はじめに
卵はいろいろな料理に使えて、すごく便利な食材です。SMLサイズ別で卵は販売されていますが、この規格は6つの段階に分かれています。この規格の基準となっているのが、卵1個の重さです。
卵の規格サイズ
卵の規格サイズは、農林水産省からの「鶏卵規格取引要綱」で決まっています。スーパーなどで市販される卵パックのサイズは、MかLを多く見かけます。なかには、混ざった卵パックもありますが、ここでは各サイズごとを表にしています。
箱詰の鶏卵規格サイズ
サイズ | 色 | 包装中の鶏卵1個の重さ |
LL | 赤色 | 70グラム以上76グラム未満 |
L | 橙色 | 64グラム以上70グラム未満 |
M | 緑色 | 58グラム以上64グラム未満 |
MS | 青色 | 52グラム以上58グラム未満 |
S | 紫色 | 46グラム以上52グラム未満 |
SS | 茶色 | 40グラム以上46グラム未満 |
箱詰鶏卵規格で決められていて、色とは卵のサイズの違いを補うための、ラベルの色のことです。使いやすいサイズがあれば、覚えておくと、買い物のときに便利ですね。
卵の背景
市販されている卵パックの賞味期限や値段はどのように決まっているのか、その理由にある背景を、ここでお伝えします。
背景①賞味期限
卵の賞味期限はどのように、決まっているのでしょうか?食品衛生法施行規則の改定が、平成11年にあり、そのときに「卵の賞味期限は生で安全に食べられる期限」の表示義務ができました。夏の時期は、7~9月に産卵後16日以内、春4~6月の時期と秋10~11月の時期は、産卵後25日以内です。冬の時期は、12~3月で、産卵後57日以内です。多くはパック包装後、2週間の賞味期限となっています。
背景②卵1個の重さの値段
卵の値段は、どのように決まっているのでしょうか?値段が決まる理由は、3つあります。まず、1つめは鶏の種類の違いです。次は、鶏の飼われている環境の違い、最後の3つめは、鶏のエサによる値段の違いです。この違いによって、卵1個の値段は、スーパーで価格が安いもので、約21円です。高級卵のなかには約200円以上の卵もあります。
卵の食中毒
食中毒と聞くとすごく怖いですが、きちんと知ることで、美味しく安全に卵を食べらられます。ぜひ、知っておいてほしい知識です。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は、動物の消化管内にいます。鶏、豚、牛、その肉や卵にサルモネラ菌は生息してい場合があります。卵がサルモネラ菌を持っている割合として、約10万個に3個ほどと言われています。
卵のサルモネラ菌予防
スーパーなどで販売されている卵は、生で食べることを考えられています。そのため、傷や血の付いた卵をまず取り除き、分類されます。このときの基準が、卵1個の重さです。洗浄後、次亜塩素酸ナトリウム溶液で除菌します。サルモネラ菌を持った卵は、70℃以上で1分加熱することで、安全に食べられます。
卵の殻に菌
菌がもし、殻に付着していた場合には注意が必要です。卵の汚れが殻の表面に残っていることがあり、それを洗うと殻にある気孔から、雑菌が水と一緒に入ることがあります。汚れが気になる場合は、洗わず拭き取って、取り除いてください。
サルモネラ感染症
サルモネラ感染症は、夏の7~9月に多いです。潜伏期間は平均12時間で、症状は嘔吐、腹痛、発熱、下痢が、3~4日続きます。子供や高齢者は、重症化のおそれもあるので、注意が必要です。
次は、卵の種類についてお伝えします。