マスクを手作りしよう
感染症が流行する時期や花粉が飛散する時期はマスク不足に悩みますが、マスクを自作すれば何度も使えてエコにもつながります。マスクには種類がありますが、型紙なしで手縫いで作れるプリーツマスクがおすすめです。自宅にあるハンカチなど清潔な布で、さっそく作ってみましょう。
プリーツマスクを自作するのに必要な材料
マスクを作るのに最低限必要な材料です。
- 布(ハンカチやダブルガーゼ)
- ゴム
- チャコペンシル
- 布切りばさみ
- 裁ちばさみ
- まち針
- 糸
- 針
プリーツマスクの作り方
印をつけてひたすら縫うだけですので、裁縫に慣れた人なら20分、初心者でも1時間あれば上記プリーツマスクを作れます。布は肌触りがよいダブルガーゼがおすすめですが、手に入らないときはハンカチやタオルを利用するとよいでしょう。
作り方①サイズをはかる
画像いちばん上の長い布がプリーツマスク本体、真ん中の正方形の布がマスクの中に入れる当て布(ダブルガーゼが望ましい)です。画像いちばん下の小さな布2枚はゴムを通す部分の強度を上げるために使用します。初心者は柄合わせなどが要らない無地の布を使用することをおすすめします。
作り方②布を裁断する
チャコペンシルなどを用いて、布に印をつけて裁断しましょう。100均に時間が経つとペン跡が消えるチャコペンシルが販売されていて便利です。上記画像はまだアイロンがけができていませんが、アイロンをかけておいたほうが縫いやすいのでおすすめします。
作り方③本体を縫う
長方形の布を中表にして2つ折りにして、端から1cmをなみ縫い(直線縫い)し、長方形を筒状にします。布がずれないようまち針でとめて、初心者は少しずつ縫い進めましょう。
縫い代を割る
アイロンを使って縫い代を画像のように割ります。手アイロンでも構いませんが、爪で布を傷つけないよう気をつけて作業をしましょう。次の工程では割った縫い代部分を山折りにして布の上に来るようにします。
当て布を入れる
本体の布を表に返して、縫い代部分を上部にもっていきアイロンがけをします。画像のように輪になっている部分が上と下になるよう布を置き、開きがある横側から当て布(ダブルガーゼ)を入れましょう。当て布を入れたらアイロンがけをして形を整えます。
上下を縫う
本体の上下部分(輪になっているところを固定する)の端をなみ縫いしましょう。鼻部分にワイヤーを入れるさいは、このタイミングで作業してください。ワイヤーは上部の縫った部分とは別でさらに5mm下を縫い、ワイヤーを通し、ワイヤーが抜けないよう端を縫って閉じましょう。
作り方④プリーツを作る
マスク本体にプリーツを入れて立体感を出すための作業をします。画像のようにマスク上部から4cm・2cm・1cm・2cm・1cm・2cmとサイズをはかってチャコペンシルで印をつけていきましょう。画像の同じ色同士の印をつまみ、下向きにプリーツを作ってまち針でとめていきます。
アイロンをかけて形を整える
画像は印同士をつまんでまち針でとめたところです。マスクの左右を持って布をピンと張り、プリーツをしっかりと作ってからアイロンをあてて形を整えましょう。アイロンは裏表かけることをおすすめします。
プリーツを縫う
本体の両端から5mmのところをなみ縫いしましょう。ミシンを使用する場合はプリーツがずれやすいので、押さえながらゆっくりと縫い進めます。手縫いの場合はプリーツを細かく縫いましょう。特にプリーツの重なる部分は返し縫いをすると丈夫な仕上がりになります。
作り方⑤ひも通しを作る
ひもを通す部分を補強するために両端に帯を縫いつけます。帯を上下1cmずつ出るようにして本体の両端に合わせて並べましょう。画像にある2本の縫い線のうち、外側は前項でプリーツを仮どめした部分、内側がここで縫う部分です。本体と帯が重なる部分のみ端から1cmのところを縫います。
ひもを通す準備をする
帯の上下1cm残しておいた部分(短いほう)を内側に折りアイロンをかけます。長いほうは3つ折りです。先に短い方の帯を折ってから長いほうの帯を折って本体の内側の縫い線に合わせ形を整えましょう。
作り方⑥ひもを通して仕上げる
まち針でとめて縫う前に帯の部分にひもを通します。帯と本体をつなげるように縫っていけば完成です。ひもは後からでも通せますが、あらかじめ通しておくと手間を省けるのでおすすめします。
出典:筆者撮影