生ホタルイカの食べ方!生で食べる前に必要とされる下処理方法を紹介!

生ホタルイカの食べ方!生で食べる前に必要とされる下処理方法を紹介!

生ホタルイカは春の時期限定の旬の食べ物です。希少価値が高い生ホタルイカをお刺身で食べてみませんか。この記事では生ホタルイカの食べ方について、下処理方法や生食のためのひと手間などを紹介します。お酒のつまみとしても味わえる刺身以外の食べ方も併せてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.生ホタルイカとは
  2. 2.生ホタルイカの食べ方①下処理
  3. 3.生ホタルイカの食べ方②冷凍させる
  4. 4.生ホタルイカの食べ方③盛り付けし完成
  5. 5.生ホタルイカの料理・沖漬けの作り方
  6. 6.春の味・生ホタルイカの食べ方を試してみよう

生ホタルイカとは

出典:写真AC

富山県を中心に水揚げされるツツイカ目ホタルイカモドキ科に属するイカの仲間です。10cmに満たない大きさのイカで、自ら発光することで知られています。日本全国に分布しますが、富山県の沖合にホタルイカが集まることが多く、この地域での水揚げが主となりました。

生ホタルイカの旬の時期

ホタルイカの旬は、2月~4月下旬の産卵シーズンのみです。ホタルイカの寿命は1年のみで、交接から産卵を終えると寿命を迎えます。成熟期を迎え、産卵のために浮上する時期が漁のタイミングとなります。この地域でのホタルイカ漁でなければ採算は取れないとされています。

生ホタルイカの食べ方①下処理

生ホタルイカは水揚げ後、釜茹でボイルされたものが流通します。富山などご当地では生で出回ることも多いのが特徴です。今回は、銀座渡利の板前さんによる動画を参考に生ホタルイカの食べ方について紹介します。

目や口を取る

生のホタルイカは、そのまま食べると骨や水晶体などが口に残ってしまいます。口当たりをよくするために、両目とカラス口を骨抜きを使って引き抜きます。下処理の際に、目の周りを埋めている墨が飛び散りやすいので気を付けてください。口は足の中央にあります。

胴と足の隙間を探ると、透明な中骨が見つかります。生なので引き抜きにくいのですが、骨抜きを使ってゆっくりと丁寧に引き出します。これで、下ごしらえは完了です。

生ホタルイカの食べ方②冷凍させる

Photo byPublicDomainPictures

生ホタルイカの内臓には寄生虫がいるとされています。生食したら「アニサキス症」などの食中毒が心配されるので、ここで寄生虫を死滅させるためのひと手間が必要になります。下ごしらえを終えたホタルイカは、フリーザーパックに入れ、空気を抜いたのちに冷凍保管をしましょう。
 

生ホタルイカを冷凍する理由

出典:Pexels

寄生虫が死滅する条件

  • -20℃で24時間以上冷凍する
  • 70℃以上、60℃なら1分間加熱する

寄生虫(アニサキス)が死滅する条件として、 -20℃で24時間以上冷凍させることが大前提です。加熱する場合は70℃以上、または60℃なら1分間の加熱が必要になります。ホタルイカの生食をする場合、冷凍をすることでアニサキスが死滅します。

ただし、家庭用冷蔵庫の冷凍室の下限は-18℃~-20℃です。機種や冷凍環境によっては、温度が下がらず十分にアニサキスが死滅しない可能性も考えられます。家庭で生食用のホタルイカを購入する場合は、あらかじめ冷凍処理されたものを選ぶことも一案です。

冷凍庫の温度が低くならない場合、時間をかけて冷凍しても寄生虫の不安は解消されません

冷凍生ホタルイカ

富山湾産ホタルイカ約600g

参考価格: 3,680円

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富山県から直送される冷凍ホタルイカで、解凍後は生食可能です。家庭で冷凍させることが難しい場合は、刺身用のものをお取り寄せすると安全に食べられるでしょう。時期によっては購入できない場合があるので、旬の時期を狙ってお取り寄せすることをおすすめします。

生ホタルイカの解凍方法

冷凍されたホタルイカは、急激な温度変化を嫌います。冷蔵庫に移し6時間ほど時間をかけてゆっくり解凍させてください。この方法だとホタルイカの鮮度を落とすことなく新鮮なお刺身が食べられます。

生ホタルイカの食べ方③盛り付けし完成

解凍が済んだ生ホタルイカはシソやショウガを添えた皿に盛り付けましょう。ワサビやショウガ醤油で食べます。皿には、5杯程度を脚や耳をまとめて盛り付けると、見栄えが良くなります。

生ホタルイカのお刺身が完成しました。日本酒などのお供におすすめです。

生ホタルイカの料理・沖漬けの作り方

出典:写真AC

お刺身だけでは食べ飽きてしまうことがあります。下処理と冷凍処理が済んだ生ホタルイカがたっぷりあるのなら、沖漬けを作ってみませんか。ホタルイカ料理の幅も広がりますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

材料

  • ホタルイカ 適宜 (20杯程度)
  • 醤油 50cc
  • みりん 50cc
  • 酒 50cc

作り方

1.みりんと酒を火にかけて、アルコール分を飛ばす
2.粗熱が取れたら醤油を入れて冷ます
3.完全に冷めたら、生ホタルイカを手順2に入れる
4.冷蔵庫で1日ほど熟成させて完成

生ホタルイカの沖漬けを作る際の注意

  • ホタルイカは必ず下処理(目と口、骨を取る)をおこなう
  • 冷凍を済ませ寄生虫の処理をすること
  • 塩分や酒では寄生虫は死滅しないので、必ず冷凍済みのものを使うこと

塩分は醤油のみなので、熟成後は当日中に食べきってください。

春の味・生ホタルイカの食べ方を試してみよう

生ホタルイカを食すための下処理の方法や、料理の仕方などを紹介しました。寄生虫の心配があるため、温度に気を付けなければいけない点がありますが、それがクリアできれば春の旬を珍味として味わえます。沖漬けも簡単な料理ですのでぜひ試してみてくださいね。

参考動画

今回の記事は、銀座渡利様のYoutube動画を参考に作成をいたしました

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たがめかめの
ライター

たがめかめの

40代主婦、手作り作家としても活動しているwebライターです。料理・ハンドメイド/DIY・楽器演奏など趣味だけは増えていきます。

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