焼き米とは?
焼き米の読み方は、「やきごめ」や「やっこめ」、「やいごめ」です。同じ意味で煎り米、炒り米「いりごめ」があります。一般的に籾(もみ)から殻を除いた玄米です。郷土料理として、昔から親しまれており、日本のいくつかの地方に伝わる食べものです。手軽に食べられるインスタントで保存もきく食材です。
焼き米の栄養と成分
焼き米は炒ることで、栄養価が高くなります。玄米と白米では、玄米のほうが食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養成分も豊富に含まれています。お腹の持ちもよく少量で栄養が取れるので、ダイエット食の置き換え食としても女性には嬉しいですね。栄養バランスもよく、携帯食としても便利な食べものです。
焼き米の歴史
焼き米の歴史は古く、600年以上前から伝わっている地域もある伝統的な保存食です。昔は種籾(たねもみ)として選んだものが余ったときや、まだ若い籾を焼き米にしていました。脱穀しても芽が出始めた種籾は、味が落ちて美味しくありません。昔ながらの知恵で保存食やおやつに利用していました。
焼き米に似た食べもの
焼き米のように、お米を使た保存食、携帯食を紹介します。非常食としてもあると助かる食材です。家にストックしておくと便利です。
アルファ米
焼き米と同じく非常食としてアルファ米が知られていますが、アルファ米はまずお米を炊きます。ご飯になったものを、乾燥させたものがアルファ米です。美味しく炊き上げた後、乾燥させたアルファ米に水やお湯を加えることで、再び軟らかいご飯になります。焼き米と水分を飛ばす工程は同じですが、お米のままか炊き上げたごはんかの違いがあります。
チウラ
ネバールには、チウラとういうお米を蒸して乾燥させた食べものがあります。蒸しているので、チウラのほうが、焼き米より軟らかいです。ネパールのカレー、タルカリのご飯代わりとして、またヨーグルトのトッピングとして食べられます。トッピングとしての食べ方は焼き米と似ています。
糒(ほしいい)
糒(ほしいい)は、干し飯(ほしいい)、乾飯(かれいい)とも呼ばれます。米を炊くかもち米を蒸し、水で洗います。その後天日干しをします。日本書紀にも記載がある保存・携帯食です。名前は違いますが、現在のアルファ米の作り方とよく似ています。
焼き米の作り方
焼き米はその地域によってもち米、うるち米などそれぞれに違います。また作り方も伝統的な方法と現在の方法でも違いがあり、各家庭のよっても違いがあります。味も違いがでてきますが、ここでは一般的な作り方を紹介します。
収穫した稲を焼き米にする作り方
まず籾(もみ)殻のまま煎ります。その後殻を潰して殻を取り除く作業をします。殻を除き潰されものが焼き米です。もともとは、未成熟で収穫された米や、種籾の余りを有効に利用するための作られました。保存食、非常食、携帯食で、長期保存できる食材です。
次ページからは市販の籾(もみ)から焼き米を作る方法を紹介します。