みりんの使い方講座!料理における役割を理解して上手に使いこなそう!

みりんの使い方講座!料理における役割を理解して上手に使いこなそう!

普段料理をする上で欠かせない調味料のみりん。ところでこのみりんは何からできているのかご存知ですか?原材料や製造方法を知っていれば料理への使い方やポイントもおさえられるのではないでしょうか。今回はみりんの魅力を最大限に引き出す使い方や役割についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.みりんとは何なのか
  2. 2.みりんの役目
  3. 3.みりん風調味料・みりんタイプ調味料との違いは?
  4. 4.みりんを使った料理4選
  5. 5.まとめ

みりんとは何なのか

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料理をする際、レシピをネットで検索したり、本を見たりする方もいるのではないでしょうか。必ずといっていいほどみりんは登場しますよね。普段何気なく使っている調味料ですが、役目や用途を理解して使用しているでしょうか。レシピに書いてあったから入れるではなく、料理をする上で役割について知っておきたいものです。

みりんはどうやってできる?

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みりんは、主にお米が原料です。熟成させて長い時間をかけて作られるんですね。お砂糖が入っていないのにみりんを使用した料理が甘く感じるのは、熟成する期間でもち米のデンプンが糖に変わるためです。味噌や醤油もそうですが、昔の人の知恵はすごいですね。

本みりんは、もち米、米こうじ、醸造アルコール(または焼酎)を仕込んだもろみを、ゆっくりと熟成させた後、搾ってできる酒類です。

みりんってどんな味?

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みりん単体で味わった経験がある方はあまりいないのではないでしょうか。成人されている方はためしに味見をしてみてもよいでしょう(度数14%ほどなので注意が必要です)。例えるならアルコール入りのとろみのついた砂糖水といったイメージです。酒税がかけられる立派な「お酒」というジャンルですが、飲用するものではありません。

みりんの正しい使い方

前述の通りみりんはアルコールを含んでいるため、加熱してアルコールを飛ばす使い方が正解です。度数が高いですから、火を通さずに使う合わせ調味料などには、アルコールの味が前面に出てしまうため不向きです。このポイントをおさえておけば、料理本にたよらずとも満足のいく料理が完成するのではないでしょうか。

みりんの役目

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みりんの作られ方や用途について知られたところで、具体的な料理における役目をご紹介します。肉料理、魚料理と多彩に使用できる万能な調味料のみりんですが、料理に使うことによってどんなメリットがあるのでしょうか。

料理に照りをつける

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糖分を含むみりんは、加熱すると料理に照りがでます。照り焼きや、つやのあるタレ作りなど照りが重要になってくる料理には欠かせません。加熱すると匂いが変わる性質もあるため、嗅覚でも食欲をそそります。

煮崩れ防止

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食品に味が染み込むのを助けるはたらきがあります。また、料理に甘みが加わりますので、優しいまろやかな味わいになります。煮崩れをふせぐ役割もあることから、長時間加熱することで煮崩れしがちな煮物や煮付けにはなくてはならない存在です。

肉や魚の下処理に

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食品の生臭さをおさえるはたらきもあるため、肉や魚の下処理にも活躍します。料理をよりおいしいものにするために下処理は基本中の基本です。下処理をていねいにすることで完成時の味にぐっと差がつきます。みりんの役割を理解し、用途を理解することで料理上手の仲間入りです。

みりん風調味料・みりんタイプ調味料との違いは?

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スーパーなどでみりんを購入しようとしたら「本みりん」と表記があって買うのをためらった経験はあるのではないでしょうか。はたまた、すぐ近くに「みりん風調味料」や「みりんタイプ調味料」などの商品が置いてありどれを買ったらいいのかわからない、そんな経験も…。この項ではみりんとの違いについて詳しくお伝えします。

みりんと本みりんの違いはある?

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ラベルに本みりんと表記されたみりんが売られているのを見たことはありませんか?ただのみりんとなにか違うのかと疑問がつのりますが、結論から言えば同じものです。みりん風調味料やみりんタイプ調味料と区別を図るために「本みりん」と呼称するメーカーもあります。

みりん風調味料とは

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まず、みりん風調味料についてです。みりん「風」とうたっているだけあり、みりんに味を似せた調味料です。製造方法が異なり、みりんの特徴である甘みを砂糖などで補っているのが特徴です。一番の大きな違いはアルコールが入っていないことです。お酒ではないので酒税がかからないため、みりんと比べると安価で購入できます。

加熱しなくても使える!

