コーレーグースとは?
『コーレーグース』とは、沖縄の方言で唐辛子を指す言葉です。語源は「高麗胡椒(コーレーグシュー)」から来ているようです。時は15世紀の頃、新大陸を発見したコロンブスの頃にさかのぼります。唐辛子は「Red Pepper」と英語で言いますが、「Pepper=胡椒」と異なる解釈で日本に伝えられたことにあるようです。沖縄ではこれが『コーレーグース』として定着したようです。
コーレーグースは調味料
『コーレーグース』は今では辛味調味料を指す言葉として、沖縄の食卓で定着しています。辛味調理料『コーレーグース』は、沖縄の島唐辛子を泡盛という沖縄固有のお酒で漬けたものです。簡単に言うと、アルコールを使って辛みを抽出したものですね。
コーレーグースの別の呼び名
『コーレーグース』は方言ですので、沖縄県内でも土地が変われば呼び方が多少変わるようです。『コーレーグス』のほか『コーレーグースー』などいろいろな呼び方があります。市販品でも商品名として『コーレーグス』や『こうれいぐうす』など、ひらがな表記をするケースが見られます。いずれの同じ調味料を指していますよ。
コーレーグースの使い方
『コーレーグース』は度数の高いアルコールで唐辛子成分が抽出されていることと、日本国内で一般的な鷹の爪よりも辛みが強い島唐辛子を使っているため、激辛調味料とも言われています。ほんの1~2滴食べ物にかけるだけという使い方をします。沖縄では、沖縄そばに数滴かける使い方が一般的なようです。
コーレーグースと飲酒運転
コーレーグースは、30度以上の泡盛で漬けこみます。加熱などは行っていないため、アルコール分は消えずにそのままです。1~2滴沖縄そばにかける使い方ならば、さほど問題ないと考えられますが、小さじ1杯以上摂取すると、酒気帯びに値する数値が出る可能性があります。ただし、そこまでコーレーグースを使ったら辛すぎてとても食べられないそうですよ。
コーレーグースと唐辛子ペースト
宮古島方面では、島唐辛子をすりつぶしてペースト状にした調味料も『コーレーグース』と呼ぶことがあります。沖縄の方言では唐辛子自体を『コーレーグース』と呼びますので、混同しないようにしましょう。唐辛子ペーストの使い方は、麺類のアクセントや角煮の風味付けなどが一般的です。
次のページではいよいよコーレーグースの作り方をご紹介します!