アメリカで販売されているルートビアブランド
日本では物流の流れが確立しているため、国内全域でルートビアが飲めるようになりましたが、沖縄だけに残っている「A&W」のもの以外は入手が難しい状態です。ここでは、ルートビアの本場であるアメリカやカナダ国内においてメジャーなルートビアのブランドの一部を紹介します。
ルートビアブランド①A&W (エンダー・エーアンドダブリュー)
日本で唯一沖縄で飲めるほか、通販などで購入しやすいブランドです。後述しますが、沖縄にあるアメリカ発のファストフード店です。アメリカでは1919年にカリフォルニア州で開店したルートビアスタンドが始まりといわれています。日本上陸は1972年。現在では離島を含め沖縄県内に28店舗あるお店となりました。
ルートビアブランド②HIRES(ハイアーズ/ハイレス)
英語表記をそのまま読むと、ハイアーズ、ローマ字表記で読むとハイレスです。この二つの読み方が浸透しているため別のルートビアと誤解されることもありますが、同一のものです。地域の方言なのかもしれませんね。日本では沖縄で一時期販売されていたものですが、今では入手が難しくなったブランドの一つです。
ルートビアブランド③DAD'S(ダッズ)
1937年にアメリカで生まれたブランドです。アメリカでは、A&Wやドクターペッパーなどに並んで人気が高いブランドです。比較的日本でも入手しやすいルートビアですが、A&Wのものよりはマイナーです。青い缶に入ったアメリカ製のものが日本での取扱品です。
ルートビアの味はまずいって本当?
「ルートビア」とインターネット検索をすると、「ルートビア まずい」などというキーワードが検索上位に入ってきます。その反面、調べていくと「めっちゃハマった」「いつも飲んでいる」という声も拾い出せます。果たしてルートビアはまずいのでしょうか?
ルートビアの別称
ルートビアは、別称「飲むサロンパス」などと言われているのだとか。「飲むサロンパス」というと、湿布のようなニオイや、鼻に抜ける清涼感がイメージできてしまうので不思議です。人によっては「はじめは湿布で、後はイソジン」と表現することもあるようです。こういった表現がまことしやかにささやかれるルートビアの味が気になるところです。
ルートビアの味
日本ではリコリスを「甘草(かんぞう)」といいます。ルートビアの原料に使われるリコリスは、海外でも「まずいハーブ」として表現されます。清涼感ともに独特な苦みと甘みが感じられます。このほか、コリアンダーやナツメグ、バニラなど香りの強いハーブなどを原料に使っているため、個性的な味に変化するようですね。この味がクセになるという人もいます。
ルートビアの「サロンパス」の味の正体
中でも「サロンパス」の味の決め手となる原料は、シラカバの樹皮にあるようです。この原料の中には湿布などの原料として使われるサリチル酸メチルが配合されています。この消炎剤の成分となるサルチル酸メチルが「飲むサロンパス」という別称を作ったといっても過言ではありません。
ルートビアの味サロンパスとは
ルートビアの味として表現される「サロンパス」とは、鎮痛消炎プラスターと呼ばれる湿布薬です。トランプのカードに近い大きさとのシール状の湿布で、粘着部分に薬効成分が含まれています。肩こりや腰痛の緩和に貼るもので、ラベンダーに近い清涼感が強い香りがつけられています。ルートビアを飲んだときに、鼻に抜ける甘みと清涼感がサロンパスに似ているようですね。
ルートビアの後味イソジンとは
イソジンは、ポピヨンヨードを有効成分とした消毒液です。消毒や殺菌の目的でうがい薬などに用いられています。苦みが先行する中でちょっとした甘みが感じられます。こちらもルートビアの原料に使われるリコリスのような味に近い感覚があり、薬品くささなどを感じてしまうため「飲むサロンパス」とセットで「後味はうがい薬のイソジン」と表現することがあるのでしょう。
次は、ルートビアと比較するドリンクについて紹介します。