袋物の底マチの種類④三角マチ
マチの脇に三角形のポイントが付く作り方です。三角形の力布のようなものが付くことで、バッグの強度が上がります。たくさんのものを入れるトートバッグなどに向いています。布を切り替えるデザインのバッグにもおすすめですが、きちんと畳まないと左右非対称になってしまうのがデメリットです。
作り方①マチを決める
布の底中心線(輪)を確定し、アイロンでクセ付けします。輪を中心に底マチを割り出します。マチの縁にあたる線もアイロンでクセ付けしておきます。
先ほど付けた折り目を目安に、輪を内側に折り込みます。横から見ると「W」の形になります。布がずれないように、もう一度アイロンでクセ付けし、マチ針を打っておきましょう。
作り方②脇を縫う
この状態で、両脇を縫います。表に返すと、両脇に三角形のポイントができています。
底の強度を上げるときは、三角にできたマチにミシンステッチを入れておきましょう
袋物の底マチの種類⑤キャラメル包みマチ
④番目の種類「三角マチ」の派生形となるマチです。横から見ると、キャラメルの包み紙のように見えます。高さと幅ができたっぷり入るので、バッグよりもファスナーを付けた小物用ポーチに向いています。入園グッズでのニーズは少ないですが、裁縫が好き、ミシンが使えるという人にチャレンジしてほしいマチの作り方です。
ミシンを使ってまっすぐ縫うだけだから、かんたんですよ!
作り方①マチを決める
上下左右の中心線を確認します。左右の中心線を上下の中心線に合わせるように内側に折り込みます。横から見ると、8の字に見えます。アイロンでクセ付けておき、マチ針を打っておきます。
左右の中心線をつき合わせるのがきれいに作るポイントです。
作り方②脇を縫う
この状態で両脇を縫います。表に返すと、キャラメルマチができています。
袋物の底マチの種類⑥別布マチ
デザインのひとつとして「別布」を使ってマチを取る種類もあります。ぐるりとマチを縫い合わせるので、丸みを帯びたデザインのポシェットや小物入れ、底板を入れるタイプのバッグに向いています。合印をきちんと合わせないと、左右の側面が歪んでしまうところがデメリットとなります。
作り方
- 側面布2枚、マチ布(側面布の3辺の長さ)を準備する
- 側面布とマチ布を中表に合わせて縫う
- できあがり線の角まできたら、いったん返し縫いをして、ミシン糸を切る
- 布の方向を変えて、1辺だけ縫う、3辺目もこの繰り返し
- 同様に反対側面布も縫い合わせる
1辺ずつ縫っていく、というのが大きなポイントですね。
合印として、マチ布に縫い代と同じ長さの切れ目を入れておくと、布がつれずに縫えますよ
出典:筆者撮影