揚げ物の油の処理方法
家庭で使用した油の残りを排水溝に捨てるのは絶対にやめましょう。自宅の排水管のS字部分に油が固まることにより、排水溝が詰まる原因となります。また、汚水と一緒に油が流れてしまうことで下水処理の低下になり、環境汚染につながりかねません。牛乳パックを使う方法など、簡単にできる油の処理について見ていきます。いずれの方法もお住まいの自治体の指示に従いましょう。
処理方法①凝固剤を使う
テンプル 油処理剤 固めるテンプル 10包入(1包当たり油600ml) 18g×10包
参考価格: 418円
家庭で出た油の捨て方としてポピュラーなものが凝固剤を使った方法です。「固めるテンプル」などの名称でおなじみですね。油を固める凝固剤は100均でも手に入るので、油の量によってストックしておくのもおすすめです。「固めるテンプル」などで処理した油は燃えるゴミとして捨てます(自治体の指示にしたがってください)。
処理方法②油を吸収するパッドを使う
前述の油を固める方法で失敗した経験のある人は、油を吸収するパッドを使うのもおすすめです。メーカーによってさまざまな形態がありますが、使い方はほとんど同じで油を吸わせて捨てるだけです。吸収パッドなら冷えた油にも使えるので、せっかくの揚げ物やてんぷらを熱々で食べたあとにのんびり処理できるのがメリットです。
処理方法③ペットボトルなど空き容器に入れる
企業や自治体が残りの油をバイオ燃料の資源リサイクルとして無料で回収してくれる場合、ペットボトルや油の空き容器に残った油を入れる方法があります。この場合は、油が入っていた空き容器やペットボトルなど、ふたがきっちりとしまる容器に油を入れます。自治体によってはペットボトル以外の油の空き容器では受け付けていない場合もあるので、自治体の指示に従いましょう。
油を容器へ入れるさいには100均で手に入るろうと(じょうご)を使うと便利です。空き容器の素材については自治体や企業によって決められているので事前に確認しましょう。
PET・PE・PPはプラスティック素材を種類別にしたものなんじゃよ。資源ごみに出せるこのアルファベットを覚えておくと便利じゃ。
処理方法④ビニール袋と新聞を使う
揚げ物油を捨てるさい身近にあるもので捨てられます。厚手のビニール袋を2枚重ねにして、丸めた新聞紙を多めに入れます。そこに少量ずつようすを見ながら油を入れます。新聞に油が浸み込んでいるのが確認してから袋の口をしかかり結びましょう。さらに上からガムテープを貼って燃えるゴミとして出します。
処理方法⑤牛乳パックを使う
牛乳パックに丸めた新聞紙や古布を入れたものに廃棄する方法も有効です。この方法はたくさんの油は入れられないので少量の油を捨てる方法としておすすめです。中に入れる新聞紙は2~3枚がちょうどいいでしょう。油を入れたら牛乳パックのパックの口をガムテープしっかりと閉じて燃えるゴミとして出します。
揚げ物油の再利用方法
揚げ物の油は廃棄するだけではなく、再利用する方法があります。美味しい揚げ物を食べたあとは、残りの油を使い手作り石鹸を作ってみましょう。お子さんと一緒に行えますのでぜひ参考になさってください。
廃油石鹸を作る
こちらでは便利なアイテムを使って混ぜるだけで簡単に手作り石鹸ができるアイテムをご紹介します。手作り石鹸用の道具を揃える必要もなく、空のペットボトルをきれいに洗い、そこに専用の粉と廃油を混ぜて振ります。ドロドロしてきたら、プリンの空き容器などを型にしたものに入れて数時間置くだけなので、まずはやってみたい人にもおすすめです。
まとめ
てんぷらや唐揚げを作って食べるのは好きだけど、残った油を処理するのはついつい後回しにしてしまいがちです。すぐに使う場合でも、鍋の中に入れたままにしておくとすぐに酸化してしまうので健康にもよくありません。冷めてしまってもまずはオイルポットなどの容器に移して保管しましょう。きちんと処理したサラダ油を使うことで、唐揚げなどの揚げ物もおいしく作れます。
出典:イラストAC