沖縄の味噌汁文化とその特徴
日本の食文化の中には、米飯と味噌汁という基本があります。アメリカの統治下にあったころの文化が残る沖縄でも、味噌汁は食べられています。ただし、本土で食べる味噌汁とは一線を画した独特な食べ物のようです。ここでは沖縄で食べられている味噌汁の特徴を紹介します。
特徴①どんぶりサイズで提供
本土では、メインが白飯で味噌汁は副菜の中の汁物といった位置づけがあります。沖縄ではどちらかというと味噌汁がメイン。ラーメンどんぶりのような大きな器で提供されています。初めて見る人はびっくりするようですね。もちろんご飯も茶碗にたっぷり盛り付けてもらえます。
特徴②具だくさん
沖縄の味噌汁はとにかく具だくさんです。ただし、一般的に考える味噌汁の具とは異なります。本土で普段選ばれている味噌汁の具を考えると、独特なものがあるようです。使われている具や材料に関しては後述しますが、沖縄の味噌汁は主食のように野菜がたっぷりで、食べ応えがある食べ物だといえます。
特徴③締めの味噌汁が主流
飲み会の締めにラーメンを食べに行くという人も見られますが、沖縄では締めに味噌汁を食べるのが主流のようです。具だくさんなので、二日酔いも抑えられるようですね。また朝に食べる味噌汁に、生薬のひとつでもあるヨモギの葉が入ることもあります。体がリセットできるところも魅力的です。
沖縄の味噌汁の主な材料
味噌汁定食を提供するお店や、家庭などそれぞれに特色がありますが、沖縄独特の味噌汁にはどのような具材が使われているのでしょうか、主な材料を紹介します。沖縄と本土の味噌汁の具との違いなどもチェックしていきましょう。材料を見ると、沖縄の暑さを乗り切るためのヒントも垣間見えますよ。
①生卵
アツアツの味噌汁に生卵を落として提供されることもあるようです。生卵の周りが固まりかけたところを食べたり、すぐに崩して味噌汁に溶かして食べたりというような食べ方が楽しめます。お店によっては、別添で温泉卵を出してくれるところもあるようです。白飯のお供にしたり、味噌汁に入れたりできるのもうれしいですね。
②スパム(ポーク)
豚肉の加工品の缶詰で、スパム(SPAM)は商品名です。ランチョンミートやポークと呼ばれることもあります。沖縄ではホーメルのスパムや、チューリップ(TULIP)社のポークかで好みがわかれるようです。このスパムポークを短冊切りにして味噌汁に入れるのが主流なのだとか。本土では焼いて食べることが多い食べ物です。
スーパーで買えるスパムは思ったより高額。豚肉で代用してもいいですね