【初心者向け】魚のさばき方講座!3枚おろし・腹開き・背開きの基本を解説

【初心者向け】魚のさばき方講座!3枚おろし・腹開き・背開きの基本を解説

新鮮な魚が手に入ったら、自分でさばいて食べてみたいけど難しいのではと思う方も多いでしょう。手に入りやすい魚のアジを使って、初心者でもかんたんな魚のさばき方の基本をご紹介します。出刃包丁がなくてもできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

記事の目次

  1. 1.魚のさばき方を覚えよう
  2. 2.魚のさばき方①基本の道具
  3. 3.魚のさばき方②下準備
  4. 4.魚のさばき方③三枚おろし
  5. 5.魚のさばき方④腹開き
  6. 6.魚のさばき方⑤背開き
  7. 7.料理のバリエーションを増やそう

魚のさばき方④腹開き

Photo by Grilled Ahi

腹開きは、干物やフライなどによく使われるさばき方です。刺身に使われる三枚おろしと違い、腹側から切っていき背中の皮で左右の身がつながっていて、あばら骨が外側になるので包丁でそぎ取りやすいです。しっぽがついたままなので扱いがかんたんですが、背開きと違い油の多い腹の身がはじになるので、焼くときに焦げやすくなります。

腹開きのやり方

腹側の皮を切る

内臓を取ってきれいに水洗いしたアジをしっぽを左向き、腹を手前にして置きます。腹の皮に包丁を入れて、皮をしっぽまで切ります。

腹側の身を切り離す

肛門のあたりから包丁を入れ、中骨に沿ってしっぽまで包丁を動かして身を切り離します。

あばら骨を切り離す

頭側から中骨に沿って包丁を入れ、あばら骨を切り離していきます。骨が固く、少し力が必要なので注意して作業してください。

包丁を深く入れて背中側の身まで切り離す

刃先を背中側の身まで切り離せるよう少し深めに入れ、そのまま中骨に沿って包丁をしっぽまで動かして身を開きます。

仕上げをする

背中の皮ぎりぎりまで身を切り離し、きれいに開けたらできあがりです。

腹開きの骨の取り方

皮に切れ目を入れる

頭側を手前にしてひっくり返し、皮がついている面を上に置きます。しっぽ側から頭に向かって包丁を入れ、皮に切れ目を入れましょう。

腹側の身を切り離す

包丁の刃先で中骨を探り、しっぽから頭に向かって中骨に沿って包丁を動かして身を切り離します。

あばら骨を切り離す

少し包丁を深めに入れ、中骨とあばら骨を身からはがします。刃先が深めに入っているので、背の半分くらいまで切り離せました。

中骨を切り取る

背の皮の近くまで包丁を入れて身が切り離せたら、身をめくって骨を切り離します。

あばら骨をそぎ取る

包丁をねかし、そぐようにしてあばら骨を切り取ります。通常干物はあまりあばら骨をはずしませんが、大きいアジは骨が口に残る場合があるので、はずすと口当たりがよくなります。

魚のさばき方⑤背開き

Photo by Yuya Tamai

背開きは腹開きと違い、背側から包丁を入れていきます。腹開きと比べると大きく見えるので、小さめのアジやキスなどをフライにするときなどに用いられます。固い背びれが取りやすく、しっぽがそのままなので初心者にも扱いやすいです。また、鮎のように身が柔らかく形が崩れやすい魚の場合は、背開きの方が形よく仕上がるでしょう。

背開きのやり方

背側の皮を切る

アジのしっぽを手前にし、背を右側に置いたら頭側から皮に切れ目を入れます。

背側の身を切り離す

中骨に包丁の刃先が当たるようにし、中骨に沿ってしっぽまで包丁を入れて身を切ります。

あばら骨をはずして腹側の身を切る

頭側から包丁を入れてあばら骨をはずし、そのまましっぽまで包丁を進めて、身を切ります。

腹側まで切り進める

腹の皮が切れないように包丁の刃先を左手で確認しながら、腹の身を切ります。

骨の外し方

皮に切れ目を入れる

背開きができたら、頭側を手前にしてしっぽ側から皮に切れ目を入れます。

背側の身を切りあばら骨をはずす

しっぽ側から中骨に沿って身を切り、あばら骨をはずします。

身をめくって中骨を出す

腹側まで切り離せたら、身をめくって中骨を出します。

中骨をはずす

腹開きと同様に、中骨を切り取ります。

あばら骨と腹ビレの外し方

あばら骨をはずす

腹開きと同様に、包丁でそぐようにあばら骨をはずします。

腹ビレをはずす

腹ビレを包丁で押さえ、しっぽを持った左手で身をひっぱるとかんたんに腹ビレが取れます。

さばき方は魚の特徴と用途の違いで決めよう

腹開きや背開きの時に頭を落とさないで開く方法もあります。頭はそのままで身だけ開き、どちらかの半身に頭がつく方法と、頭ごと包丁を入れて真っ二つに開いてしまう方法です。用途によって中骨を取ってしまうものや、鰻のように地方や調理法でさばき方の違いがある種類もあるので、魚の特徴と用途の違いでさばき方を変えましょう。

料理のバリエーションを増やそう

Photo byWow_Pho

手に入りやすいアジなどを使って魚のさばき方を練習すれば、レパートリーがひろがってより一層料理が楽しくなることうけあいです。少し慣れてきたら、サバなどの少し大きめの魚にチャレンジしてみるのもいいでしょう。自分のさばいた魚の干物で朝食もいいですね!

参考動画

この記事は、銀座渡利さんの動画を参考に書かせていただきました。銀座渡利さんのチャンネルには、魚のさばき方のほかにも料理の基本からプロの技まで興味深い動画がたくさんあります。ぜひご覧になってください。

みるふぃーゆ
ライター

みるふぃーゆ

みんなが笑顔になる記事がモットーの三児+1ワンの母です。調理師免許あり!

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