ラップブレスレットの作り方<基本編>
チャンルー風のラップブレスレットの編み方は簡単で、子供でもできます。この画像の1連ラップブレスレットは10歳の子供が100均の材料で作ったものです。卒業するお兄さんへのプレゼント用に学年色のボタンをあしらい、渋めのゴールドを効かせてメンズのブレスに仕上げています。完成まで2時間程度でした。そのくらい簡単な編み方なので、気軽にトライしてみましょう。
ボタン部分の作り方
ボタンをつける
まず革紐の中央にボタンを通し、革紐を二つ折りにします。2本の革紐を揃えて、ボタンの近くでひと結びしてください。このボタンがラップブレスレットの留め具になります。いろいろなビーズを編みこむ場合は、どんなビーズをどんな順番で配置するか考えて、あらかじめ並べておきましょう。
革紐を固定する
浅くて丈夫な空き箱の両側に、画像のように2本ずつ切れ目を入れます。ボタン側(編み始め側)は切れ目の間を狭めに(8mm前後)、反対側は少し広めに(1.5cm前後)すると編みやすいです。切れ目に革紐を挟み込んでピンと張り、固定します。適当な箱がなければ、ボタン側(編み始め側)をマスキングテープなどでテーブルに固定してもよいです。
革紐の向き
箱を置く向きは画像のように、ボタンが左か右に、革紐が横になるように置くのがおすすめです。ネット上で見かける画像の多くは、ボタンを上に、革紐が縦になるように置いています。この場合、利き手側からは針を通しやすいですが、反対からは通しにくいです。毎回箱を反転させる方もいます。横向きに置けば針を通す向きは上から下、下から上となり作業が簡単です。
編み始め
糸の始め方は二通り
糸は2m程度に切って、ビーズ針に通して2本どりにして使います。丈夫な糸やテグス、アクセサリーワイヤーなどを使う場合は1本どりでも構いません。一般的にネットに紹介されている始め方は画像の方法Bで、糸を革紐にかけてから両端を針に通します。この方法の利点は糸端の処理が不要なことです。欠点としては、編んでいるうちに糸が針から抜けやすいことが挙げられます。
長所と短所を考慮して選択
方法Aでは糸を針に通して二つ折りにし、糸始末(後述)ができる程度を残して革紐に結んでいます。糸端を後でビーズに通して始末する手間が必要です。しかし、糸を引いても針から糸が抜けることはないので、何度も糸を通し直すストレスからは解放されます。一長一短あるのでお好みでよいのですが、本記事では方法Aを採用しました。
ビーズの編み方
ビーズ1つ目行き
それではいよいよ、ビーズの編み方を手順にしたがってご説明していきます。手順は、1つのビーズの中を針と糸が行って帰って、往復しながら進みます。まず、ビーズ針が革紐aの上を通って、1つ目のビーズを拾い、もう一本の革紐bの下に抜けるようにします。うっかり革紐の上に抜いてしまうことがあるので、「上→ビーズ→下」と唱えるのもよいでしょう。
編み方は最初から最後まで統一
実際の作業イメージは、1個目ではないのですがこちらの画像のようになります。逆に、ビーズ針が革紐aの下を通って、1つ目のビーズを拾い、もう一本の革紐bの上に抜ける(下→ビーズ→上)ほうがやりやすい方はそれでも結構です。どちらかに決めて、最初から最後まで行きも帰りも、同じ編み方を続ければ問題ありません。今回は前者の編み方で説明を進めていきます。
ビーズ1つ目帰り
次の手順では今入れたビーズの中を戻ります。ビーズ針が革紐bの上を通って、今通した1つ目のビーズの中を帰り、革紐aの下に抜ける(上→ビーズ帰り→下)ようにします。この手順で革紐bに糸がかかり、ビーズが編みつけられるのです。ビーズの中では、糸が行って帰って一往復しいています。「下→ビーズ→上」で編む方は、「下→ビーズ帰り→上」で帰りましょう。
ビーズ2つ目行き
手順を2つ目のビーズに進めていきましょう。1つ目と同様に、ビーズ針を革紐aの上を通し、2つ目のビーズを通して、革紐bの下に出します(上→ビーズ→下)。革紐aに糸がかかったことを確認しながら、糸を引き締めてください。
ビーズ2つ目帰り
またビーズの中を戻ります。ビーズ針を革紐bの上を通し、今通した2つ目のビーズの中を通って帰り、革紐aの下に出るようにします(上→ビーズ帰り→下)。糸を引き締めて、革紐bに糸がかかったことを確認しましょう。ビーズとビーズの間が開かないようにします。
糸は適度に引く
前に編んだところが緩みがちですが、その都度引き締めながら手順を進めることが大切です。しかし糸を強く引き締めすぎると、ビーズとビーズが一部重なり合って編地がでこぼこしてしまいます。ビーズが平らに並ぶように程よく糸を引きましょう。
手順を繰り返す
あとは、革紐aの上→新しいビーズ→革紐bの下、革紐bの上→ビーズの中を帰る→革紐aの下、という手順の繰り返しです。ある程度の長さになったら、箱やマスキングテープを外し、手首に巻いて長さを確認します。ボタンに革紐を引っかける部分の長さや、ゆとり加減を加味することも大切なポイントです。お好みの長さまで編みましょう。
糸の始末と継ぎ方
ビーズの際で糸を結ぶ
好みの長さまで編めたり、糸が足りなくなってきたりしたら、結ぶだけの長さを残して糸の始末をします。糸始末に必要な糸の長さは、曲がるビーズ針をお使いの場合は短め、長くて曲がらない針をお使いの場合は長めに必要です。糸始末の手順は、糸が針の部分で輪になっているので、これを切ります。片方を移動させて革紐をまたぎ、できるだけビーズの際でこま結びしましょう。
糸端をビーズに通す
糸端を2本をまとめてビーズ針に通し、ビーズの中を通しながら数個分戻ります。できれば結び目をビーズの中に引き込み、編んだ糸の上をたどるように戻ると、編み上りがきれいです。最後はビーズの際で糸を切ります。糸を継ぐ場合は、編み始めと同じ手順で新しい糸をつけて編み続けます。編み始めの糸端も、終わりの手順と同様に始末しましょう。
留め具の作り方
糸の始末が終わったら、2本の革紐abを縛ります。最初につけたボタンが軽く通る程度に間を開けて、もう一度縛りましょう。親子や男女で共用したい場合は、もう1回結んでボタン穴を2個作ると、長さの調整が可能です。
糸の形が対称になる作り方
今までご紹介した編み方では、画像のように2本の革紐にかかる糸の形が違います。気になる場合は、ビーズ針を2本使用してビーズ内で交差させる編み方がよいかもしれません。
この編み方では1つ目のビーズの中に糸の中心を合わせて手順開始です。糸の両端にビーズ針をつけます。編み方は先程と同様に、革紐の上→ビーズ→革紐の下という手順の繰り返しです。ビーズの中で2本の糸が交差することになります。この編み方でも、ビーズが平面に並ぶように、両方の糸を同じ力でほどよく引き締めながら編むことが大切です。
へえ、僕にも簡単にメンズブレスレットが手作りできそうだな。でも、もっと違った雰囲気で個性を表現したいな。
出典:筆者撮影