焼印の作り方
難しいイメージの焼きごての自作ですが、工程としてはかんたんで、時間をかけて作業するのが好きな人に向いているDIYです。真鍮を加工する際に時間がかかる分、腕や工具を休ませながら作業することをおすすめします。
焼印の作り方①真鍮をカットする
金切りノコギリで真鍮を必要なサイズにカットします。真鍮を切る際はあて木をし、金切りノコギリを安定させてカットすると切りやすいです。ノコギリを使い慣れている方でも真鍮は硬いので、刃を滑らせて怪我をしないように気をつけましょう。
- グラインダーを使用してカットする場合は鉄粉が散るので、マスクとゴーグルを着用し、ペンチで真鍮を固定しましょう。やけどの恐れがあります。
焼印の作り方②デザインを描き写す
トレーシングペーパーにマジックでデザインを描きます。そのデザインをクレヨンで塗りつぶし、裏返して真鍮の上に乗せたら、鉛筆などでマジックの線をなぞりましょう。しっかりとクレヨンをつけるために、強めの力でなぞって、左右反転したデザインを真鍮に描き写します。
焼印の作り方③真鍮を彫る
ミニルーターで線の外側を彫る・削る加工をしていきます。線の周りを1mmのビットで彫ってから、4.5mmのビットに変えて広い面を削っていきましょう。木や皮などに焼印をする場合は1mmの深さに、食品などの柔らかいものに焼印をする場合は2mmの深さに彫ります。真鍮を加工をする際は細かい鉄粉が散るので、吸い込まないようにマスクを着用して作業しましょう。
- 100均などで販売されている電池式のミニルーターで真鍮を加工する場合は、すぐに熱をもってしまうので、ミニルーターを休ませながら作業しましょう。
焼印の作り方④柄をつける
真鍮のデザインを彫った面を下にし、鉄用の刃をつけたドリルで中心に、深さ1cm~1.5cmの穴を開けます。ドリルの刃にマジックで印をつけてから穴を開けると、貫通の心配がありません。持ち手を15cm~20cmの長さににカットし、ドリルで4cmほどの深さの穴を開け、軟鉄丸棒を差し込みます。真鍮の穴にも軟鉄丸棒を差し込みましょう。
- ドリルの刃のサイズは軟鉄丸棒の径にあわせましょう。
- ドリルで穴をあける際は横に動かさないように気をつけましょう。穴が広がると軟鉄丸棒と径があわなくなります。
焼印の作り方⑤刻印をしてみる
焼きごてをバーナーやカセットコンロなどの炎で温め、木材などに試し刻印をしてみましょう。出来上がり具合を確認し、気になる場所があれば再度加工して整えます。自身が納得できる焼印になれば完成です。
- 焼きごてを再加工する際はやけどしてしまわないように気をつけてください。しっかりと冷ましてから再加工しましょう。
レザークラフトに刻印する場合の注意点
レザークラフト(皮製品)に焼印する場合は、焼きごてをレザーに付けたとき、煙が出るくらいが適温です。始めはどれくらいの時間熱するのが良いのかわからないと思いますので、余ったレザーなどで数回試すことをおすすめします。
アクリル板に刻印する場合の注意点
アクリル板などの樹脂板に刻印する場合は、板の強度によって真鍮を彫るときの深さを変える必要があります。アクリル板は硬いので印面がめり込むことが少ないため1mmの深さの削りでも綺麗に刻印できますが、柔らかい樹脂の場合は3mmほどの深さに削りましょう。
- アクリル板に刻印する際は焼きごてを低めの温度に熱し、長い時間印面を当てるようにすると綺麗なしあがりになります。
- 刻印後、印面に樹脂がへばりついてしまった場合は、樹脂が冷めてしまわないうちに真鍮製のブラシでこすり取りましょう。
どんなものに刻印をする場合でも、試し刻印をして、自身の好みの焼印になるように調節しましょう。アクリル板(樹脂板)に刻印をする場合は特に、焼きごての熱で樹脂が溶けるので、加減を知るためにも試し刻印をしっかりとしておきましょう。
まとめ
木製品やレザークラフト(皮製品)、食品などでよく見かける焼印は、ホームセンターや100均で材料や道具が手に入れられ、作り方もかんたんと、チャレンジしやすいDIYです。焼きごてを自作し、オリジナル焼印でおしゃれなアイテムを手作りして生活を楽しみましょう。
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