ポプリとは?
ポプリは花やハーブ、フルーツの皮などを乾燥させオイルを混ぜて香りをつけたものです。アロマのようにお部屋を心地よい空間にしたり、リラックスさせてくれたり特に女性に人気があるアイテムです。よく似たものに「サシェ」がありますが、こちらは匂い袋のようにハーブを砕いて布袋に詰めたものです。今回は、初心者でも簡単に自宅でできるポプリの作り方をご紹介します。
ポプリの種類
ポプリは香りだけでなく、好きな花などの素材を視覚的にも楽しめます。好みのポプリを作ってリビングや寝室に飾ると優しい香りで包まれて癒しの空間になります。そんな天然素材を使用しているポプリには次の2種類があります。それぞれのポプリについてご紹介します。
種類①ドライポプリ
ポプリの中で一般的なのはドライポプリです。ドライポプリは英国風のポプリで材料をすべて乾燥させてアロマオイルなどで香りをつけます。また、ハーブやスライスしたフルーツなどもドライポプリの材料として使えます。結婚式やお祝いでいただいた花も捨てずに再利用でき、乾燥と熟成に時間がかかりますが手順さえ覚えたら誰でも簡単に作れます。
種類②モイストポプリ
モイストポプリはフランス風のポプリで、フランスでは自宅でよく手作りされています。モイストポプリには歴史があり、古代エジプトの時代から作られていたと言われています。モイストポプリは生がわきの材料に塩や粗塩を混ぜて熟成させたものです。モイストポプリはドライポプリよりも香りが持続し、ドライポプリにできない花でもポプリにできます。
モイストポプリではより鮮やかな花を使えば、塩と花の層がインスタ映えするほどきれいに仕上がります。完成したモイストポプリは芳香剤としても使えます!
ポプリの素材になるもの
①花や実
ポプリに最もおすすめなのが見た目も華やかな花や実です。特に、乾いても香りが残るバラやラベンダー、キンモクセイなどがおすすめです。また、彩りのよいカーネーションやミモザ、シクラメン、たんぽぽなどもポプリにすると素敵なインテリアになります。他にもどんぐりなどの木の実を拾ってきて素材として使うのもおすすめです。
②ハーブや葉
ポプリで使われるハーブや葉ではローズマリーやシナモン、バジル、ミント、グローブなど料理でも使われるものが多いです。また、香りのよいヨモギやオレンジ、ミカンなどの葉もおすすめです。
③果物の皮
果物の皮ではオレンジやレモン、リンゴ、ライムなどを使います。レモンの皮を輪切りにしたドライレモンは爽やかな香りに癒されます。また、これらのフルーツの皮にプラスして、レーズンなどのドライフルーツを混ぜてもいい香りのポプリが作れます。フルーツの皮はゴミが再利用できるとメリットがありおすすめです。
④香辛料
ナツメグやクローブ、バニラ、八角などもポプリの素材として使われています。特に、八角は中華料理の香辛料として使われていますが、星形で見た目がかわいらしい形をしているため、ポプリなどでも好んで使われています。
⑤木・樹皮・根
木や樹脂、根ではスギやヒノキなどがおすすめです。特に、ヒノキはサシェとしてよく使われています。 ヒノキには消臭効果や抗菌作用、抗カビ効果があるのでクローゼット用のポプリにおすすめです。また、鎮静効果もあるため寝室でも使えます。
⑥樹脂
樹脂と聞いてもピンと来ない人がいるかもしれません。例えば、「乳香」や「没薬」「安息香」などの樹脂類はポプリの代表的な保留剤として使われています。保留剤は香りをまとめて定着させる役目があります。
⑦オイル
エッセンシャルオイルかポプリ用に調香されたポプリオイルを使います。アロマオイルでは人気のラベンダーを使うと失敗が少なくなります。また、オレンジスイートのような柑橘系は好き嫌いがそれほどなくておすすめです。バラに似た香りのゼラニウムは、ミントを使いたいときに香りを和らげるために使うと落ち着いた香りになります。
ポプリの語源はフランス語で「ごった煮」です。さまざまな食材を混ぜてからツボに入れて作る料理に由来しています!