乾麺そば(蕎麦)とは?
乾麺そば(蕎麦)とは、麺の状態まで仕立てたそばを干して水分を飛ばし、乾燥させたそばのことで「干しそば」とも呼ばれます。生そばと比べて日持ちがよく、長期保存も可能です。
乾麺そば(蕎麦)は保存食にもおすすめ
乾麺そば(干しそば)は、数分茹でればすぐに食べられます。生そばより茹で時間は長めですが、調理の手間もそれほどかかりません。また常温で保存でき、つゆに浸すだけでおいしいので調味も簡単です。忙しい日や非常時にもあると助かる、優れた保存食です。
乾麺そばや生そばはスーパーで市販されている
信州や山形などそばの名産地をうたった乾麺そば(干しそば)や生そばはスーパーなどの小売店で手軽に購入できます。この記事では、特に乾麺そばにスポットをあておいしい市販そばに出会うヒントをご紹介いたします。
そば(蕎麦)の基本情報まとめ
「そば(蕎麦)」は代表的な日本料理のひとつとして昔から親しまれています。歴史があるため製法や個性もさまざまで、たくさんの種類がスーパーに並んでいます。ここでは、おいしい市販そばを選ぶための基本的な情報をまとめました。
「十割そば」と「二八そば」の違いとは?
市販のそば麺を購入する際、パッケージに記載されている「二八そば」「十割そば」などの意味をご存じでしょうか?この数字はそばを打つ際のそば粉とつなぎの配合バランスを表し、食感に影響します。
十割そばは「そば粉100%」のそば
そばの風味をしっかり味わえると人気の十割そばは、つなぎを使わず100%そば粉のみで作られています。食感はややザラザラとしており、味や香りが強いのが特徴です。
小麦粉2:そば粉8の割合なのが「二八そば」
そばは切れやすく、打つのが難しいと言われている食材です。そのため、小麦粉などのつなぎを使ってそば打ちされたそばも一般的です。二八そばは、小麦粉2:そば粉8の割合で打たれたそばで、ツルっとしたのど越しが楽しめるのが特徴です。
「更科そば」とは?
「更科(さらしな)」と呼ばれるそばをご存じでしょうか?屋号のようですが実はそうではありません。麺の色が特徴的な白色をしているそばを「更科そば」と呼びます。発祥は信州で200年前には存在していたといわれており、そば粉の挽き方がポイントです。
信州発祥の白色のそばが「更科」
気候や土地がそばの生産に優れた信州(長野)は、戸隠などおいしいそばで有名な土地でもあります。更科が白色をしているのは、そば粉を挽く際にそばの実の中央部分を引いた1番粉のみを使用し、甘皮などが入り辛いためです。高級そばとしても人気があり、味は香りが控えめでほのかな甘みがあります。
「田舎そば」とは?
田舎そばとは、そば殻をつけたままのそばの実を挽いて作ったそば粉を使ったそばの総称です。麺は太くて黒っぽい色合いでそば独特の風味も強く、先ほどご紹介した更科とは対極にあるようなそばです。
山形の「板そば」などが有名
長い板や木箱に豪快に盛り付けられた板そばは、そば産地のひとつである山形県の内陸部で食べられてきたご当地田舎そばのひとつです。農作業や集会の後にふるまわれてきた歴史があり、庶民の味として親しまれてきました。力強い風味を味わうなら、つゆは薄めがおすすめです。
「変わりそば」とは?
そば以外の風味も楽しめると人気があるなのが「変わりそば」です。抹茶が練りこまれた「茶そば」や、ゆず皮が練りこまれた「ゆずそば」、桜の風味が楽しめるピンク色の「桜そば」などたくさんの種類があります。名物料理としてご当地で楽しむだけでなく、お土産や贈答用としても人気です。
「生そば」とは?
乾麺そばと違って干していないのが「生そば」で、賞味期限は短いものの風味が強くておいしいといわれています。また茹で時間が乾麺そばとくらべて短いのも特徴です。伸びやすいともいわれているので、ざるそばなど冷たいそばとして食べるとよいでしょう。
それでは、次のページからスーパーなどで購入できるおすすめの乾麺そばのご紹介です。