グラスサンドアートの作り方
今回はボーダー模様をベースに、簡単なアレンジをした作品を2種類作ります。左側のバラをモチーフにしたものはシックな色使いやデザインを意識しました。右側のイチゴが乗っているものはウェーブ模様をつけ、ケーキのような見た目に仕上げています。気軽にチャレンジできる模様ばかりです。
室内で作るときは、作業に入る前に下に新聞紙などを敷いておくと後片付けが楽になりますよ。盛大にこぼしても安心ですね。
作り方①カラー砂をいれる
ろうとで一番下の層のカラーサンドを少しずつ注ぎ入れます。「少しずつ」が大きなポイントで、慣れるまではつい多く入れすぎてデザインが崩れてしまいがちです。「少し足りないかな」と思うくらいの量を繰り返し入れることで、形づくりもきれいに仕上げられます。
子供と一緒に作るときは、「ろうとを持つ係」と「砂を注ぐ係」とで分担するとより作りやすいですよ。
作り方②スプーンで整えて模様をつける
注いだ砂の表面を整えていきます。ボーダー模様であれば砂の厚さがなるべく均一になるように、ウェーブ模様であればなだらかな波模様になるようにビンを横から見ながら調整します。物足りない部分があればスプーンで少しずつ砂を継ぎ足しましょう。ろうとで足す場合は入れすぎに気を付けてください。
細かいデザインはつまようじで
細かい模様はつまようじや竹串など、先の細い物で形を整えたり作ったりします。波模様などはスプーンで砂を盛ることでできますが、ギザギザ模様やハート型など尖った形はスプーンではやりづらいです。入れた砂をビンの壁面に沿ってひっかくようにするとハッキリしたラインになり、デザインにメリハリが出ます。
作り方③砂を固める
ビンが埋まったら、せっかく作った模様をきれいなままキープするために砂を固定していきます。固め方には大粒の石で上から重しをする、水で固めるなどの方法があります。それぞれ手に入れやすさや難易度が異なるため、どこに飾るのか、どのような用途かで使い分けましょう。
固め方(1)大粒の石で重しをする
砂より粒の大きい、砂利やビー玉などをのせてフタをするのが手軽な固め方です。専用の道具なども不要で、砂と同じ手順で完成です。乾燥させる手間が不要なのも大きなメリットといえます。しかし、完全に固定しているわけではないため、ビンを傾けたり倒したりしてしまうと形が崩れてしまうことがあります。
固め方(2)水で固める
カラーサンドの種類によっては、水を注ぎ入れることで形を保つものがあります。水を全体にいきわたるように静かに注ぎ入れそのまま乾燥させることで、簡単に固まります。水で固まるカラーサンドはやや入手しづらいですが、取り扱いが大変簡単なのが魅力です。探す価値は十分にあるでしょう。
固め方(3)専用の糊を使う
「たった一つのグラスサンドアートを絶対に崩したくない」「多少コストがかかってもこだわりたい」という方は、水のりやボンドなどの接着剤を使用してしっかり固めましょう。水糊は全体にまんべんなくいきわたるように上からかけ、ボンドはあらかじめ砂に混ぜてから使うのが一般的です。
グラスサンドアートのアレンジ方法
細かな模様や形を砂で表現するグラスサンドアートは、インテリアとして見ているだけでも楽しくなりますね。しかし、グラスサンドアートはただのデコレーションにとどまりません。工夫次第でより華やかな作品になったり、実用性が出るようなアイテムにグレードアップしたりできます。
観葉植物を入れて華やかなインテリアに
植物とカラー砂との相性はとてもよく、流行のナチュラルインテリアにもぴったりです。模様を作る前にあらかじめ中心に空洞を作り、そこに生きている植物を植えます。水やりもできます。少しだけ難易度が高くなりますが、そのぶん唯一無二のお気に入りアイテムになるでしょう。
メモホルダーで実用的に
お気に入りのグラスサンドアートをただ飾っておくだけにはもったいないと思うかもしれません。物足りないときは、手芸用のメモクリップを挿しましょう。たちまち、実用的なアイテムに早変わりします。形を維持する必要があるため、糊や水で固める必要があります。仕事や家事の合間にメモを見るたび、心が弾むでしょう。
ジェルキャンドルにも使える
糊の代わりにジェルワックスとキャンドルの芯を入れると、キャンドルに仕上げられます。カラーサンドとの大きな違いは「透明」な部分を作れることです。クリアカラーに貝殻や魚のパーツを入れると、美しい海を表現ができます。パーツやグラスは、ガラスなど燃えない素材を選びましょう。
グラスサンドアートで部屋を飾ろう
一見ハードルが高そうなグラスサンドアートは、子供から大人まで幅広い人たちのおうち時間を充実させるハンドクラフトです。材料も家にあるものや100円ショップなどで手軽に揃えられるのもうれしいポイントです。唯一無二のお気に入りのグラスサンドアートを作ってみてくださいね。
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出典:筆者撮影