ヒンメリのモビールの作り方
北欧フィンランドの伝統装飾ヒンメリは、「光のモビール」と呼ばれています。ヒンメリ1つでも素敵なインテリアになりますが、複数作ってモビールにもしてみたいものです。モビールは見る角度によって形が変わり、シルエットや影も美しく変化します。正八面体や変形八面体を組み合わせただけでもおしゃれな作品ができるので、初心者でも挑戦しやすいです。
シンプルなモビールの作り方
こちらはススキの茎で作ったヒンメリのモビールです。ヒンメリを3~4個作れば、モビールにすることができます。画像のように飾りをつけてもかわいいです。画像では100均のピアスとタッセルを飾っています。モビールのポイントはバランスです。棒の両端にヒンメリを結び付けてから、釣り合う位置を探って吊ります。下にくるモチーフから順に(画像では①でバランスをとってから②)つけていくのがコツです。
ヒンメリのコンビネーション・モビールの作り方
こちらは、基本の正八面体を大小合わせて10個と、変形八面体2個を組み合わせたモビールです。ススキの茎を材料にしました。基本の形を組み合わせただけなのに、凝ったインテリアに見えます。まず各パーツを作るのが最初の手順です。パーツが連なって吊り下がっている部分は、まず連結させてから吊り下げると楽にできます。
一番上のパーツのように入れ子にする場合の手順は、まず中に入れるヒンメリを作ります。次に大きなヒンメリを作り、小さなヒンメリを中に入れてから閉じるのです。小さなヒンメリを大きなヒンメリの中に吊るときには、横軸の高さが揃っているときれいに見えます。
こちらは材料としてプラスチックのストローを使ったヒンメリのコンビネーション・モビールです。先程の作品と同じく、正八面体と変形八面体の組み合わせでできています。パーツを吊り下げる糸にもストローを入れていますが、こうすると糸だけで吊るよりも高さを揃えやすいです。
ヒンメリの応用
もともと北欧で藁を使った吊るし飾りとして伝わってきたヒンメリですが、最近では違う使い方も提案されてきています。どの使い方もとても魅力的です。どんな使い方があるのか見ていきましょう。
置いて飾る
ヒンメリを置き飾りとして楽しむのも素敵です。画像のように造花、多肉植物や観葉植物などと組み合わせると、存在感のあるインテリアになります。テーブルに投げかけられる影も楽しみたい飾り方です。もっと積極的に影を楽しむために、ライトと組み合わせるのもおしゃれかもしれません。
アクセサリーにする
ヒンメリのアクセサリーも注目されています。竹ビーズやツイストビーズをテグスでつないで作ったミニチュアサイズのヒンメリは、ネックレスやピアス、キーホルダーなどにぴったりなのです。「天」の意味を持つヒンメリのアクセサリーを身につけていると、なんだかよいことがありそうな気がしてくるかもしれません。
まとめ
ヒンメリは北欧フィンランドの収穫祭やクリスマスには欠かせない伝統的装飾品です。簡単な正八面体から、星形、リースなど、さまざまな形があります。中でも「光のモビール」と称されるモビールは人気です。藁がなくても、ススキやストローなど身近な材料で簡単に作れるのも魅力です。最近ではヒンメリアクセサリーも注目されています。ぜひ一度、北欧へと想いを馳せながら、ヒンメリを作ってみてはいかがでしょうか。
出典:筆者撮影