ウイスキーボンボンとは
ウイスキーボンボンは、砂糖を殻のようにして、ウイスキーを包んだフランス発祥のお菓子です。日本では、チョコでウイスキーを包んだタイプを思い浮かべる人が多いかもしれません。一口かじると、甘さとお酒の苦味が混ざった独特の味わいのお菓子です。フランスの「ボンボン・ア・ラ・リキュール」が、もとになっています。
ボンボン・ア・ラ・リキュールとは?
「ボンボン」とは、ナッツやキャラメルなどを、砂糖で包んだ飴のようなお菓子を表します。後半の「ア・ラ・リキュール」が、リキュール(お酒)入りという意味です。フランスでも、もともとは高級品でした。日本では、昭和に入ってから普及し始めて、食べる機会が増えたお菓子です。
お酒入りお菓子の注意点
市販のウィスキーボンボンのお酒の度数は、2%から多くても3.5%ほどとなっています。お酒に弱い人や、運転する予定のある人は、念のため気をつけて食べて下さいね。チョコや砂糖の甘さとのハーモニーがおいしいからと、食べ過ぎないように注意しましょう。
ウイスキーボンボンは自家製できる?
難しそうに感じるかもしれませんが、コツをつかめば、自家製ウイスキーボンボンは作れます。昔から人気のあるチョコなので、自家製にチャレンジしている人も多いお菓子ですよ。アレンジの仕方によっては、ウイスキーの代わりにリキュールや日本酒などを入れてもおいしくなります。
ウイスキーボンボンの中身
ウイスキーボンボンの中の状態は、どのようなものが好きですか?おすすめのタイプが2種類あります。まずは、チョコに生クリームやお酒を加えた口どけのよいガナッシュを中心に入れた方法です。もう1つは、とろりとした液状のウィスキーを中心に閉じ込めた方法です。それぞれのレシピを、詳しくご紹介していきますよ。
ウイスキーボンボンのレシピ
ウイスキーボンボンの作り方「ガナッシュ」
流れとしては、ガナッシュと呼ばれるウイスキーボンボンの中心部分を作ります。その後、冷えたらテンパリングしたチョコで、コーティングする作り方です。テンパリングとは、コーティングに使うチョコを溶かして固めることです。テンパリングすることで、見ためも風味もよくなります。
材料(約25個分)
【ガナッシュ用】
- スイートチョコ100g
- ウイスキー5g
- 生クリーム50cc
- 無塩バター5g
- スイートチョコ200g
- ココアパウダー適量
- ナッツ、ドライフルーツ適量
作り方手順①ガナッシュをつくる
- 鍋に生クリームを入れて火にかけます。沸騰したら、ボウルに入れてチョコを溶かします。泡立て器で、ゆっくり混ぜて溶かし、全て溶けなければ、湯せんにかけましょう。
- バターを入れて、しっかり溶かしたら、ウイスキーを入れて混ぜます。
- バットに流し入れて平らにし、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めます。
作り方手順②チョコのテンパリング
テンパリングは、ただ溶かすだけではなく、温度調節しながら溶かします。
- チョコを細かく刻み、ボウルに入れて、50度前後のお湯で、ゴムべらで混ぜながら、ゆっくり湯せんで溶かします。
- チョコが完全に溶けたら、ボウルを冷水にあてて、27度になるまで冷やします。
- 再度、湯せんにあてて32度まで温めたら完成です。
作り方手順③コーティング・トッピング
- ガナッシュをバットから取り出し、テンパリングしたチョコを上に薄く塗ります。
- 固まったら、塗った面を下にしてオーブンシートなどに置き、2cmくらいの大きさに切りましょう。
- フォークでさして、一つひとつ、テンパリングしたチョコに浸して全体に薄くコーティングします。
- ココアパウダーや、ナッツ類でトッピングし完成です。
作り方のポイント
テンパリングの最終温度は、スイートチョコは、32度ですが、ミルクチョコは30度です。チョコの種類によって、変わるので注意が必要です。ガナッシュを2cmくらいの大きさに切るときは、包丁を湯せんで温めておくと切りやすくなります。ウイスキーの量は、お好みで調節して下さい。
ウイスキーボンボンの作り方「液状」
お酒入りのチョコを手軽に作って食べたいという方にも、最適なレシピです。準備するものも少ないので、お菓子作りに慣れていない人も挑戦しやすいかもしれません。砂糖は入っていませんが、チョコの甘さと、とろりと流れ出てくるウイスキーを味わえる簡単な作り方です。
材料(4個分)
- スイートチョコ100g
- ウイスキー大さじ4
- 粉ゼラチン少々
- ココアパウダー大さじ2
作り方
- ウイスキーに粉ゼラチンを混ぜて、電子レンジで30秒ほど温めます。
- 小さめの型に、1を入れて冷蔵庫で冷やします。
- チョコを細かく刻み、ボウルに入れて、湯せんで溶かしていきます。
- 溶けたチョコを大きめの型に、流し入れます。型のふたを閉めて冷蔵庫で1時間ほど冷やしましょう。
- 型からチョコレートを、はずします。1で作ったウイスキーを入れ、フチの部分を温かいスプーンなどでなぞり、チョコを溶かして、ふたをします。
- ココアパウダーをふりかけて、完成です。
作り方のポイント
ウイスキーは、入れすぎないように注意しながら、量を調節して下さい。チョコレート型は、100円ショップで売っているような型を使っても、十分作りやすいです。また、粉ゼラチンは少なめの方が、食べたときに、より口どけがよく仕上がります。
まとめ
今回ご紹介したウィスキーボンボンの作り方は、本来の作り方をアレンジしたレシピでした。難しいと思っていた人も、作りやすいレシピではないでしょうか?お酒入りのチョコを簡単に作って食べたいという方は、ぜひチャレンジしてみて下さいね。
出展:写真AC