オルゴナイトの作り方④作製手順
ピラミッド型オルゴナイトの作り方
手作りのオルゴナイトは、インターネット上でさまざまなものが紹介されています。金属や天然石をぎっしり詰め込んだものは、願いがたくさんこもっていそうです。自分のイメージや好みを大切にして手作りされたものは、オルゴナイトの中に小さな世界が広がっています。どちらも素敵です。オルゴナイトの作り方を簡単にご紹介しましょう。
今回はこちらのオルゴナイトで自作の方法をご説明します。ピラミッド型オルゴナイトは、逆さまの状態で作るという点に戸惑うかもしれません。出来上がりをイメージしながら、一番先に先端部分のパーツを型に入れ、何層かに分けて固めながら、最後に底面部を入れます。上層から下層までどのような構成にするのかを、あらかじめイメージしておきましょう。
自作のピラミッド型は、クリアファイルで作ります。まず、紙に正三角形が6つくっついて6角形となった形を描いてみましょう。できたら目打ちの先などで図形をクリアファイルに写し取り、切り取ります。中心と角を結ぶ線は、1か所だけ切り、残りは目打ちの先で筋をつけておきましょう。筋で折って重ね、テープなどで固定すると型の完成です。ボール紙を四角に折ったものや瓶などを台にして置きます。
封入する材料に加工が必要な場合は、先に手を加えましょう。水晶は縦長のものがよく、ワイヤーを巻いて、ピラミッド型の中央上部に配するのが基本とされます。さざれ石で穴があいている場合は、ワイヤーの先をその穴に入れて巻き始めると巻きやすいです。小さなコイルは、ワイヤーを針などに巻いて作ります。書けなくなったノック式ボールペンの中のスプリングを利用するのも一案です。
レジン液が1本で足りない場合は、あらかじめ必要量をシリコンパレットなどに集めて気泡を除いておくとよいでしょう。最後の1滴まで絞り出そうとした瞬間、ブシュッとたくさんの気泡が入るからです。気泡の扱い方(入りにくくする方法や取り除き方、妥協案など)はいくつかあります。主なものは次の通りです。
気泡の扱い方のポイント
- ある程度の時間放置して、抜けるのを待つ。
- 爪楊枝の先などですくいとる。
- エンボスヒーターで熱をかけて、気泡を追い出す。
- 入れる材料にあらかじめレジンを塗っておく。材料由来の気泡が抑えられる。
- デザインの一部と割り切る。角や壁面の気泡は穴や欠けの原因となるが、中央部の小さな気泡はハーバリウム風にも見え、美しい効果を生み出すこともある。
まず、ピラミッドの頂点部分にレジンを少量入れます。日光やUVランプに当てて硬化させ、さらに適量のレジンを加えます。先に入れたレジンとの境目にできる気泡にも注意して取り除いてください。ワイヤーを巻いた水晶を入れ、頂点に向けたいほうを下に向けます。動かなくなるまで爪楊枝やピンセットの先で固定しながら、しっかり硬化させましょう。
好みの材料を加えながら、レジンの層を重ねていきます。今回は、水晶が埋まるまでレジンを入れて硬化させてから、次の層にローズクォーツとワイヤーのコイルと渦巻きを入れました。パーツが埋まるようにレジンを満たし、ラメパウダーを2色ふりかけ、爪楊枝でパウダーを整えています。硬化してからもう一度薄くレジンの層を作りました。
完全に硬化したら自作の型を外します。型を作ったときにテープの端を少し折っておくと、外すときに楽です。角の部分のバリをニッパーで切り取ったり、やすりで落としたりします。全体をやすりで磨く方もいますが、非常に根気の必要な作業です。また、磨くことで内部の気泡が現れて穴があいたり、パーツが表面に出てしまったりすることもあります。
どうしても気になる穴や傷などがある場合は、ラインストーンや飾りのパーツをつけてカバーするのが手軽です。オルゴナイトが完成しました。
オルゴナイトのアクセサリーの作り方
オルゴナイトのアクセサリーを手作りするときは、型によって作り方が変わります。ピラミッド型と同様に上から下へ作るタイプもありますが、画像左の型は下から順に入れていくタイプです。画像右のように、2つの型を合体させて立体に仕上げる型もあります。いずれの場合も、使う型の大きさと、中に入れるパーツの大きさのバランスをよく考えましょう。
型によっては、レジンを流し込むと穴ができるタイプもあります。穴がない場合は接続金具をつけますが、方法は主に2通りです。1つは画像左のように、9ピンを適当な長さに切って、動かなくなるまで支えながらレジンを硬化させます。もう1つは、硬化させてからピンバイスで穴を開け、レジンを接着剤にして接続パーツをつける方法です。
まとめ
オルゴナイトは、インテリア性やファッション性の高いヒーリングアイテムとして、スピリチュアルの世界で人気です。自分の好みの形や色で、安価に手作りできるのが魅力といえます。ぜひオルゴナイトを手作りしてみてはいかがでしょうか。お気に入りのアイテムが身近にあるだけで、気持ちが安らぐかもしれません。
ワイヤー製の花の中心に天然石ビーズを接着してから封入し、水中花をイメージしたオルゴナイト
出典:筆者撮影