鉄フライパンを使いこなすには
鉄フライパンは料理の味をよくするといわれています。また、使うほど味が出て、一生ものといわれる魅力のある調理器具です。しかし、くっつかないで長く使うためには、適切な使い方をしなければいけません。
鉄フライパンは育てるもの
鉄のフライパンは「育てるもの」と言われていますが、お手入れ次第で一生使い続けられます。適切なお手入れをしていないことが、肉などの食材がくっつきやすく焦げる原因です。
鉄フライパンの特徴 | |
長所 |
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短所 |
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鉄フライパンに肉や魚がくっつく理由
鉄製フライパンを使用中、食材がくっついて焦げる原因は複数あります。それらは使用する前の下準備や調理中のほんの少しの心がけで防止できますよ。
くっつく理由①最初に空焼きしていない
新年初の婚活パーテーに参加してきました!
— はっとりん (@keisukehato) February 2, 2020
収穫はなしです←
帰宅して購入した鉄フライパンの使用前のお手入れ。
鉄フライパンはまず空焼き、油ならしとゆう工程が必要です(╹◡╹)#料理#フライパン#料理好きな人と繋がりたい#料理勉強中 pic.twitter.com/WCgsaRSx2s
販売されている製品のほとんどは「防錆加工」が施されており、購入後空焼きして「防錆加工」をはがすとオイルがなじみやすくなります。
くっつく理由②油がなじんでいない
鉄フライパンは、いいゾ。
— さび (@UZplusM) May 28, 2020
先程「おもいのフライパン」がとどいた。発注が2月頃だから3ヶ月ほど。油返しを土曜日にして、日曜日にお肉を焼く予定。なんか先週夢にみたのはそろそろだと記憶野が動いたのかも。とにかく、柳宗理と2本立てで頑張って欲しい(⌒▽⌒) pic.twitter.com/QpoYzYJH37
鉄のフライパンは油がなじまないうちに食材を入れると、くっつき焦げつきやすいです。加熱後、多めの油を入れたあともしっかり煙が出るまで加熱します。
くっつく理由③火加減を調整していない
鉄フライパンの火加減が
— のんのん (@non_non_non_noz) April 13, 2018
むずかしい。 pic.twitter.com/35cLDGGFrq
鉄フライパンは熱伝導率がよいため、火加減を調整しないと焦げてしまいます。オイルが十分なじんでいれば、野菜炒めでも弱火か中火で十分おいしく調理可能です。
鉄フライパンのくっつきを防ぐポイント
鉄フライパンは熱伝導率がよいため、「温度」に気をつけることでくっつきを防止できます。
ポイント①予熱をしっかりする
(卵一個を溶き、砂糖大匙1.5、ラム酒、蜂蜜少々を加え、牛乳はクリーム色になるまで。厚切りパンが浸ったら鉄のフライパンを中火で予熱し、その後はバターを落とし弱火で2分30秒──鉄なので通常の半分の時間──蓋をしてじっくり焼く。落とした耳も無駄にはせぬよう。斑の焼き色がついたら完成。) pic.twitter.com/qMmYKp4QsB
— 喫茶サンダルフォン (@cafe_sandalphon) May 15, 2020
鉄フライパンはどんな料理でも、はじめにしっかりと180℃まで予熱し多めのオイルをひきます。これはくっつかなくする方法の中で大切なポイントです。
ポイント②フライパンの温度は80℃以上
鉄フライパンは80℃未満ではタンパク質と結合しやすいため、食材がくっつかない方法は80℃以上に加熱することです。また、冷たい食材はフライパンの温度が下がるため、食材を混ぜて温度を保ちましょう。200℃以上の高温は焦げやすいため注意してください。
餃子や焼そばは、フライパン温度が下がらないようにお湯で蒸し焼きにする方法がおすすめです。
ポイント③冷たい食材は常温に戻す
🍴 冷凍食品ランチ 🍴
— さゆにゃんこふ (@happynyanko75) October 22, 2015
冷凍お好み焼きと 目玉焼き🍳を合体させて・・・
たまご ええ感じの焼け具合。
鉄のフライパン愛好家 pic.twitter.com/yglOkVTTRP
冷たい食材はそのまま鉄のフライパンに入れるとくっつきやすいです。冷たい食材はなるべく常温に戻してから使いましょう。
鉄フライパンのお手入れ方法
鉄フライパンは使えば使うほど油がなじみ、使いやすくなってくるものです。しっかりお手入れすることで、食材のくっつき防止になり焦げることもなくなっていきます。
お手入れ①新品購入後に酸化被膜を作る
防さび加工を焼き切る(空焼きする)
#京橋屋カレー
— スパイス強めの無添加カレー専門店🍛✨東京京橋屋カレー🇯🇵 (@kyobashiyacurry) May 30, 2019
ガスの点検ではなく
鉄フライパンを空焼きしての防錆加工を焼き切り中!
