ツキヒガイとは?気になる下処理方法・捌き方や食べ方をご紹介!

ツキヒガイとは?気になる下処理方法・捌き方や食べ方をご紹介!

ツキヒガイはホタテに似た見た目、味をしていますが、流通量がとても少ない海の幸です。レアな食材なので、見かけたときは購入しておいしく食べるのがおすすめです。この記事では、そんなツキヒガイの捌き方や食べ方を紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.ツキヒガイとは?
  2. 2.ツキヒガイの下処理・捌き方
  3. 3.ツキヒガイのおいしい食べ方
  4. 4.まとめ

ツキヒガイとは?

ツキヒガイとは、ホタテと同じイタヤガイ科のツキヒガイ属の一種で、漢字で「月日貝」と表記されます。これはツキヒガイの見た目の特徴でもある、殻の片側が赤っぽい色をしているのに対して、反対側の殻は黄色が少し混じった白色という対照的な見た目からきているといわれています。

ツキヒガイの生息地

ツキヒガイは西日本側に生息していること多いです。日本海側では山陰地方から九州地方にかけて、太平洋側では房総半島から九州地方にかけて生息が確認できます。水深は10mの浅いところから、水深100mの深いところに生息するといわれています。

あまり流通していない

ツキヒガイの漁獲量が多くはないので、一般的なスーパーや魚屋で売られていることは多くありません。漁獲された産地で地産地消されてしまうことが多く、見つけられたら運がよいといえるでしょう。まれに通販などで販売していることもあります。

ツキヒガイの旬な時期と味

ツキヒガイの旬は、秋の9月~11月です。旬に獲れたツキヒガイの味は、見た目どおりホタテによく似ています。特に貝柱はホタテよりも甘味があり、魚屋などの関係者の間でもおいしいと評判です。ツキヒガイを使った料理の仕方については、ホタテ料理を参考にするといいでしょう。

ツキヒガイの下処理・捌き方

ツキヒガイの下処理・捌き方については、同じイタヤガイ科のホタテの捌き方が参考になります。部位によっては、刺身で食べられるところもあるので、下処理・捌き方を覚えて、正しく、おいしいツキヒガイを食べられるようになりましょう。

捌き方の手順

  1. 砂抜きをする(砂抜きの方法は別途下に記載)
  2. 貝殻が閉じないように、貝殻の間に指をはさむ
  3. 貝殻の平らな部分を下にして、貝を手に持つ
  4. 貝殻の間からナイフを入れて、貝殻と身の間にナイフを入れて、貝殻から身をはがすようにナイフを動かしていく
  5. 貝ひもと内臓は手で引っ張って、貝から引き離す
  6. ナイフで貝柱からナイフで切り離す

砂抜きの方法

購入してきたツキヒガイは、念のために砂抜きをしておきましょう。

  1. ボウルに入れた貝がひたひたになるまで水を入れる(目安は重さの3倍程度)
  2. 塩を入れる(目安は水の量の3%程度)
  3. フタをしておく
  4. 2~3時間程度置いておく
ツキヒガイは、アサリなどに比べて砂を取り入れやすい環境に生息していないので、砂抜きは必須ではありません。

貝柱の捌き方

ツキヒガイの貝柱は、刺身にして食べられます。貝柱をカットするときには、繊維に沿って切るようにしましょう。そうすることによって、やわらかな食感を味わえます。逆に、繊維に対して垂直にカットすると、コリコリとした食感になります。

貝ひもの下処理のポイント

  • 貝ひもについたヌメリには、雑菌が入っていることがあるので、しっかりと取り除きましょう

貝ひもの下処理

ツキヒガイの貝ひもも、しっかりと下処理を施すことによっておいしく食べられます。

  1. 貝ひもの先についている黒い物(ウロ)を切り落とす
  2. 貝ひもの表面についてヌメリを包丁でこそぎ落とす
  3. 貝ひもを沸騰したお湯に10秒ほどつける
  4. 冷水につける
このあとは味付けしたり干物にしたりして食べるのがおすすめです。

ツキヒガイのおいしい食べ方

ツキヒガイの身は甘く、ホタテよりも味が濃厚です。刺身で食べたり、焼いてみたり、さまざまな調理方法で、ツキヒガイを味わいましょう。

貝柱の刺身

ツキヒガイの貝柱は、甘くておいしく、刺身にぴったりです。刺身醤油で食べるのもいいですが、すだちやレモンなどを絞って、さっぱりとした味わいを楽しむのもおすすめです。貝殻をきれいに洗い、そこに盛り付けをしておしゃれさをプラスすると、おもてなしにも喜ばれるでしょう。

バター醤油焼き

材料(1人分)

  • ツキヒガイ:1枚
  • バター:5g
  • 醤油:小さじ2
  • 料理酒:小さじ1

作り方

  1. 貝を半分外して、下処理をした貝柱・貝ひもを貝に置く
  2. 貝にバター・醤油・料理酒を足す
  3. フライパンにアルミホイルを敷いて、そのうえに貝を置く
  4. 身をひっくり返しながら焼く
これで完成です。バーベキューでサイドメニューとしても楽しむのもいいですね。

ツキヒガイのフレンチ風ソテー

材料(1~2人分)

  • ツキヒガイ:2~3枚
  • 醤油:大さじ1
  • 白ワイン:大さじ1
  • みりん:大さじ1

作り方

  1. 貝殻からツキヒガイをはがして汚れなどを洗い流す
  2. フライパンにバターを敷いて中火で焼き、火を入れる
  3. 醤油・白ワイン・みりんを入れて煮込む
  4. 綺麗に洗った貝殻の上に盛り付ける
  5. バジルをまぶして完成

焼き方の注意点

  • ウロにはしっかりと火を入れるようにしましょう。

ツキヒガイとアスパラガスのガーリックバター炒め

材料(2人分)

  • ツキヒガイ:10枚
  • アスパラガス:2~3本
  • ニンニク:2片
  • バター:20g
  • めんつゆ:大さじ1
  • 黒コショウ:小さじ1/4

作り方

  1. アスパラガスの根元を削いで、斜めにカットする
  2. ニンニクを2片みじん切りにする
  3. バターを20gをフライパンで熱する
  4. みじん切りにしたニンニクを一緒に焼く
  5. 貝から外したツキヒガイ10枚をフライパンに入れる
  6. アスパラガスも入れて火が通るまで焼く
  7. 火が通ったら火をいったん止め、めんつゆ・黒コショウを入れる
  8. 具材が混ざれば完成
ニンニクの香りとバターを焦がした香りがマッチして、とてもおいしいですよ。

ツキヒガイの酒蒸し

材料(2人分)

  • ツキヒガイ:5枚
  • 料理酒(日本酒でもOK):200mL
  • 醤油:大さじ1
  • 小口切りしたネギ:適量

作り方

  1. 貝を洗って汚れを落としておく
  2. 圧力鍋にツキヒガイ5枚を入れる
  3. 圧力鍋に料理酒と醤油を入れる
  4. 圧力鍋に3分かける
  5. 鍋から取り出してネギをかけて完成
シンプルな調理方法ですが、お酒のおつまみにうってつけです。

まとめ

ツキヒガイはとても珍しい食材です。スーパーや魚屋などで見かけたときはぜひ購入して、調理にも挑戦してみてはいかがでしょうか。

ダイソン
ライター

ダイソン

DIYを始めて2年目の新米です。皆さんに少しでも役に立つ記事の作成を心がけています。

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