの出方などである程度の温度はわかりますが、いろいろな料理をつくるなら簡単に温度が測れる温度計を用意するといいでしょう。2枚の金属で作られているバイメタル温度計やレーザータイプなら高温も測れます。自家製ピザを焼くのであれば、500℃まで測れるものがいいですよ。
おすすめ温度計①エスコ150mmバイメタル温度計
【メーカー在庫あり】 エスコ(ESCO) 150mm バイメタル温度計 000012016165 HD
参考価格: 9,977円
2つの金属でできたバイメタル温度計です。金属部を煙突や釜口から入れれば、500℃まで測ることができ、耐久性もあって、周りの温度にも左右されづらいです。
おすすめ温度計②カスタム放射温度計IR211
[放射温度計](株)カスタム カスタム 放射温度計 測定温度範囲ー50〜500℃ IR211 1個【819-1924】
参考価格: 5,610円
こちらは、赤外線レーザーで温度を測れる温度計です。レーザーポインターで測る場所もわかりやすく、スイッチひとつで測れます。
(任意)アーチの型やドームの型
アーチ型やドーム型の石窯を作る場合、その屋根の型をつくるための材料が必要です。アーチ型は手作りで木枠を作り、ベニヤ板を打ち付けて作るのが一般的です。ドーム型の場合は、砂で山を作るようにドーム型を作り、ドームを作った後、砂を掻き出すか、ローボールや睡蓮鉢など浅くて大きいうつわを逆さにしてかぶせ、上からコンクリートで覆う方法があります。
おすすめローボール①DEROMAローボール
植木鉢 テラコッタ鉢 素焼き鉢 DEROMA(デローマ社) ローボール 19 直径:約46cm 高さ:約19cm (1035606)送料別 通常配送
参考価格: 2,139円
素焼きのローボールになります。季節を問わず、一年中手に入りやすく、価格もお手頃です。焼床の広さを考えるとできるだけ大きいもののほうが取り回しがしやすいです。
(任意)煙突
石窯に必ずしも煙突は必要ありません。というのも、煙突をつけるとそこから窯内の熱が逃げてしまうため温度が下がりやすくなり、熱効率が悪くなるからです。しかし、開口部のみでは、開けた時に熱風が出て危ない、また酸素不足で火が弱くなりやすいなどのデメリットもあります。ステンレス製の煙突ではなく耐火レンガ、耐火コンクリートで自作してもいいでしょう。
おすすめ煙突①HONMA黒耐熱ステンレス溶接煙突ダンパー
HONMA ホンマ製作所 黒耐熱ステンレス 溶接煙突ダンパー≪溶接煙突(シングル)/煙突径φ150mm≫ [No.01X0087A]
参考価格: 10,340円
こちらは、薪ストーブ用の煙突ですが、石窯にも使うことができます。ダンパーと呼ばれる弁がついていて閉じることもできるので、窯内の熱が逃げづらく温度を上げやすくなっています。
(任意)とびら
手作りピザのように短時間で一気に焼き上げる料理であれば必要はありませんが、自家製パンや煮込み料理をする場合、熱が逃げにくく蓄熱性を保つために扉が必要です。また、扉を閉めると窯内の温度も上がりやすくなるというメリットもあります。扉をつけることで、ピザだけでなく、パンをはじめさまざまな料理を簡単につくれるのでおすすめです。
おすすめ石窯用扉①ばすぷすん工房ピザ窯用の扉12号
ピザ窯用の扉・12号・DIY用【アイアン:在庫】耐熱塗装550mm×310mm
参考価格: 17,800円
シンプルでスタイリッシュな鉄製の扉です。耐熱用の塗装も施されていて、塗装する手間がいりません。
簡単にDIYできる石窯キット
耐火レンガや枠組み、天板、天井部、扉などがセットになった組み立てるだけの石窯キットです。必要なものが全て揃っているので、材料が余って無駄になることもなく、難しいアーチ型やドーム型も面倒な加工をすることなく、石窯を簡単に低予算で自作できます。初心者の方や手軽に石窯づくりを楽しみたい方におすすめです。
おすすめ石窯キット①山文製陶所本格石窯キット
本格石窯キット 天板2枚セット 2010版 <山文製陶所>
参考価格: 196,560円
耐熱レンガやアーチ部分、鉄枠に扉など、このキットひとつですぐに石窯がつくれます。また、一度組み立ててもバラバラにして持ち運べ、さまざまなところで活躍します。
次のページではいよいよ石窯を組み立てます。手作り石窯の組み立て方と自作する上でのポイントについてお話ししていきます。
出典:写真AC