いい黒になってきた!
危ないので火元から離れないで要注意! pic.twitter.com/eBSEmfuS5I
鉄フライパンは、購入後に空焼きして「防さび塗装」を焼き切る必要があります。まず固くしぼったふきんで水ぶきし、強火でフライパン全体を熱して煙が出なくなるまで空焼きしてください。
お店で販売されている多くの鉄フライパンは、あらかじめ防さび加工がされています。焼き切りをすることで防さび加工がはがれ、油がなじみやすくなりますよ。
空焼きで酸化被膜ができる
鉄フライパンを空焼きすると表面の「防さび加工」がはがれ、「酸化被膜」がついてさびにくくなります。空のフライパンをコンロで熱しますが、コンロ上に置きっぱなしにせず全体をまんべんなく焼きましょう。焼き始めから表面が黒くなり灰色に変わったら完了です。冷めたらたわしでこすって洗います。
ガスコンロはあまり熱くなると安全装置が作動し、火が消えたり弱まったりします。また、IHコンロでは空焼きができないため、空焼き不要な鉄フライパンを選ぶのがおすすめです。
お手入れ②基本的に洗剤を使わず洗う
洗剤で洗わない
鉄フライパンは洗剤使わないし熱いうちに洗えば汚れが全部落ちるのだよ
— ダンナ 3/8成田参戦‼️ (「゚Д゚)「ガウガウ (@GawGaw5963Jun) March 11, 2020
お手入れが面倒だが、一生使えるだよ? pic.twitter.com/97YIJ77ZAQ
鉄フライパンは基本的に洗剤は使わず、キッチンペーパーで軽く汚れをとります。お湯で洗い流し加熱して、水分を飛ばし油を薄く塗っておきましょう。また、熱いまま洗剤で洗わないように注意してください。
油を塗ってお手入れする
鉄フライパンに油がなじまないと焦げやすくなります。焦げたら金だわしでこすりましょう。たとえ油が取れても、しっかり乾かして温めたあとに油を塗ると元に戻ります。
保管するときに油のヌルヌルが気になる場合は、新聞紙でくるみましょう。
お手入れ③洗ったあとは吸着水を飛ばす
使用後は表面の水を飛ばす
鉄フライパンと水は化学結合しやすいため、洗ったあとは表面に「吸着水」が残ります。吸着水がついたままでは食材がくっつきやすいため、洗ったあとしっかりと加熱して表面に酸化被膜を作りましょう。
吸着水を蒸発させるためにはフライパンの温度を250℃まで上げる必要があるといわれています。
吸着水を飛ばしたあと油返しをする
鉄フライパンの油返しようにオイルポットを購入。これからガンガン使うぞー。 pic.twitter.com/GYBGNcvhzg
— コハタヨシオ (@chan_otz) May 16, 2020
鉄フライパンの吸着水を飛ばしあとは、白い煙が出る直前まで温めてください。そして、油を注いで150~180℃まで温度を下げます。調理する場合はこのタイミングで必要な量の油を入れて、油がユラユラしたら食材を入れます。これが「油返し」です。
「油返し」は油ならしともいい、フライパンをしっかり熱したあと多めの油を入れてなじませることです。
お手入れ④さびはお湯でふやかす
倉に眠ってた鉄フライパン
— さん~大盛増量(当社比)~ (@syumisun346) August 13, 2018
錆を落として焼き入れて油馴染ませて現役復帰✨ pic.twitter.com/Id0wc7rTV6
鉄フライパンが焦げついたときは、お湯でふやかしたあとたわしなどで洗います。また、サビは水を入れて火にかけると汚れが浮きやすいです。クレンザーや重曹を使って洗ったあと、しっかり水分をとばして油ならしをしてください。
