鉄フライパンでの油ならしのやり方!使い始めで失敗しない手順とは?

鉄フライパンでの油ならしのやり方!使い始めで失敗しない手順とは?

鉄製のフライパンは最初に油をなじませる油ならしのお手入れが重要です。こちらの記事では、最初に行う油ならしや鉄フライパンに油分をなじませる洗い方などもご紹介。鉄フライパンの使い始めで失敗しない手順やシーズニングなどのメンテナンスについても解説します。

記事の目次

  1. 1.鉄フライパンの油ならしとは
  2. 2.鉄フライパンに油ならしが必要な理由
  3. 3.鉄フライパンの油ならし方法
  4. 4.鉄フライパンのメンテナンス方法
  5. 5.鉄フライパンの油ならしのまとめ

鉄フライパンの油ならしとは

出典:写真AC

鉄フライパンは出荷時に表面に錆止めとしてクリアー塗装が施されているタイプがあります。購入後にこの錆止めを取り除き、新たに油をなじませることを鉄フライパンの油ならしといいます。この油ならしをすることで、フライパンの表面の目に見えない小さな酸化被膜の穴に油が入り込み、表面に薄く油の膜が作られて焦げつきなどを防いでくれます。

鉄フライパンに油ならしが必要な理由

出典:写真AC

鉄フライパンの表面の錆止めを取り除いたあとは鉄の表面がむき出しの状態になっています。そのまま放っておくと空気に触れることで酸化が進み、すぐに錆つくのはもちろんのこと、調理をすると食材がフライパンにくっついてしまう原因にもなります。

焦げ付き防止

出典:写真AC

鉄フライパンの油なじみが悪いと、調理をするたびに食材がこびりついたり、焦げついたりする原因になります。もちろん、調理する前の油の量を適量使うことも大切ですが、鉄の表面がほどよく油でコーティングされていないと常時、焦げ付きの原因となるので油ならしは念入りに行いましょう。

錆止め効果

Photo by Stockton350

鉄は表面に何かしらの保護を施していないと、空気(酸素)と水に触れることで錆がすぐに発生してしまいます。鉄フライパンの錆止めとして有効なのが、表面に油膜を張ることです。最初に油ならしを行い、さらに使い続けて油をなじませることで油膜の層ができあがり、錆を防止してくれます。錆の防止対策として、保管する場所もできるだけ湿気の少ない場所にしましょう。

長持ちする

出典:写真AC

適切なお手入れを行うことにより鉄フライパンは一生物の調理道具です。表面に油膜の層を作っていくことを「鉄フライパンを育てる」と表現する人もいます。ちょっとやそっとじゃ焦げつかず快適に調理ができるフライパンになるよう、油ならしのちょっとしたコツを知り鉄フライパンを育てていきましょう!

鉄フライパンの油ならし方法

出典:写真AC

ではさっそく、鉄フライパンの使い始めで失敗しない手順を解説していきます。なお、最近は鉄フライパンでも表面の錆止めとしてシリコン樹脂塗装されているタイプがあります。このようなタイプは油ならしは必要ありません、商品の説明書きに沿った手入れを行いましょう。油ならしの大まかな手順は下記のとおりです。

  • から焼き
  • 洗浄
  • 油を入れてなじませる

鉄フライパンをから焼きする

出典:写真AC

メーカーが鉄フライパンを出荷するさい、表面には錆止めが塗られてます。この錆止めは食品衛生に適合している人体に無害なものですが、あくまでも錆止めですので使用前に取り除いておきましょう。ガスコンロで温度センサーつきの場合は解除し、フライパンの持ち手以外を強火でまんべんなく焼きます。ひっくり返して内側もよくあぶりましょう。

IH調理器の場合は中火程度で加熱するか、もしくはカセットコンロを使用することをおすすめします。フライパンから煙が出できて、中心から外側に黒っぽい紺色だったのが虹色のような青に変わります。煙が出なくなったらから焼きができた合図です、加熱を止めてしばらくそのままの状態でフライパンを冷まします。

から焼きした熱々の鉄のフライパンにいきなり水をかけると割れたり歪むことがあります。フライパンの粗熱を冷ましてから行います。

鉄フライパンを洗う

出典:写真AC

最初にから焼きをして、冷めたら全体を食器用洗剤(中性)できれいに洗います。普段は洗剤を使わない洗い方をする鉄フライパンですが、から焼きの後はこびりついた錆止めなどの不純物を落とし表面を一度きれいにします。鉄フライパンを洗ったあと布巾などでさっと水分を拭き取り、再びコンロでから焼きして水気を飛ばし火を止めて冷まします。

鉄フライパンの最初の油ならし

出典:写真AC

鉄フライパンの半分くらいまで油(使い古しでも可)を入れて、中火~強火で温めます。フライパンのサイズにもよりますが、強火だと油に引火する可能性があるので、できれば中火で行いましょう。煙が立ち始めたら火を消して油が冷めるまで待ち、粗熱が取れたら油を捨てます。フライパンに残った油をキッチンペーパーなどでしみ込ませるように拭き取ります。

鉄の臭いが気になるときは野菜クズを一緒に炒める

出典:写真AC

このときに鉄の臭いが気になるようでしたら長ネギの青い部分や玉ねぎの外側の捨てる部分、キャベツの芯や人参などの野菜くず(できれば香味野菜がおすすめ)を一緒に入れて炒めると臭いをおさえてくれます。野菜くずを焦げる手前まで炒めたら野菜くずを取り出し油を捨てます。フライパンが冷めないうちに洗剤を使わず、お湯や水で洗い流します(この場合の熱さはから焼きより温度が低いので大丈夫です)。

水洗いして油をなじませる

鉄フライパンを再びから焼きして水分を蒸発させたらキッチンペーパーなどで油を塗りこんでおきます。このお手入れで最初の油ならし(シーズニング)は終わりです。毎日のようにフライパンを使わない場合はできるだけ湿気の少ない場所に保管しましょう。錆がつくのを防止するためにも定期的にから焼きして油を塗るメンテナンスをしておくことをおすすめします。

次のページ

鉄フライパンのメンテナンス方法

関連記事

記事ランキング