開閉できる傘の作り方
次は、本物の傘のように開閉できる傘です。伝承折り紙として昔から伝わる折り方になります。子供に作ってあげると、たくさん遊んで壊してしまうかもしれませんが、目を丸くして驚き、喜ぶことでしょう。
開閉できる和傘の作り方
こちらは、開閉できる和傘の作り方の動画です。和傘は骨が多いので、細く折らなければなりません。折っているうちに先端に穴があいてしまうかもしれませんが、結局は柄を通すときに穴をあけますし、先端の飾りで隠すこともできるので、諦めずに折り続けましょう。
一番難しいのは、裏用の紙の外側の部分の折り目を逆にして、この画像の形を作るところです。最初からこの形を作ろうとしないで、とにかく一つ一つの折り目を逆に折り直していきます。すべて折り直し終わる頃になると、何となくこの形になってくるものです。最後に形を整えます。和傘なので柄がまっすぐですから、竹串を使うとよいでしょう。
もう一つのポイントは、スライドする仕組みを貼るところです。このときに柄に接着剤がついてしまうと、スライドしなくなってしまいます。よく動かすところなので、しっかり接着させたいですが、紙にだけ接着剤がつくようにすることが大切です。もし、はみだして柄についてしまったかもしれないと心配なときは、貼った部分がずれない程度にそっと、接着剤が乾くまでスライドさせます。はみ出しが少量ならば動かしているうちに、接着することなく乾くでしょう。
開閉できる洋傘の作り方
今度は開閉できるパラソルです。和傘よりも難易度が低いので、開閉できる和傘の前にパラソルにチャレンジしてみるとよいかもしれません。基本的な作り方は先程の和傘と同じですが、パラソルは骨の数が少ない分、折る回数が少ないので和傘よりも簡単なのです。
開閉できる和傘とパラソルの違いは、折る回数だけではありません。縁をフリルのように波型に切ることで、パラソルの雰囲気を出しているのです。ハンドルも、巻いた折り紙の中にワイヤーを入れるなどして、曲がった持ち手を表現します。
立体的な閉じた傘の作り方
次は立体的な閉じた傘の作り方をご紹介しましょう。開いた傘よりも簡単にできるので、初心者にもおすすめです。橙の傘の柄と持ち手は紙を巻いて作り、先端にビーズをつけました。緑の傘の柄と持ち手はワイヤーを使っており、先端と持ち手をマスキングテープで巻いています。
作り方は、最初は鶴の折り方と同じです。
さらに細く折り、傘の縁にあたる三角を内側に折り込みます。⑧の段階で柄をつけて完成する作り方もあるのですが、もうひと手間加えてみましょう。
傘の縁にあたる部分を中割り折りしてから、柄をつけます。糊が乾いてから、この袋の部分をふんわりと広げるのです。それによって、傘を閉じたときの雰囲気がより忠実に再現できます。
平面の傘の作り方
立体的な傘を作るのは自信がないという方もいらっしゃるかもしれません。折り紙の傘には、平面の傘もあります。画像のような平面の可愛い傘の、簡単な作り方をご紹介しましょう。
平面の開いた傘の作り方
まずは平面の開いた傘(パラソル)の作り方です。正方形の紙の他に、持ち手を作る分の細長い折り紙が必要になります。簡単な折り方なので、コツは左右対称に折ることくらいでしょう。色違いでたくさん作ってみるのも楽しそうです。
平面の閉じた傘の作り方
こちらは平面の閉じた傘の簡単な作り方です。開いた傘と同じく、正方形の折り紙と、柄と持ち手を作る細長い折り紙が必要になります。柄をつける幅をあけておいて、最後に傘の中に通す作り方です。折っているうちに隙間が詰まってきて柄が通らなくなることもあるので、心持ち余裕をもって隙間をあけておくといいかもしれません。柄が通らなかったら重ねて貼るだけでも大丈夫です。
せっかく作った折り紙の傘はインテリアに生かしましょう。次項では折り紙の傘の飾り方アイデアをまとめています。
出典:筆者撮影