ベーコンは焼く?焼かない?
カリカリに焼いたベーコンは朝食にもってこいです。その一方で、サンドイッチなどのベーコンには、明らかに焼いていないものがあります。「ベーコンって焼かなくても大丈夫?」「生で食べてもお腹を壊したりしない?」そう思う方もいらっしゃるでしょう。今回は、ベーコンは焼かなくても食べられるのかについてお話しします。
ベーコンは生でも食べられる?
ベーコンの中には、「生で食べられるもの」と「焼かないと食べられないもの」とがあります。ベーコンはウインナーやハムと同じ燻製食品です。生ハムをそのまま食べるように、ベーコンも通常は焼かないで食べられます。しかし、全ての生ベーコンが食べられるわけではありません。種類や産地によって、生食できるベーコンと生食できないベーコンとがあります。
ベーコンには2種類ある
加熱食肉製品と非加熱食肉製品
ベーコンには2種類の製法があります。ひとつは、パックする前またはパックした後に加熱殺菌をしてある「加熱食肉製品」です。日本でよく見かけられるほんのり桜色のベーコンはこの加熱食肉製品にあたります。もうひとつは、塩などに漬け込んで低温で時間をかけて熟成させた「非加熱食肉製品」です。こちらは、イタリアンでよく使われる生ハムがこれにあたります。
生で食べられるベーコンとは
日本産のベーコンは安心
日本で作られているベーコンは加熱食肉製品です。店頭に並んだ時点で加熱済みですので、パックを開けたらそのまま食べられます。また、パンチェッタなどの生ベーコンも、日本の食品衛生法で厳しい基準をもうけています。その基準をクリアした通過した生食用のものなので、そのままで美味しくいただけますよ。
生で食べられないベーコンとは
海外産には注意が必要
アメリカやオーストラリアなどでは「ベーコンはカリカリに焼いて食べるもの」とされています。そのような地域で作られたベーコンは、加熱調理を前提としているため、より生肉に近い状態なので、そのまま食べると食中毒を起こす危険性があります。海外のベーコンのなかには、地域によって生食できないものもあるので気をつけましょう。
自家製ベーコンにも注意!
自家製のベーコンも加熱が必要となります。自家製のベーコンの場合、塩分濃度が低い、殺菌作業が不十分など、市販のベーコンよりどうしても衛生管理や品質管理が甘くなりがちです。その上、市販のベーコンでは行われる品質検査もされないため、安全面で不安があります。自家製のベーコンを食べる際には、しっかりと火を通してから召し上がってくださいね。
次のページでは、生食用ではないベーコンを生で食べてしまったときについてお話しします。
通常、ベーコンはバラ肉でつくられていますが、豚肉の肩ロースで作られるショルダーベーコンもあります。ショルダーベーコンのほうが、脂が少なくあっさりとしていて生食には向いています。