ルートビアとは?徹底解剖
ルートビアは、1800年代半ばにアメリカで生まれたハーブ飲料です。もともとは家庭内で醸造されていたもので、わずかにアルコール分も発生していたとされています。ルートビアを醸造する際の材料などに目を付けた薬剤師が、「咳止め」の効果を狙った奇跡の薬を目指して改良を重ね、販売されたものが今のルートビアの成り立ちとされています。
ルートビアの原料
ルートビアは家庭で作られていたものなのでセオリーはないとされていますが、ユリ科のサルサパリラの根が使われるレシピが一般的です。ルートビアのルート(root)は「根」を意味します。また、スパイス系のナツメグやコリアンダー、アニスのほか、リコリスなども用いられています。
ルートビアがなぜ薬とされてきたのか
かつての薬剤師が、ルートビアに「奇跡の薬」のイメージを重ねてきたのかというと、原料に使用したリコリスとサルサパリラの根の薬効が挙げられます。リコリスは咳止めなどに使われてきた西洋ハーブで、今では民間療法などにも用いられています。サルサパリラの根は、解熱剤やリューマチ、痛風の治療薬として用いられていた過去があります。
ルートビアの成分表示
A&Wというファストフード店で提供されており、日本でも一番なじみが深いルートビアの成分表示を紹介します。
- 1サービング(カップ1杯)355ml当たりの算定
- エネルギー 170Kcal
- 炭水化物 46g
- 脂質 0g
- タンパク質 0g
ルートビアのカフェイン含有量
ルートビアは、コーラのような色合いの炭酸飲料ですし、コーラと同様かつては薬のように使われていたということから、カフェインが含まれていそうというイメージになりがちです。驚くことに、ルートビアはノンカフェインです。つまり、カフェイン含有量は0。カフェイン摂取量を気にせず飲めるメリットがあります。
ルートビアはノンアルコール
Beerという表記があるため、ルートビアはファストフード店で飲めるお酒(ビール)というイメージを持って飲むと、ギャップにびっくりしてしまうことがあります。ルートビアはノンアルコールで、缶入りの商品も清涼飲料水の明記があります。カナダではノンアルコールビールをオーダーすると、ルートビアがサーブされるそうですよ。
次は、アメリカでメジャーなルートビアのブランドを紹介します。