鉄フライパンをさっそく使ってみよう
鉄フライパンに肉などの食材がくっつかないようにするには「温度」に注意しましょう。また、調理中の工夫でも鉄フライパンのくっつきを防止できます。ポイントを押さえながら、実際に鉄フライパンを使って調理してみましょう。
実践①オイルがなじみやすい料理から始めよう
今宵の追加は、久々に育てた鉄フライパンでウインナー。うみゃ〜! pic.twitter.com/kQlKeox0Hp
— 銀座カプセル男 (@twiginza) December 3, 2019
鉄フライパンにオイルがなじまないうちは、野菜炒めやソーセージなどフライパンにオイルがなじみやすい料理から始めましょう。特に野菜炒めはオイルが劣化しやすく、フライパン表面に劣化したオイルが樹脂層をつくるため摩擦が減らせます。
実践②最初にしっかり加熱しよう
鉄のフライパンはどのような料理に使うときでも、最初にしっかりと熱することで食材がくっつかないようになります。特に、テフロン加工のフライパンを使い慣れている人は、最初の加熱のしかたが中途半端になることが多いため注意が必要です。
鉄フライパンは油を塗ってから収納しましょう。また、使うときは加熱して煙が出るまで油を温めます。
実践③適切な温度を保ちながら調理しよう
今まで使ってたテフロン加工の卵焼き器がいい加減ダメになってきたので、ずーっと気になってた玉子焼き鉄フライパンを購入✨
— ささぴー (@pooh_sasapi) April 25, 2020
昨晩、晩ご飯時に届いたので、晩ご飯後に玉子焼き作成。
思ってたよりも火の通りが良くて、火の加減をもう少し調整する必要あり! pic.twitter.com/I1Y4m0Z6A5
鉄フライパンの温度が80℃以上になったら食材を入れます。熱で油がユラユラしたときが、80℃のタイミングです。しかし80℃になっても野菜など冷たい食材を入れるとまた温度が下がるため、火力を調節して80℃以上に保ちましょう。調理中のフライパンは、120〜180℃に保つのが理想です。
それでは実際に、鉄フライパンでおいしい目玉焼きを作ってみましょう!
実例:おいしい目玉焼きの作り方
1.鉄フライパンを温める
まず、鉄フライパンを弱火~中火で煙が出るまでしっかり温めます。
2.油を入れてなじませる
温めたフライパンに多めの油を入れて、再び煙が出るまで加熱し油をなじませてください。フライパンの油が多い場合は卵を入れる前に少し捨てましょう。
3.卵を入れる
こんばんはー🪓
— 大きな斧 (@kinta_masakari) June 1, 2020
最近目玉焼きにハマっています。
鉄フライパンに落とすだけ。
メイラード反応(褐色の所)が
おきて、やはりテフロンには
でない美味しさがあります(•‿•)
鉄フライパンやっぱり最高(*´ω`*)#夜ご飯#鉄フライパン pic.twitter.com/WeSwZ3EpZ2
卵を割り入れたら弱火でふたをして火が通ったら目玉焼きの完成です!
上の手順で目玉焼きを焼くと、くっついて焦げることなくおいしく仕上がります!
まとめ
鉄フライパンはお手入れが面倒なイメージがあります。しかし、お手入れをしっかりすることで、一生ものの価値のあるフライパンになりますよ。丁寧に使って、お気に入りの調理器具に育ててみましょう。
使いこんだ鉄フライパンは劣化したオイルで樹脂層が作られ、摩擦が少なくなります。また、鉄フライパンの熱伝導率はテフロン加工の約217倍もあるんですよ!