ブールドネージュとは?
サクサクホロホロした軽い食感が人気のブールドネージュは、フランス語で「雪のボール」や「雪の玉」という意味の焼き菓子です。名前のとおりまん丸とした形のクッキーに、粉砂糖をまぶすのが一般的です。しかし、いろいろとアレンジしやすいことから日本では、きな粉や和三盆糖、抹茶などを使い和風のブールドネージュに仕上げることもあります。
ブールドネージュの呼び方
おしゃれなフランス語の名前であるブールドネージュですが、もとはスペインのポルボロンという焼き菓子がルーツといわれています。そんなブールドネージュは、世界のさまざまな国と地域で名前を変え愛されており、スノーボールやポルボローネ、ルシアンクッキーとも呼ばれているお菓子です。意味はどれも似たもので、ポルボロンは「ホロホロ崩れる粉」と訳されています。
ブールドネージュの特徴
ブールドネージュの特徴は、まず何といってもそのかわいらしいコロンとしたフォルムです。名前の意味どおり、まん丸なボール状の形が目を引きます。また一口で食べられる小ぶりなサイズが見た目の特徴といえるでしょう。そして食感は、卵を使わないためサクッとしていて軽く、口に入れると雪のようにホロホロほどけてしまうクッキーです。
ブールドネージュが愛されるワケ
日本でも人気のブールドネージュが世界中で愛される理由とは一体なんでしょうか。もちろん、コロンとした見た目や一口でパクっと食べられる手軽さもそのひとつですが、それだけではありません。ブールドネージュは、昔から幸せを象徴するお菓子とされており、今でも誕生日会や結婚式、クリスマスなどお祝いのパーティーに出されるスイーツとして人気です。
かわいらしい見た目と食感
その見た目や一口でパクっと食べられる手軽さも人気のひとつです。女性やお子さんはもちろん、男性や年配の方でも食べやすい素朴な味わいも、世代を越えて親しまれています。またサクッとした食感と、雪のように溶けていくやわらかな口当たりがついつい食べすぎてしまう1番の理由かもしれません。
お祝いごとにぴったりなお菓子
ブールドネージュは、昔から幸せを象徴するお菓子とされています。そのため、スペインでは今でもお誕生日会や結婚式、クリスマスなどお祝いの席に出されるスイーツとして人気です。さらに、口の中に入れ崩れない間に「ポルボロン」と3回言えたら願いが叶う、幸せがおとずれると言い伝えられています。また日本でもお祝いごとに、紅白のブールドネージュをプチギフトとして贈る人が多いお菓子でもあります。
ブールドネージュの作り方
素朴な味のブールドネージュを手作りしたい!と思ったとき、自宅でサッと作れるレシピをご紹介します。お家にある身近な材料で、とても簡単にできるのでお子さんがいらっしゃるご家庭では、一緒に作業すると楽しいですよ。
ブールドネージュ基本の作り方
ブールドネージュを作るのに必要な材料と手順は次のとおりです。以下の量でおよそ30個は作れます。
バター 100g
粉糖 50g
アーモンドプードル 100g
薄力粉 100g
バニラオイル 適宜
粉糖(まぶす用) 適宜
作り方
- 薄力粉はあらかじめ振り、バターを室温に戻す。
- バターに粉糖を入れすり混ぜる
- そこにバニラオイルとアーモンドプードルを入れよく混ぜる。
- さらに薄力粉を入れて、ゴムベラで練らないようにさっくり混ぜる。
- 適当な大きさに丸めたら、天板に並べ170℃に予熱したオーブンで約15分焼く。
もっとシンプルな材料でも作れちゃう
バターがなければ、マーガリンやサラダ油を代用としても可能です。また、小麦粉の代わりにグルテンフリーな米粉を使ってもいいでしょう。アーモンドプードルやバニラオイル(バニラエッセンス)はお好みで構いません。お家になければ、無理に用意しなくてもOKです。
材料
薄力粉…120g
アーモンドプードル…40g
粉砂糖…40g
バター(無塩バターでも可)…80g
作り方
- 【下準備】*薄力粉とアーモンドプードルは合わせて振るい、バターは室温に戻しておく。
- バターはマヨネーズ状になるまでしっかり混ぜる。
- そこに粉砂糖を入れさらに混ぜる。
- ①で下準備した粉を②に加え、ゴムベラで切り混ぜる。
- 生地がまとまってきたら、バットに入れ冷蔵庫で30分寝かせる。
- 包丁で30等分に切り、クッキングシートを敷いた天板に丸めながら並べる。
- 180℃に熱したオーブンで14分焼く。
- 焼きあがったら網のうえで冷まし、粉砂糖(分量外)をまぶす。
さらにオーブンがない場合でも、少ない材料でもっとかんたんに作ることが可能です。
材料
薄力粉…80g
バターorマーガリン…40g
砂糖…35g
作り方
- バターをレンジで溶かす。そこに薄力粉、砂糖を加えよく混ぜあわせる。
- 生地がまとまったら直径2cmくらいの球状に丸める。
- アルミホイルを敷いたオーブントースターで約15分焼く。
ブールドネージュを手作りするとき3のポイント
雪の玉という意味をもつブールドネージュを上手に作るには、ちょっとしたコツがあります。これからご紹介する、その3つのポイントを押さえておけば、誰でもかんたんに美味しいお菓子を作ることができるでしょう。
ポイント①薄力粉はしっかり混ぜる
粉に空気を含ませるため、しっかりよく混ぜましょう。事前にバターを室温に戻しておくと効率よく作業しやすいです。
ポイント②生地は寝かせる
生地がまとまったら、すぐに焼かずにいったん冷蔵庫で30分ほど休ませましょう。そうすることで水分量が安定し、ブールドネージュらしいまん丸な形が作りやすくなります。
ポイント③粉砂糖は冷ましてから2度づけする
焼き上がってすぐに粉砂糖をまぶすと熱でかんたんに溶けてしまうので、必ず粗熱をとってから行いましょう。また粉糖をつける際は、2度づけすると甘さが増すだけでなく、まさしく雪のようにきれいにふわっと仕上がりますよ。
簡単に美味しくできるブールドネージュを手作りしよう!
雪のように繊細な味と食感のブールドネージュですが、ご紹介したとおり実はご家庭にある少ない材料で、誰でもかんたんに作れるお菓子です。シンプルなので、お好みでナッツやドライフルーツを入れてもいいですね。このようにブールドネージュにはいろんな作り方・アレンジが楽しめます。またお祝いごとに喜ばれるプチギフトとしても人気なので、ぜひ定番のスイーツレシピに加えてみてくださいね。