手縫いパッチワークの作り方【基本編】
材料の確認ができたら早速パッチワークを手作りしましょう。それぞれの工程でつなぎ方のコツや布の配色の仕方などの基本を解説していきます。パッチワークの作り方の中で端切れをピースと呼び、ピースを縫いあわせることをピーシングやピースワークといいます。
手縫いでの作り方①型紙の作成
パッチワークの作品作りの基礎となる型紙は重要です。使いたい製図を厚紙に写すか先の細い鉛筆などで直接製図を描き入れて、線のとおりにカッターやハサミで切ります。1mmのズレもないようにきっちり切りましょう。手縫いやミシンでのパッチワークの作り方に慣れるまで、型紙の形は四角形の曲線が少ない図形がおすすめです。
手縫いでの作り方②布に型紙を写す
作り方の解説では正方形の型紙を使った作り方で見ていきます。この方法は手縫いでもミシンでも両方使えるので便利。実寸サイズをくり抜いて実寸と縫い代部分が一緒に描き込める型紙を作っておくと繰り返し使えます。実寸や縫い代の長さを余白部分に書いておくとわかりやすいです。
初心者の人がピースのつなぎ方に慣れてコツをつかむまでは正方形のパッチワークをおすすめするわ!
手縫いでの作り方③布を裁断する
布の上に②で作成した厚紙の型紙を載せてピースを作ります。完成時の配色を決めておきたいときは、裁断する前に布を大体並べてみるとよいでしょう。配色のコツは薄い色→濃い色と交互に配置するとメリハリのあるつなぎ方ができます。ミシンで縫う場合もあらかじめ大まかに色の配置を決めてくと作業がしやすくなります。
この型紙作りのアイデアはほかの図形にも使えるのでおすすめよ!
手縫いでの作り方④まち針で留める
裁断したピースを線を描いた方が表になるよう、中表にしてピースを2枚重ねます。まち針で留める順番は端→端→真ん中の順で打ちます。端→真ん中→端の順でで留めると、伸縮しやすい布や図形の場合、端があわなくなるケースがあるからです。
端切れ(ピース)同士をあわせるときにまち針で留める順番
- 両端のどちらか一方にまち針を打つ
- もう片方の端にまち針を打つ
- 最後に真ん中にまち針を打つ
まち針を打つときの角度
ピースを重ねて最初に待ち針を打つときは布に対して垂直にします。斜めだったり曲がっていたりするとピースがズレてしまいます。
まち針を垂直に打つコツはあらゆる裁縫で役に立ちます!
手縫いでの作り方⑤ピースワーク
待ち針で留めてあるどちらかの端から縫い始めます。このとき、線のとおりではなくピースの端から縫い始めます。最初の一針は玉結びをした糸で返し縫いをします。2枚のピースを縫いあわせることをピースワークといいます。このピースワークを行うことでピースのつなぎ方やコツがつかめるようになります。
ぐし縫いする
もう一方の端までぐし縫いをします。あまり大きな縫い目だと仕上がりでつなぎ方が目立ってしまうので、初心者の人はできるだけ小刻みに運針しましょう。
糸こきする
ぐし縫いをしながら2~3回に分けて糸こきを行います。糸こきとは縫い目の糸が平坦になるように指でしごくことをいいます。
手縫いでの作り方⑥縫い代を倒す
縫い終わったピースの縫い代を濃い色の方に倒します。このときにアイロンを当てるのですが、その前に指で折り目をかんたんにつけておきます。
アイロンで押さえる
指で折り目をつけて、片方に倒しておいた縫い目にをアイロンを当ててしっかり折り目をつけます。
手縫いでの作り方⑦つないだピースをあわせる
手縫いでのピースワークの完成!
ラグなど大きな作品を作るときは「風車倒し」と言う縫い代の折り方がスッキリするのでおすすめ!
「風車倒し」のやり方についてはHANDSのナインパッチの作り方の記事を参考になさってください。
最後に、手縫いパッチワークの作り方【キルト編】を紹介します。
出典:筆者撮影