病み上がりについて
風邪やインフルエンザのつらい症状が終わり、いざ普段通りのご飯を食べようとしたら胃が受け付けなかった、なんて経験はありませんか?症状は落ち着いたとはいえ、身体はまだまだ本調子ではありません。病み上がりの身体ではどんなことが起こっているのか、少しくわしく見ていきましょう。
病み上がりの身体の状態
ウイルスと戦った身体は疲れています。体力、消化機能ともに落ちています。インフルエンザなどのウイルス感染後は、免疫にかかわる白血球の低下がしばしばみられます。つまり免疫力も低下しているということです。風邪などの感染症にかかりやすい状態といえます。
生活面で注意すること
規則正しい生活をこころがけましょう。消化機能が落ちているので、お腹にやさしい食事をとるようにしてください。免疫力が落ちているので、再び風邪を引いてしまわないように、感染症に注意が必要です。マスク、手洗い、うがいで予防しましょう。
病み上がりにおすすめの食事とは
体力回復のカギは、栄養があってお腹にやさしい食事です。胃の負担になる辛い食べ物や、カフェイン、アルコールはできるかぎり控えましょう。塩分が濃すぎるのも胃の負担になります。油分は消化がよくないので注意が必要です。エネルギー源の炭水化物と、体力回復のもとになるたんぱく質は積極的に食べましょう。これらのはたらきを助ける、ビタミン、ミネラルの摂取も大切です。
病み上りにおすすめの食事のポイント
- 消化のよい食材であること
- 炭水化物、たんぱく質が含まれていること
- ビタミン、ミネラルが摂取できること
病み上がりにおすすめの食事①雑炊
病み上がりの時期はお粥にも飽きてくる頃でしょう。炭水化物であるご飯と、野菜や海藻のミネラル、肉や卵のたんぱく質を一度に摂れる雑炊は、栄養満点で病み上がりの強い味方です。消化もよく、普段通りの食事に戻すためのステップとしておすすめです。鍋一つでできるところもうれしいポイントですね。
卵雑炊のレシピ
病み上がりの状態では、料理も手早く済ませてしまいたいものです。ご飯、スープ、卵、この3つがあれば作れる基本の卵雑炊のレシピを紹介します。栄養豊富な卵は、包丁いらずなのも嬉しいポイントです。
1人前の材料
- 炊いたご飯 100g
- 水 300cc
- 中華スープの素 水の量に合わせた量で
- しょう油 適量
- 卵 1個
- 刻みネギ(お好みで)
- 海苔(お好みで)
作り方
- 鍋に水と中華スープの素を入れて沸騰させる
- 沸いたところにご飯を入れる
- ご飯が汁を吸って柔らかくなったら、しょう油で味を整え、溶き卵を流しこむ
- 器に盛り、刻んだねぎと海苔を散らす
食欲が戻っていて、具材が少ないと物足りない場合は、野菜やキノコ、鶏肉、鮭など、お好みで具材を足してボリュームを出してみてください。
出典:写真AC