伊勢うどんとは?
伊勢うどんは、伊勢神宮でおなじみの三重県伊勢市あたりで食べられる名物うどんで、この地方の農民が味噌のたまりをつけて食べていたものを改良して食べやすくしたものだといわれています。もともとは農民の食事のためのものでしたが、伊勢神宮の参拝客に提供されるようになり、名物として定着したようです。
伊勢うどんの特徴
伊勢うどんの大きな特徴は麺が太く柔らかいことです。コシがなくふんわりとした食感ですので、「うどんにはコシ」という人には物たりないようです。麺には黒いトロリとしたタレがかけてあり、普通のうどんのようにツユに浸っていません。具はとてもシンプルでネギだけがトッピングされています。
伊勢うどんの味
伊勢うどんは、太く柔らかい麺にかつお節やいりこ、コンブなどのダシをくわえて作ったタレをからめるのが定番の食べ方です。タレはとても濃い色をしているので塩辛そうに見えますが、ダシのうまみや甘みでまろやかなやさしい味です。また、麺はもちもちとしてうどんらしくはありませんが一度食べるとやみつきになる人も多いようです。
伊勢うどんの作り方
販売されている伊勢うどんとタレを購入すれば伊勢うどんは簡単に作れますが、普通の茹でうどんを使うときには伊勢うどん独特の太さや柔らかさを作りだすために長い時間茹でなければなりません。また、うどんにかけるタレは麺つゆを煮つめたりしょう油とみりんとダシを混ぜたもので作れます。
茹で時間のコツ
伊勢うどんを作るときに肝心なのは麺の茹で時間です。販売されている伊勢うどんの麺をつかう場合は、袋に表示してある時間どおりに茹でてください。普通のうどん玉を使う場合は麺が太く柔らかくなるまでじっくりと茹でなくてはなりませんので、大きな鍋にたっぷりの水を入れて箸でかき混ぜながら茹でましょう。
食べ方
伊勢うどんの食べ方は、トッピングしてあるネギとタレを絡めて食べるのが基本です。丼の中にうどんを入れたらタレをトロリとかけてネギをトッピングしましょう。うどんとタレとネギがよくからむようにグルグルとかきまぜて食べましょう。柔らかい麺がちぎれてしまわないように、丼の底の方からまぜるのがコツです。
次のページでは、伊勢うどんにおすすめの具材や、伊勢うどんのアレンジレシピを紹介します。