ウイスキーの製造方法を解説!おいしい飲み方とおすすめアレンジをご紹介

ウイスキーの製造方法を解説!おいしい飲み方とおすすめアレンジをご紹介

大人のお酒というイメージのウイスキー。近年のハイボールブームによりお店で飲むだけでなく、家庭でも手軽に楽しむ方が増えています。今回は、ウイスキーについての定義や種類、製造方法から、おいしい作り方やおすすめのアレンジの作り方まで、いろいろとご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.ウイスキーとは?
  2. 2.ウイスキーの製造方法
  3. 3.ウイスキーのおいしい飲み方
  4. 4.ウイスキーのおすすめアレンジ
  5. 5.まとめ

ウイスキーとは?

Photo byholdosi

まずはじめに、ウイスキーとはどんなお酒なのか、その定義や種類について詳しく解説していきましょう。

ウイスキーの定義

出典:イラストAC

以下の3つの条件を満たしたものを「ウイスキー」と呼びます。

  • 原料が穀物(大麦、ライ麦、トウモロコシなど)であること。
  • 穀類を麦芽などで糖化させ、発酵、蒸留を行って造られる蒸留酒であること。
  • 木樽で熟成していること。
さらに、使用する原料の割合や熟成年数など、国ごとにさまざまな定義を定めています。

ウイスキーの主な種類

Photo byfelix_w

次にウイスキーの主な種類について、ジャパニーズウイスキーを例に見ていきましょう。ウイスキーは原料と蒸留方法の違いにより、「モルトウイスキー」、「グレーンウイスキー」の2種類に分けられ、さらにこの2つを合わせた「ブレンデッドウイスキー」の3つに分けられます。

モルトウイスキーとは?

モルトウイスキーとは、モルト(大麦麦芽)だけを原料に、単式蒸留器で蒸留されたウイスキーのことです。その中でも、単一の蒸留所でつくられるものを「シングルモルト」、複数の蒸留所でつくったモルトウイスキーをブレンドしたものを「ピュアモルト」と呼びます。

日本の製造メーカーの代表的なブランドは、サントリー製造のシングルモルト「山﨑」「白州」、ニッカウヰスキー製造のシングルモルト「余市」「宮城峡」、ピュアモルト「竹鶴」などです。

グレーンウイスキーとは?

グレーンウイスキーとは、トウモロコシなどの穀物を主原料に、連続式蒸留器で蒸留されたウイスキーです。「グレーン」とは穀物という意味で、ブレンデッドウイスキーをつくるベースとして主に使われます。日本の製造メーカーの代表的なブランドは、サントリー製造の「知多」、ニッカウヰスキー製造の「カフェグレーン」です。

ブレンデッドウイスキーとは?

ブレンデッドウイスキーとは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしてつくられるウイスキーのことです。日本で多く飲まれているウイスキーのほとんどは、ブレンデッドウイスキーといわれています。日本の製造メーカーの代表的なブランドは、サントリーの定番ブランド「角瓶」「トリス」「オールド」、ニッカウヰスキーの定番ブランド「スーパーニッカ」「ブラックニッカ」などです。

世界の5大ウイスキー

Photo byAnnaliseArt

ウイスキーは世界中で造られていますが、なかでも代表的な5つの生産国で造られているウイスキーのことを「世界5大ウイスキー」と呼びます。それぞれの生産国で使用する原料や製法、熟成期間などの定義は異なっており、造られるウイスキーの種類もさまざまです。こちらでは、世界5大ウイスキーで造られている主な種類や製品についてご説明しましょう。

世界5大ウイスキー

  • アイリッシュウイスキー(アイルランド)
  • スコッチウイスキー(スコットランド)
  • アメリカンウイスキー(アメリカ)
  • カナディアンウイスキー(カナダ)
  • ジャパニーズウイスキー(日本)

スコッチウイスキーの種類と製品

スコッチウイスキーは、スコットランドで製造されるウイスキーのことで、ウイスキーの全消費量の約6割を占めるといわれており、名実ともにウイスキーの代名詞的存在です。「モルトウイスキー」、「グレーンウイスキー」、2つを合わせた「ブレンデッドウイスキー」の3種類がつくられています。日本のウイスキーは、スコッチウイスキーをお手本に誕生したといわれています。

スコッチウイスキーの代表的なブランドは、ジョニーウォーカー、バランタイン、シーバスリーガル、カティサーク、オールドパーなど、バーではおなじみのウイスキーばかりです。なかでも、ジョニーウォーカーは世界でいちばん飲まれているウイスキーといわれ、世界中から愛されています。

アイリッシュウイスキーの種類と製品

アイリッシュウイスキーは、ウイスキー発祥の地ともいわれるアイルランドで造られるウイスキーで、かつては生産量世界一を誇っていた時代もあったそうです。「ピュアポットスティルウイスキー」、「モルトウイスキー」、「グレーンウイスキー」、「ブレンデッドウイスキー」の4種類がつくられています。

アイリッシュウイスキーの代表的なブランドは、ブッシュミルズ、ジェムソン、タラモア・デューなどで、コアなファンが多いウイスキーです。

アメリカンウイスキーの種類と製品

アメリカンウイスキーは、アメリカでつくられているウイスキーの総称。原料の違いによって、「バーボンウイスキー」「コーンウイスキー」「モルトウイスキー」「ライウイスキー」など数種類ありますが、生産に占める割合はほとんどが「バーボンウイスキー」。その中でも、テネシー州で生産、チャコールメローイング製法を行っているものだけを「テネシーウイスキー」と呼びます。

アメリカンウイスキーの代表的なブランドは、ほとんどがバーボンウイスキー。ワイルドターキー、I.W.ハーパー、メーカーズマーク、フォアローゼズなど日本でも有名で人気の高いウイスキーばかりです。また、テネシーウイスキーのジャックダニエルは、世界で2番目に売れているウイスキーといわれています。

カナディアンウイスキーの種類と製品

カナディアンウイスキーは、「フレーバリングウイスキー」、「ベースウイスキー」、二つをブレンドした「カナディアンブレンデッドウイスキー」の3種類がつくられています。製品のほとんどはカナディアンブレンデッドウイスキーで、代表的なブランドは、カナディアンクラブ、クラウンローヤル、ブラックベルベットなどです。

次のページ

ウイスキーの製造方法

関連記事

記事ランキング