みりん風調味料の特徴はアルコールがはいっていないことです。これはメリットにもデメリットにもなります。メリットとしては、アルコールをとばす必要がないため、加熱しない料理に向いていることです。手作りドレッシングや、冷たい小鉢などの一品料理に大活躍です。

日持しないので注意

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みりんは、高いアルコール濃度のおかげで開封後も冷暗所で保存が可能です。みりん風調味料はアルコールを含まず保存に不向きなため開封後は早めの使用がおすすめされます。また、冷蔵庫での保管が望ましいでしょう。

下処理には向かない

みりんには、生の肉や魚の臭みをとる役目があるとご紹介しました。みりん風調味料にはアルコールがほぼ含まれていないため、臭みをとるのには向かないようです。みりんとはまた違った用途があるので、下処理とはほかの場面で利用してみてくださいね。

みりんタイプ調味料とは

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みりんタイプ調味料、こちらはまた本みりんともみりん風調味料とも違います。別名「発酵調味料」と表記するメーカーもあります。製造方法はみりん自体に塩や水飴を混ぜるというものです。塩分を加えることによって飲用できるお酒でなくなるので、アルコールは含んでいますが酒税がかからないという仕組みのようです。

みりんと同じ使い方ができる

みりんタイプ調味料はアルコールを含んでいますから、本みりんと同じように臭みとりや煮物に味を染み込ませるのに使えます。塩分は含みますが、酒税がかからないぶん本みりんより安く購入できるのは魅力的ですね。

塩分の摂り過ぎに注意

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みりんの代用とするのが主な使用例ですが少し工夫する必要がでてきます。本みりんを使ったレシピを参考にすると、塩や醤油が一緒に使われていることもよくあります。みりんタイプ調味料には塩が使われていることを考慮して、ほかの調味料の量を調整しましょう。塩分の摂り過ぎを防げます。

みりんを使った料理4選

フリー写真素材ぱくたそ

みりんに似た調味料との違いを解説しましたが、やはり本みりんにはかないません。料理が一番おいしく仕上がるのはみりん風でもみりんタイプでもなく本みりんです。そんなみりんをうまく活用している、定番レシピをご紹介します。

定番料理への使い方

みりんは主に和食に使われることが一般的です。和食は、味付けがシンプルなものが多いだけにおいしいかそうでないかがはっきりわかるメニューが多い印象ですよね。シンプルで素朴な味付けだからこそていねいな味付け、調理であっと驚かせたいものです。

煮物

和食の定番といったら煮物です。みりんを使用することにより照りがでるのでよりおいしそうにみえます。そして、みりんに含まれる糖分で自然な甘みが表現できるので、お砂糖は控えめでも大丈夫な点も嬉しいですね。かたいイモ類も、みりんが入っていることでしっかり味がしみてほくほくになります!

魚の煮付け

こちらの煮付けもタレがつやつやでとてもおいしそうです。合わせ調味料に水はいれないそうで、よりいっそう素材と調味料の味が引き立つシンプルな一品。煮付けのタレはもちろん、魚の下処理にもみりんを使用すればさらにワンランク上の煮付けが作れることでしょう。

鶏チャーシュー

こちらの鶏ももをつかったチャーシュー、なんとレンジでできてしまうんです。チャーシューといえば長時間タレに漬け込む、煮込むイメージがあります。みりんを使用しているので短時間のレンジ加熱でも味がしっかりしみるんですね。時間がないときに手早く一品が完成するのは魅力的です。

和食だけでなくこんな使い方も

素揚げしたさつまいもの甘みと甘じょっぱい砂糖醤油がマッチして、ついついたくさん食べてしまう大学芋です。基本はお砂糖と醤油で合わせ調味料を作って煮立たせたら完成ですが、みりんを入れることによって味にコクと深みがでます。蜜がとろりと照るのもみりんのおかげです。和食の甘みだけでなく、こうしたおやつなどにもみりんが活躍します。

まとめ

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みりんの使い方、役割を一通りご紹介してきました。普段料理をするなかで参考にするレシピはたくさんあることでしょう。料理に慣れてきたらレシピ本に頼らなくなった、そんなときもみりんの役割や用途を理解しているのならば自身で考えて使ってみることも可能です。みりんをうまく活用して料理上手を目指してくださいね。

umemi
ライター

umemi

現在第一子妊娠中のプレママ。爬虫類を飼育中。。 お菓子作りや手芸が趣味です。

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