ラードとは?
ラードとは炒め物や揚げ物に使われる豚の脂肪から作られた油のことで、白くペタッとしたクリームのような見た目です。料理に使うとうまみやコクをプラスしてくれるので、いつもの料理がひと味違うおいしさになりますよ。
ラードには2種類ある
ラードは主に豚の背脂や腹の脂だけで作られた純正ラードと、豚の脂のほかに牛脂やパーム油を混ぜ合わせた調整ラードの2種類に分けられます。普段スーパーなどでよく売られているのは、純正ラードがほとんどでしょう。調整ラードは業務用であることが多く、とんかつ専門店などで使用されています。
ラードの健康効果
ラードはカロリーが高い?
ラードはこってりとした見た目から、カロリーが高いイメージがあるのではないでしょうか。ラードは100gあたり940kcalで、サラダ油などと比べてもそれほど高カロリーではありません。むしろ、ラードは植物油よりも酸化しづらいという特性をもっており、摂取しても血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増えにくいとされています。
ラードは実は体にいい
ラードにはオリーブオイルと同じように、オレイン酸という成分が含まれているのです。オレイン酸は不飽和脂肪酸とも呼ばれ、善玉コレステロールを保ち、悪玉コレステロールを減らす効果があるといわれています。さらにオレイン酸には腸に働きかけ、ぜんどう運動を促進する効果もあるため、便秘改善の効果も期待できますよ。
ラードと牛脂の違い
ラードと同じく牛脂も脂肪から作られており、白いかたまりのような見た目をしています。しかし、牛脂は名前のとおり牛の脂でできているので、ラードとは別ものです。牛脂は焼肉やステーキで牛肉といっしょに使うことで、風味をアップさせる効果があります。牛脂よりもラードの方が熱したときに早く融けるため、いろんな料理で手軽に使えますね。
出典:写真AC