レッドアイってこんなカクテル
レッドアイは赤くてきれいなビアカクテルです。アルコール度数が低く、飲みやすいカクテルなので、女性やお酒が弱い人にも親しまれています。材料も少なく、アレンジも簡単にできるので、家飲みカクテルとしてもおすすめなです。
名前の由来
レッドアイの名前の由来はいくつかありますが、中でも有名なものが2つあります。1つはレッドアイの二日酔い解消効果を狙って、二日酔いで目が赤くなった人達が好んで飲んでいたからという説です。そしてもう1つは、昔レッドアイには生卵が使われていたため、卵の黄身が赤いトマトジュースに浮かぶ目玉のように見えた、というものです。
カロリーやアルコール度数
レッドアイは、ビールを使ったカクテルで、コップ一杯(200mL)で約50kcalとカクテルの中でもカロリーが低いのが特徴です。アルコール度数5%ほどのビールをトマトジュース割っているので、お酒の中でもかなりアルコール度数が低く、飲みやすいです。
健康や美容への効果
健康への効果
「お酒は健康や美容に悪いのではないか」と思われるかもしれませんが、それは少し間違いです。お酒は、少量であれば血行をよくしてくれたり、ストレスを解消してくれたりと、健康によいことも多いのです。レッドアイに使われているビールは、アルコール度数が低いので、飲み過ぎにさえ注意すれば、健康によい効果が期待できます。
レッドアイには二日酔いを軽減する効果が期待できます。トマトやトマトジュースをアルコールと同時に摂取することで、血中のアルコール濃度が3割低下し、飲んだ翌日に50分早くアルコールが体内から抜けるという研究結果があります。
美容への効果
あまり知られていませんが、レッドアイに含まれるビールにはアンチエイジングや育毛に効果的な「IGF-I」を増やす作用があるといわれています。ビールには糖質やプリン体も多く含まれていますので、飲み過ぎには注意しなくてはいけませんが、適量であれば美容効果が期待できます。
レッドアイにはトマトジュースが使われています。トマトに含まれるリコピンは肌のシミやシワを防ぎ、ハリと弾力たもつコラーゲンを生成する手助けをします。さらに、トマトジュースはお酒によって失われたビタミンを補う効果もあるので、大量に飲む日は、時折レッドアイに切り替えてビタミンを補給するのもおすすめです。
どんな味?
レッドアイはトマトの風味が爽やかで飲みやすいカクテルです。ビールとトマトジュースの割合にもよりますが、トマトジュースがビールの風味をうまく生かすので、普段ビールが「苦手だ、まずい」と感じている方でもおいしく飲めるでしょう。
おいしいレッドアイの作り方
材料
- ビール 100mL
- トマトジュース 100mL
基本のレッドアイの材料は同量のビールとトマトジュースのみです。一般的にビアカクテルにはビールの味が薄くなってしまうので、氷を使いません。トマトジュースはできれば塩分が少ないものを選んで使いましょう。食塩が多く使われたトマトジュースで作ると、美容と健康によいどころか塩分の取りすぎになります。
作り方
①ビールを注ぐ
グラスにビールを注ぎます。このとき、なるべく泡を立てないように静かに注ぎましょう。泡を立ててしまうと、混ぜるときに邪魔になったり、カニ泡と呼ばれるまずい泡になったりするからです。さらに、静かに注ぐことでビールから炭酸が抜けるのも防げます。
②トマトジュースを注ぐ
トマトジュースも、できるだけ静かに泡を立てないように注ぎましょう。このとき、ビールとトマトジュースが分離したように荒く混ざった状態なりますが、マドラーでかき混ぜるので気にしなくてよいです。
③軽くかき混ぜる
ビールとトマトジュースを入れたら、マドラーで2~3回軽くかき混ぜます。あまりかき混ぜ過ぎても炭酸が抜けてしまうので、ゆっくり優しく混ぜましょう。マドラーを回すようにかき混ぜるのではなく、持ち上げるようにかき混ぜると、より少ない回数で混ぜることができます。
おいしいレッドアイを作るコツ
ビアカクテルには氷を入れませんので、ビールやトマトジュースはよく冷やしたものを使用しましょう。さらに、人により好みは違うので、自分がおいしいと思う割合でレッドアイを作りましょう。自分の好みの味を探せるのも、家飲みの醍醐味です。
レッドアイのおすすめアレンジ
自分の好きな味にアレンジを加えられるのも、家飲みのよいところです。特にレッドアイは、甘すぎない爽やかな味わいなので、調味料などでアレンジがしやすいカクテルです。自分好みのレッドアイを作り、家飲みをさらに充実させましょう。
タバスコ
レッドアイにタバスコを何滴かたらすだけで、ピリッと辛口のカクテルになります。カクテルにタバスコを使うことに違和感を感じるかもしれませんが、トマトの酸味にタバスコの辛味があう、おいしいカクテルになります。辛いものが苦手な方でも1滴たらすだけで、また違ったレッドアイの風味をたのしめます。
胡椒
胡椒のピリッとした辛味は、レッドアイにとてもよくあいます。できれば塩コショウではなく、胡椒のみで、少し粗挽きのものを使うと、よりおいしく作れます。普通のレッドアイに少し飽きてきたタイミングで、胡椒のアレンジを加えればまた2杯3杯とお酒が進むことでしょう。
バジル
トマトにバジルがあうのはいうまでもありません。乾燥バジルやバジルソースなど、好みの形態のバジルをレッドアイに入れてアレンジしてみましょう。自宅にいながら、イタリアンレストランにいる気持ちになれますよ。
ビールやトマトジュースを使ったほかのカクテル
ビールやトマトジュースを使ったおいしいカクテルは、ほかにもたくさんあります。いろいろな種類のカクテルを知って、家飲みを充実させましょう。
ビールを使ったカクテル
シャンディガフ
シャンディガフは、ビールをジンジャーエールで割ったカクテルで、ビールよりも甘く飲みやすいのが特徴です。レッドアイと同じように、ベースのアルコール度数が低いので、お酒が苦手な方でもおいしく飲めるカクテルにです。一般的にビールとジンジャーエールの割合は1:1で、氷を入れずによく冷えた飲料やグラスで作るのがよいでしょう。
パナシェ
パナシェは、ビールとレモネード系の炭酸を1:1の割合で混ぜ合わせたカクテルです。レモネード系の炭酸は、レモン味の好きなジュースを使いましょう。好みでカットレモンを飾ってもかわいらしいです。レモンの爽やかな風味がよくきいて、飲みやすいお酒です。
トマトジュースを使ったカクテル
ブラッディ・メアリー
ブラッディメアリーはウォッカをベースに、トマトジュースで割り、レモンをしぼったカクテルです。レッドアイとは違い、ベースがウォッカなので少しアルコール度数も高めになっています。好みでウスターソースや、胡椒などの調味料を混ぜてもおいしいです。
トマトモヒート
トマトモヒートは、バカルディなどのミントリキュールをトマトジュースで割ったカクテルです。一般的なモヒートのようにライムをしぼったり、グラスに飾ったりしてもおいしく作れます。さらに、生のトマトを飾ってもかわいらしいです。
手作りのカクテルで家飲みを充実させよう
自宅での晩酌が、いつも買ってきたビールを缶のまま飲むだけでは飽きてしまいます。そんなときは、手作りのビアカクテルで宅飲みを充実させてみてはいかがでしょうか。レッドアイは、おいしくてさらに健康を考えたカクテルなので、晩酌のレパートリーにぜひ加えてみてください。