揚げ物油の保存期間
では、唐揚げやてんぷらに使用した、いわゆる残りの揚げ物油の保存期間はどのくらいなのでしょうか?家庭用のサラダ油といえども、食用油は開封して酸素に触れただけでも酸化するので、できるだけ早く使うようにしましょう。開封済の油は1~2ヶ月を目安に使いきるよう注意書きされています。特に夏の暑い時期はこの期間に限らず、早目に使い切りましょう。
揚げ物油の再利用回数
サラダ油などを販売しているメーカーが推奨している揚げ物の油の使用回数は3~4回です。唐揚げのように下味がついている揚げ物と、衣もなにもつけない素揚げの違いなどもあるので、一概に回数は決まってませんが、外気に触れること、水分が入ってしまうことを考えると3~4回が限度でしょう。
揚げ物油を捨てる目安
唐揚げやてんぷらなどに使う場合、揚げ物油を捨てる目安となる3つのポイントを見ていきます。こちらのポイントに該当するようであれば、使用限度の3~4回にかかわらず捨てることをおすすめします。なんか変?臭う?サラダ油にしては粘り気があるなどといった異変を感じたらすぐに使うのをやめましょう。
変なにおいがする
揚げ物油にかぎらず、油は酸化臭がしてわかりやすいので、少しでも違和感を感じたら使うのをやめましょう。サラダ油など、口に入るものでおかしなにおいがしたら絶対に使用しないことです。
加熱すると細かい泡が立つ
てんぷらなどを揚げるとき、油に食材を入れると最初に大小の泡が立ちます。次第にこの泡が消えていきますが、いつまでもシュワシュワ泡立っているときは、油が劣化しているサインです。このようなときはすぐに油を新しいものに替えましょう。
180℃くらいで煙が出始める
開封してすぐの新鮮な油は家庭の熱源で熱してもほとんど煙が出ません。てんぷらや野菜などの揚げ物を行う場合、油の温度を180℃くらいに設定することがあります。このくらいの温度に加熱している時点で煙が立ってきたら、油が酸化しているサインです。すぐに新しい油を使うことはもちろん、火災にならないようくれぐれも注意しましょう。
ドロッとした感じになる
揚げ油として残りの油を使おうとするさい、冷たい状態で粘り気がある、ドロっとした感じがするなどしたら使用するのをすぐにやめましょう。サラダ油はオリーブオイルと比べてサラサラしているので、ドロッとした状態は油が酸化して劣化している証拠です。
次のページでは揚げ物の油の捨て方など、処理方法についてご紹介しますね!
出典:写真AC